Y’s for men 2000年春夏のカタログ2

Y’s for menの2000年春夏物のカタログ紹介の第2弾です。
今日は、どんな写真が登場するでしょうか?

 

Y’s for menは原点に還る ”作業着”

Y's for men 2000 10 カタログY’s for men 2000年春夏 写真1枚目
マックス・ヴァデュカル

 

2000年1月に、Y’s for menのお店から手紙をいただきました。

その手紙には、

西暦2000年 Y’s for menは原点に還る ”作業着”

とあります。

続いて、

山本耀司が想い描く男の為の服
そして、世の男達へ送るメッセージ
足す飾り付けはいらない
引いて残ったものだけが、本当に必要なもの

 Y’s for menは提案いたします
その ”答え” を

とありました。

 

作業着

Y's for men 2000 11 カタログY’s for men 2000年春夏 写真2枚目
マックス・ヴァデュカル

 

以前も書きましたが、Y’s for menには作業着にちょうどよい服がたくさんありました。

動きやすくて、多少の汚れは気にしなくてすむ服たちです。

汚れたら洗濯機に放り込むかブラシをかければ、元の表情を取り戻してくれるY’s for menの素材が大好きでした。

Y’s for menの服は、値段もヨウジヤマモトプールオムに比べれば安かったので作業着としてもってこいでした。

やはり値段は、服にとって大事な要素のひとつです。

 

カタログ2について 

Y's for men 2000 12 カタログY’s for men 2000年春夏 写真3枚目
マックス・ヴァデュカル

 

この2冊目のカタログのタイトルも、「Y’s for men NAPOLI , ITALY」です。

イタリアのナポリで、年配のモデルを使って撮影したカタログのようです。

撮影は1冊目に引き続き、マックス・ヴァデュカルです。

Y’s for menの定番的な、

  • 白い綿ブロードのシャツ
  • ウールギャバジンのツータックパンツ

を着用しているように見えます。

このモデルさんは陽気なナポリのおじいさんという感じで、見ていて楽しくなります。

 

Y’s for menのシャツ

Y's for men 2000 13 カタログY’s for men 2000年春夏 写真4枚目
マックス・ヴァデュカル

 

Y’s for menのシャツは、衿付けが独特です。

Y’s for menのシャツは、まるでネクタイを拒否しているような衿付けです。

Y’s for menの衿付けの特徴を、以下に書いてみます。

  • 台衿が首にそっていません
  • 衿ぐりが前に下がっています
  • 上衿が上側にはねています
  • 台衿の高さが低いです
  • 上衿が小さいです

トラディショナルなメンズの服しか知らない人には、きっと怒られてしまう衿付けです。

しかしY’s for menのシャツは、このふざけたような衿付けを意図的にやっているように思えます。

シャツの前立てについては前回もふれましたが、前端を完全三つ折りしただけの簡単な始末で作っています。

三つ折りになっている前立てに、ボタンを付けたりボタンホールを開けて縫い代を固定しているだけです。

真面目なメンズのシャツをからかっているようで、Y’s for menのシャツはとても楽しいです。

 

Y’s for menのパンツ

Y's for men 2000 14 カタログY’s for men 2000年春夏 写真5枚目
マックス・ヴァデュカル

 

このカタログのパンツは、アウトタック(タックが外側を向いている)になっています。

しかしY’s for menでは、インタック(タックが内側を向いている)のパンツを多く作っていました。

1980年代の後半、若者が読むファッション雑誌には「インタックはミリタリーパンツに多く使われるので、スマートでありません。街で履くパンツはアウトタックのものを選びましょう」と書いてありました。 

一方Y’s for menのお店では、「アウトタックよりインタックの方が、腰回りがスッキリ見えますよ」と教えてくれました。

比べてみると確かに、アウトタックよりもインタックのパンツの方が腰回りがスッキリ見えます。

今日、私が履いていたヨウジヤマモトプールオムのパンツもインタックでした。

服の決まりごとは、美しさとは関係のないところで決められていることがあります。

私は常に、自由にデザインできる立場でありたいと思っています。

 

まとめ 

Y's for men 2000 15 カタログY’s for men 2000年春夏 写真6枚目
マックス・ヴァデュカル

 

Y’s for menは、メンズの常識やルーツをさらりとかわして独自の世界を作っていました。

それなのにY’s for menの服からは、男らしさを感じました。

Y’s for menの服はシルエットにこだわりエレガントな一面を持ちながら、どこか野暮ったさも感じさせてくれました。

このエレガンスと野暮ったさの同居が、Y’s for menの魅力の一つだったように思います。

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