山本耀司へのインタビュー集

今回は、山本耀司へのインタビューを集めてみました。
今まで埋もれていた山本耀司へのインタビューを、お楽しみください。

 

3冊の本の山本耀司に関する記述

山本耀司446山本耀司
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」より

 

  • 山本耀司
    撮影:操上和美

私の手元に、

  • ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学
    ISBN978-4-86020-148-1
  • MODERN MENSWEAR
    ISBN978-4-86020-296-5
  • もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー
    ISBN978-4-7661-2374-6

という3冊の本があります。

この3冊の本には、山本耀司のことが書いてあります。

しかしどの本も内容が中途半端で、読んでいても山本耀司の姿は全く見えません。

3冊の本の中から、山本耀司へのインタビューだけを取り出したら何かが見えるかもしれません。

 

山本耀司への1999年のインタビュー

ヨウジヤマモト447 1999年春夏ドレス ヨウジヤマモト 1999年春夏
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    ヨウジヤマモト
    1999年春夏
    写真:ジーン・マクレイシュ
    スタイリング:ソフィア・ネオフィトウ

インタビュアー

1999年春夏のコレクションについて?

山本耀司

振り子のように・・・・・。
現実的な洋服と舞台のコスチューム、現在と過去を行き来するようにイメージする。
僕は、シェフがヌーベルキュイジーヌのサラダの新しいドレッシングを開発するみたいに、日常的な衣類の退屈さと、コスチュームの非日常性を対比させ、ミックスさせてきました。

インタビュアー

なぜショー(1999年春夏)の最初から最後まで、花嫁と未亡人で構成したのか?

山本耀司

ウエディング・ドレスを身につけるということは、1つの成功を意味します
男性と女性のコンビネーションと統合、これは、人間の身体を使った儀式として、幸福の象徴と見なされます。

インタビュアー

未亡人のパートはどうなのか?

山本耀司

女性は結婚しなければ、未亡人になることはありません。

インタビュアー

結婚という制度を認めるか?

山本耀司

古来の結婚は、人々を救済するために口頭で伝えられた慣習にそって行われた。
現代では男女が一緒になるために国の認可を得て、登録手続きをすること。

インタビュアー

(フレグランス「Yohji」を発表したとき)有名な香水からインスピレーションを受けた?

山本耀司

香水はあまり好きではないです。

インタビュアー

厚化粧やハイヒールについて?

山本耀司

僕が生まれたころ、たくさんの売春婦がいました。
彼女たちは、強い色の口紅をつけハイヒールを履いていて、とても怖かったのです。
本当に恐怖を感じました。
彼女たちは、野蛮で非常に気味が悪く、何よりも非自然だった。
デザイナーになってからも、あいかわらず僕はハイヒールや濃い口紅が苦手です。
未だにとても怖くなるから。

「インディペンデント・サンデーレビュー」誌1999年1月24日号のインタビュー
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」p125〜p130より引用

 

「Talking to Myself」より

ヨウジヤマモト448 1999年春夏ドレス ヨウジヤマモト 1999年春夏
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    ヨウジヤマモト
    1999年春夏
    写真:ジーン・マクレイシュ
    スタイリング:ソフィア・ネオフィトウ

山本耀司

ファッションというのは、今ここに存在する普通の人々、一生懸命に生きて、誰かを愛し、時には悲しむ、そういう人たちが着て初めて完成するのだ。

「Talking to Myself」より
「MODERN MENSWEAR」p218より引用

 

女性はそばを通り過ぎていくもの

ヨウジヤマモト449 1999年春夏ドレス ヨウジヤマモト 1999年春夏
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    ヨウジヤマモト
    1999年春夏
    写真:ジーン・マクレイシュ
    スタイリング:ソフィア・ネオフィトウ

山本耀司

女性の身体に服をぴったりあわせるのは、男性を楽しませるためだ。

山本耀司

メンズの服のデザインは、よりピュアだ。
シンプルで飾りがない。
女性がもとめているのはそれなのだ。
男女の服に違いがあるべきだなんて、だれが決めたのかといつも不思議に思う。
たぶん男だと思うが。

山本耀司

よいものを作るために、芸術家は思い切った行動をとる。
だれもがドギマギするような限界を超える実験をするのだ。
芸術は、許容可能なものを打ち破る行為なのだから、つねに衝撃的だ。
それは、芸術家と受入可能なものとのあいだの宿命なのだ。
あるいは、芸術家と倫理の関係性でもある。
しかし、わたしの仕事では別の要素も考慮される。
服とは日常的に買われて着られるものだ。
だから、それを芸術作品と考えることは実質不可能なのだ。

山本耀司

つねに女性に対しては、わたしのそばを通り過ぎていくものに感じる誘惑に似た憧れがある。
女性はそばを通り過ぎていくもの、つまり、いなくなってしまうものというふうにしか見られないのだ。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p108〜p109より引用

 

まとめ

ヨウジヤマモト450 1999年春夏ドレス ヨウジヤマモト 1999年春夏
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    ヨウジヤマモト
    1999年春夏
    写真:ジーン・マクレイシュ
    スタイリング:ソフィア・ネオフィトウ

今回取り上げた山本耀司へのインタビューは、すべて翻訳された言葉です。

山本耀司の言葉の、細かいニュアンスが伝わらないのがとても残念です。

特に「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」は、翻訳が下手です。

しかし山本耀司へのインタビューを並べたことで、うっすらとヨウジヤマモトの核が見えたような気がしました。