イヴ・サンローランが魅せる自在な色使い

以前「cool colors」というシリーズの中で、イヴ・サンローランの服を取り上げました。
今回はイヴ・サンローランの色使いを、まとめて見てみましょう。

 

白い服

クールカラー 白08 イヴ・サンローラン白い服 イヴ・サンローラン 1990年春夏
「YVES SAINT LAURENT」より
ISBN978-0-8109-9608-3

 


  • 白いコットンスーツ(スカート)
  • 中央
    白いコットンスーツ(スカート)

  • 白いオットマンのピーコート
    イヴ・サンローラン
    (全て1990年春夏オートクチュールコレクション)
    写真:アーサー・エルゴート

今回取り上げた写真は、基本的には単色使いの服です。

イヴ・サンローランは、微妙な色使いもうまいファッションデザイナーです。

しかし明快な色使いで大胆な表現こそが、イヴ・サンローランの最も得意とするところではないでしょうか。

 

青い服

クールカラー 青06 イヴ・サンローラン青いドレス イヴ・サンローラン  1984年秋冬
「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • 青いクレープのドレス
    イヴ・サンローラン

    1984年秋冬オートクチュールコレクション
    写真:ヘルムート・ニュートン

青いドレスに、

  1. 青い花
  2. 青い羽

を合わせています。

このコーディネートで、軽やかさが出ました。

 

赤い服

クールカラー 赤08 イヴ・サンローランウエディング・ドレス イヴ・サンローラン 1992年春夏
「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • ウエディング・ドレス
    イヴ・サンローラン

    1992年春夏オートクチュールコレクション
    Photograph by Claus Ohm.

赤いドレスは、コレクション会場ととても似合っています。

目立つけれど、場に馴染んでいます。

主役だけれど悪目立ちしない、そんな感じでしょうか。

 

緑の服

クールカラー 緑07 イヴ・サンローランドレス イヴ・サンローラン 1986年春夏
「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • ドレス
    イヴ・サンローラン

    モデル:アーン・ドゥオン
    黒のギピュール・レースと緑の絹ファイユのドレス
    1986年春夏オートクチュールコレクション
    写真:デイビット・セイドナー

コンパクトな黒と、ボリューム感のある緑が躍動します。

絹のファイユの緑が、とても美しく感じられます。

 

黄色の服

クールカラー 黄08 イヴ・サンローランジャケット イヴ・サンローラン 1988年春夏
「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • ジャケット
    イヴ・サンローラン

    1988年春夏オートクチュールコレクション
    フィンセント・ファン・ゴッホへのトリビュート
    真珠とスパンコールでキンポウゲを刺繍

ゴッホの絵画への、トリビュートです。

私は、ゴッホも刺繍も好きではありません。

イヴ・サンローランでさえも、黄色だけの服は難しいのかもしれません。

 

ピンクの服

クールカラー ピンク07 イヴ・サンローランドレス イヴ・サンローラン 1978年
「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • ドレス
    イヴ・サンローラン

    フクシア(赤紫)のサテン
    黒いベルベットのちょう結びのリボン
    1978年オートクチュールコレクション
    1978年アメリカン・ヴォーグ10月号
    写真:アーサー・エルゴート

パワフルな、ピンクのドレスです。

世間一般に蔓延するピンクのイメージを、覆してくれそうです。

 

黒い服

クールカラー 黒08 イヴ・サンローランタキシード イヴ・サンローラン 1982年
「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • タキシード
    イヴ・サンローラン

    写真:ヘルムート・ニュートン
    1982年
    オートクチュール20周年記念に取られた写真

イヴ・サンローランの色使いを、見てきました。

どの服も、色を変えたらその服が成り立たないくらいに絶妙のバランスの上に仕上がっています。

色を使うときには、その色の分量を見極めることが大切です。

 

「cool colors」シリーズは、以下を参考にしてください。

イヴ・サンローランについては、以下も参考にしてください。