山本耀司 日清パワーステーション鼎談

新宿に、日清パワーステーションというライブハウスがありました。
日清パワーステーションで行われた高橋幸宏のライブに、山本耀司がゲスト出演しました。

 

日清パワーステーション

ヨウジヤマモト138 ニック・ナイト ナオミ・キャンベルグリーン・コート ヨウジヤマモト 1987年秋冬
「Yohji Yamamoto」V&Aより
ISBM978-1-85177-627-6

 

  • グリーン・コート
    ヨウジヤマモト
    1987年秋冬

    モデル:ナオミ・キャンベル
    写真 :ニック・ナイト

日清パワーステーションは、新宿の日清食品東京本社ビルの地下にあったライブハウスでした。

FM東京で、「Nissin Power Station」という番組が放送されていました。

Nissin Power Stationで、高橋幸宏のライブが放送されました。

このライブには、細野晴臣と山本耀司がゲスト出演しました。

ライブの途中でステージに椅子を置き、3人で鼎談(ていだん)を始めます。

今日は1988年に放送された鼎談の内容を、 ニック・ナイトの写真と一緒に紹介します。

 

鼎談開始

ヨウジヤマモト139 ニック・ナイトドレス ヨウジヤマモト 1988年春夏
「Yohji Yamamoto」V&Aより

 

  • ドレス
    ヨウジヤマモト
    1988年春夏

    写真 :ニック・ナイト

それでは、引用します。

高橋幸宏

今日はまずここで話すために、”昨日までの僕たちの毎日を振り返ってみよう”というテーマがあるんですが。
細野さんは、昨日まで何をしていましたか?

細野晴臣

僕ですか?
僕、今引っ越しで。
一人でダンボールをね、0123のダンボールを、本がいっぱい詰まっているやつを、あっちの部屋からこっちの部屋に、ただ移動しただけなんだ。 

高橋幸宏

それだけ・・・・・?

細野晴臣

それで僕、もう疲れているんです、今。

会場

(笑い)

細野晴臣

本当は寝たい。

高橋幸宏

あー、やっぱり寝不足?

細野晴臣

寝不足です。

高橋幸宏

運動不足?

細野晴臣

朝、早かったし。
運動不足、うん。
あっ、運動はちょっとしたんですけど。

 

世界デザイン会議

ヨウジヤマモト140 ニック・ナイト茶のウールコートと黒のウールギャバジンドレス ヨウジヤマモト 1988年秋冬
「Yohji Yamamoto」V&Aより

 

  • 茶のウールコートと黒のウールギャバジンドレス
    ヨウジヤマモト
    1988年秋冬

    モデル:スージー・ビック
    写真 :ニック・ナイト

高橋幸宏・細野晴臣

耀司さんは?

山本耀司

言いたくないんだけれど、あのー、昨日までロサンゼルスにいたんです。

高橋幸宏

かっこいい!
ほら見て、違うじゃない。
細野さん、ダンボールいじってたんでしょ。
耀司さん、ロサンゼルスだよ。
何で行ってたんですか?

山本耀司

あのー。
言いたくないけど、世界デザイン会議って言うのがあって。

高橋幸宏・細野晴臣

かっこいいなあ。

山本耀司

それで、すごく疲れているんです。

高橋幸宏

でも、僕たちヨウジヤマモトを着ているもんね、今日。

山本耀司

これね、今日のために僕が作ったの。

細野晴臣

もらえるのかなあ?
もらえるんですか?

山本耀司

もらえます。

高橋幸宏

本当はそれ、俺がねらってたんだよ(笑)。

 

クラシックっていうのはいいですよね

ヨウジヤマモト141 ニック・ナイト ナオミ・キャンベルレッド・コート ヨウジヤマモト 1987年秋冬
「Yohji Yamamoto」V&Aより

 

  • レッド・コート
    ヨウジヤマモト
    1987年秋冬

    モデル:ナオミ・キャンベル
    写真 :ニック・ナイト

山本耀司

なんか、今回の幸宏の新しいアルバムを見ていて・・・・・。

高橋幸宏

聴くんですよ、見るんじゃなく。

細野晴臣

見るんですね、さすがに。

山本耀司

最初に、パンフレットを見たんです。
そして、聴いて、あの・・・・・。
幸宏って会ったときからずっと弟みたいなね、すっげーわがままな弟っていう。

高橋幸宏

僕、そんなにわがままじゃないですよ・・・・・。

山本耀司

えー、ナイーブでさ、今日のタイトルのようにEGOで、複雑で、もう気になってしょうがないわけ。
それが、2年ぶりに出された今回のアルバム。
すごく幸宏らしくて、あのー、いいかな真面目な話して?
幸宏のクラシックが、久々に出たなあという感じがして。

高橋幸宏

みんな、拍手、拍手。

会場

(拍手)

高橋幸宏

ありがとうございます。

山本耀司

クラシックっていうのは、いいですよね。
その人らしさ、みたいな。
別に、あの、どんなに新しければ・・・・・。
あの、僕はファッションデザイナーだから、半年おきに新しいことをしなきゃいけないという宿命で、毎日暮らしているんだけども、もう本当は開き直って、
「自分は、これしかできません。自分が好きなのは、これだけです。」
っていうのを本当はやりたいのね。
で、幸宏は今回、それをやったと僕は思っていて、
「すごいよかったなあ」と。
もう一回、拍手。

会場

(拍手)

高橋幸宏

細野さん、いつアルバムを出すんですか?

細野晴臣

去年やったんですよ、聞いてないです?

高橋幸宏

今年ねえ、うちの会社の楽器部が、細野さんの担当してまして、細野さんがいよいよレコーディングに入るって言って、すごい楽しみだったの、僕。
「やったなあ」と思ってね。
一週間たったら、無期延期だって。

会場

(笑)