イヴ・サンローランは、多くの芸術からインスピレーションを得たファッションデザイナーでした。
イヴ・サンローランが、芸術を服にしてしまった代表作を見ていきましょう。
トム・ウェッセルマン
ロングイブニングドレス イヴ・サンローラン 1966年秋冬
「YVES SAINT LAURENT」より
ISBN978-0-8109-9608-3
- ロングイブニングドレス
イヴ・サンローラン
1966年秋冬オートクチュールコレクション
トリビュート:トム・ウェッセルマン
” LIFE ” 1966年9月号の表紙
Photograph : Jean-Claude Sauer
紺のウールジャージー
「シルエット」モチーフ
トム・ウェッセルマン
(アメリカの画家)
- 1931年 アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティに生まれる(2月23日)
- 1949年 オハイオ州の大学に入学
- 1951年 オハイオ州の大学を卒業
- 1954年 心理学の学位を取得
- 1956年 クーパー・ユニオンに入学
- 1961年 シリーズ「グレート・アメリカン・ヌード」を始める
- 1963年 11月にクレア・セリーと結婚
- 1965年 「口唇」シリーズを始める
- 1973年 The Great American Nude#100で「グレート・アメリカン・ヌード」シリーズ終了
- 2004年 死去(12月17日)
セルジュ・ポリアコフ
ショートカクテルドレス イヴ・サンローラン 1965年秋冬
「YVES SAINT LAURENT」より
- ショートカクテルドレス
イヴ・サンローラン
1965年秋冬オートクチュールコレクション
トリビュート:セルジュ・ポリアコフ
アントラシート(フランスの色名)のウールジャージーと赤と紫のウールジャージー
セルジュ・ポリアコフ
(ロシア出身の画家)
- 1906年 ロシアのモスクワに生まれる(1月8日)
- 1923年 パリに移住
- 1929年 画家を志す
パリ、ロンドンの美術学校で学ぶ - 1938年 最初の抽象画を発表
- 1947年 カンディンスキ-賞を受賞
- 1962年 フランスに帰化
- 1966年 マントン・ビエンナーレで大賞を受賞
- 1969年 死去(10月12日)
パブロ・ピカソ
ショートイブニングアンサンブル イヴ・サンローラン 1988年春夏
「YVES SAINT LAURENT」より
- ショートイブニングアンサンブル
イヴ・サンローラン
1988年春夏オートクチュールコレクション
トリビュート:パブロ・ピカソ
”ヴォーグ・パリ”1988年3月号の表紙
Photograph : Michael Roberts
ピンクと黒のウールサテンに多色の刺繍をしたジャケット
黒いバラシアのスカート
パブロ・ピカソ
(スペイン出身の画家、素描家、彫刻家)
- 1881年 スペイン南部アンダルシア地方のマラガ市に生まれる(10月25日)
- 1901年 パリで初の個展(6月)
- 1904年 「洗濯船」と名付けられたモンマルトルの建物に部屋を借りる(4月)
- 1907年 『アビニヨンの娘たち』製作
- 1917年 バレエ『パラード』の装置、衣装を製作
- 1922年 ジャン・コクトーの『アンティゴーヌ』の装置、衣装を担当
- 1937年 『ゲルニカ』製作
- 1952年 『戦争と平和』のパネルを制作
- 1967年 シカゴで巨大彫刻『シカゴ・ピカソ』公開
- 1973年 死去(4月8日)
ジャン・コクトー
ロングイブニングアンサンブル イヴ・サンローラン 1980年秋冬
「YVES SAINT LAURENT」より
- ロングイブニングアンサンブル
イヴ・サンローラン
1980年秋冬オートクチュールコレクション
トリビュート:ジャン・コクトー
刺繍されたピンクのサテンのジャケット
黒いベルベットのシース・ドレス
ジャン・コクトー
(フランスの芸術家・詩人、小説家、劇作家、評論家、画家、映画監督、脚本家として活動)
- 1889年 フランスのセーヌ・エ・オアーズ県、メゾン・ラフィットに生まれる(7月5日)
- 1900年 リセ・コンドルセへ通学しはじめる
- 1917年 「パラード」初演。スキャンダルとなる
- 1921年 「エッフェル塔の花婿花嫁」上演。スキャンダル
- 1924年 「青列車」初演
- 1949年 1月、アメリカへ旅行
- 1955年 アカデミー・フランセーズおよびベルギー国立アカデミーに入る
- 1963年 死去(10月11日)
ルイ・アラゴン
ロングイブニングアンサンブル イヴ・サンローラン 1980年秋冬
「YVES SAINT LAURENT」より
- ロングイブニングアンサンブル
イヴ・サンローラン
1980年秋冬オートクチュールコレクション
トリビュート:ルイ・アラゴン
「エルザの眼」を刺繍した青と紺のベルベットのジャケット
黒いサテンのブラウス
サファイア・ブルーのベルベットのスカート
ルイ・アラゴン
(フランスの小説家、詩人、批評家)
- 1897年 生まれる(10月3日)
- 1917年 第一次世界大戦に従軍
アンドレ・ブルトンに出会い、活動を始める - 1919年 ブルトンらとともに雑誌「文学」を創刊
当時広まりつつあったシュルレアリスムを拡大する一翼を担った - 1927年 共産党に入党
- 1928年 エルザ・トリオレと結婚
- 1932年 本格的に共産党活動を始める
- 1982年 死去(12月24日)
ピエール・ボナール
ショートイブニングアンサンブル イヴ・サンローラン 1988年秋冬
「YVES SAINT LAURENT」より
- ショートイブニングアンサンブル
イヴ・サンローラン
1988年秋冬オートクチュールコレクション
トリビュート:ピエール・ボナール
サテンに多色と金のスパンコールを刺繍したジャケット
赤いサテンと皮革のスカート
ピエール・ボナール
(フランスの画家)
- 1867年 フランスのオー=ド=セーヌ県・フォントネー=オー=ローズに生まれた(10月3日)
- 1887年 大学の法学部に入学
その傍らアカデミー・ジュリアンに通い、ポール・セリュジエやモーリス・ドニと出会う - 1888年 セリュジエを中心に、後にナビ派と呼ばれる画家グループを結成
- 1889年 エコール・デ・ボザール(官立美術学校)に入り、ヴュイヤールと知り合う
- 1890年 エコール・デ・ボザールで開催された日本美術展を見て感銘を受ける
- 1893年 後に妻となる女性、マリア・ブールサン(通称マルト)と出会う
- 1912年 パリ西郊ヴェルノンに家を構える
- 1925年 南仏ル・カネに家を構える
- 1947年 死去(1月23日)
ジョルジュ・ブラック
ロングイブニングドレス イヴ・サンローラン 1988年春夏
「YVES SAINT LAURENT」より
- ロングイブニングドレス
イヴ・サンローラン
1988年春夏オートクチュールコレクション
トリビュート:ジョルジュ・ブラック
紺のサテンのドレス
白、ピンク、黒、青、黄色のスパンコールで
「ハト」と「ギター」モチーフを刺繍
ジョルジュ・ブラック
(フランスの画家)
- 1882年 フランスのアルジャントゥイユで生まれる(5月13日)
- 1897年 エコール・デ・ボザールで夜に絵を学ぶ(-1899年)
- 1900年 パリに出る
- 1902年 美術学校に通う
- 1909年 冬から春にかけて、ピカソと初めての共同作業
- 1911年 葡萄の房やバイオリンが登場する作品を多数製作
- 1912年 コラージュやパピエ・コレに通ずる作品を製作
- 1914年 ピカソとパリで作品を製作
第一次世界大戦に従軍 - 1917年 製作を再開
- 1919年 ローザンベールの画廊で個展を開催
- 1963年 死去(8月31日)
イヴ・サンローランについては、以下も参考にしてください。
- イムーズとイヴ・サンローラン
- セゾン美術館 イヴ・サンローラン展
- ピエト・モンドリアンのすごい影響力
- イヴ・サンローランが魅せる自在な色使い
- ディオールとサンローラン 小池千枝先生
- 写真で見る1960年代のファッション
- 写真で見る1980年代のファッション
- 似ている服
- 胸部のデザイン例 小池千枝先生
- ツィギーの1967年ころの写真
- 華麗なるオートクチュール展のドレスとスーツ
- イヴ・サンローランのパンツスタイル
- 黒い服を10着紹介します
- 赤い服を10着紹介します
- 白い服を10着紹介します
- ピンクの服を10+1着紹介します
- ファッションデザイナーのアトリエ
- アースカラーの服を10着紹介します