ヨウジヤマモトのコレクションを見た日

1980年代、東京コレクションは代々木公園の特設テントで開催されていました。

 

ヨウジヤマモト東京コレクション

ヨウジヤマモト12 1992-1993年秋冬インビテーションヨウジヤマモト 1992-1993秋冬コレクション 招待状

 

1980年代には、東京コレクションの日程を簡単に知ることはできませんでした。

コレクションのチケットが手に入らなかった私は、
「今日あたり、ヨウジのコレクションをやるかもしれない!」
と東京コレクションの時期になると、代々木公園へ通っていました。

当時のヨウジヤマモトはパリコレクションの後、東京コレクションにも参加していました。

ヨウジヤマモトは年に、

  • ファム・・・パリ2回
  • ファム・・・東京2回
  • オム・・・・パリ2回

と合計6回のコレクションを開催していました。

私の勘は大体当たり、テントの前まで行くとヨウジヤマモトのスタッフがコレクションの準備をしていました。

しばらくすると、招待客が列を作り始めます。

招待客が会場に入った後、チケットがない人たちが列を作ります。

私以外にも、チケットなしでコレクションを見に来ていた人がたくさんいました。

私たちは、最後の方に会場に入れてもらいます。

立ち見席ですが、カメラマンの前の席でコレクションを見ることができました。

会場の雰囲気と音楽、そのなかを最新コレクションをまとったモデルが歩いてくると、自分が世界で一番新しい空気にふれている気分になれました。

今インターネットで最新コレクションを見ても、新しい空気にふれている気分にさせてくれるファッションデザイナーはいなくなりました。

最後にヨウジさんがさっと登場し、おじぎをちょこんとしてすぐに帰っていく姿がかっこよかったです。

「自分もコレクションをやったら、ああやっておじぎして、すぐに楽屋に戻ろう」と本気で思ってしまいました。

 

情報が少なかった時代

ヨウジヤマモト13 2010-2011年秋冬インビテーションヨウジヤマモトプールオム 2010-2011秋冬コレクション 招待状

 

今はコレクションが発表されると、インターネットで情報が世界に発信されます。

1980年代は東京コレクションの時期になっても、パリでどんな服が発表されたのか知ることができませんでした。

雑誌やコレクション特集の本が出るまで、

  • どのファッションデザイナーが
  • どんなコレクションを発表したか

まったくわかりませんでした。

ヨウジヤマモトプールオムは東京でのコレクションがありませんでしたので、私はコレクション特集の本を毎回楽しみにしていました。

全ルックが本に載るわけではないので、ショップに行ってコレクションをチェックするのも楽しみでした。

情報が少なかった時代の、ファッションの楽しみ方でした。