イームズとイヴ・サンローラン

2011年に日本で公開されたドキュメンタリー映画、「イヴ・サンローラン」(2010)を見たことはありますか。
この映画で、サンローランがイームズのラウンジチェアでくつろいでいる姿が映し出されます。

 

映画「イブ・サンローラン」の1シーン

イヴ・サンローラン01ラウンジチェアでくつろぐイヴ・サンローラン
映画「イヴ・サンローラン」より

 

イヴ・サンローランがラウンジチェアでくつろいでいるのは、ほんの数秒のシーンでした。

短いシーンだったので、公開当時は、
「見間違いかな・・・?」
と思っていました。

普段写真で見るイヴ・サンローランは、ヨーロッパのクラシックなインテリアの中に住んでいます。

その姿からはアメリカのミッドセンチュリーモダンになど、興味がないようにみえます。

そんなことが気になっていたとき、Huluで「サンローラン」と検索しました。

すると、映画「イヴ・サンローラン」を配信中でした。

久しぶりに、映画「イヴ・サンローラン」を見ました。

写真の通り、イヴ・サンローランがイームズのラウンジチェアでくつろいでいました。

初めてこの映画を見たとき、同じ部屋にモンステラが飾ってあると思っていました。

映画公開当時の2011年ころ、ミッドセンチュリーのインテリアにモンステラを飾ってある写真をたくさん見ました。

それで、私が勝手に思い込んでしまったようです。

実際には、モンステラは写っていませんでした。

「思い込みは怖い」と、思いました。

 

イームズのラウンジチェア

イームズ ラウンジ・チェア イヴ・サンローランラウンジチェア イームズ 1956年
「ELLE DECO No.108 2010年6月号」より

 

イームズは、ラウンジチェアを1956年に発表しました。

チャールズ&レイ・イームズの、ラウンジチェア&オットマンです。

レザー張りの厚いクッションを、プライウッド製のシェルが支えています。

フレームには、アルミニウムが使われています。

安定感を増すために、椅子のベースは5本に分かれています。

これは、当時としてはほとんど例のないアイディアでした。

ラウンジチェア&オットマンは、贅沢なだけではありません。

  • 座面
  • オットマン
  • 上下の背もたれ

はクッションを共通にするなど、合理精神も発揮されています。

 

イヴ・サンローランのモンドリアンルック

イヴ・サンローラン01 モンドリアンルックモンドリアンルック イヴ・サンローラン 1965年

 

ラウンジチェアが発表された6年後、1962年にイヴ・サンローランは独立しました。

イヴ・サンローランは1965年に発表したモンドリアンルックをはじめ、若々しいコレクションを次々に発表しました。

こんな若々しいイヴ・サンローランなら、イームズのラウンジチェアをインテリアに加えていても不思議ではありません。

 

後悔していることは、デニムを発明しなかったこと

かつてイヴ・サンローランは、
「後悔していることはありますか?」
という質問に、
「デニムを発明しなかったことです。」
と答えました。

イヴ・サンローランは、時代の最先端を生きたファッションデザイナーだったのです。

 

イヴ・サンローランについては、以下も参考にしてください。