アズディン・アライアが山本耀司を語る 第1回

アズディン・アライアが、山本耀司について語ります。
アズディン・アライアへのインタビューを、数回に分けて紹介します。

 

アズディン・アライア インタビュー

アズディン・アライア13アズディン・アライア
「All About Yohji Yamamoto」より
 ISBN978-4-579-30446-2

 

アズディン・アライアのインタビューを、「All About Yohji Yamamoto」より引用します。

今日はヨウジの代わりに僕が話そう。

アズディン・アライア特別インタビュー

インタビュー:Misako Tamagawa

山本耀司氏いわく、尊敬するデザイナーであり、また信頼する友人でもあるというアズディン・アライア氏。

インタビュー嫌いで知られるアライア氏だが、ヨウジのことなら僕に任せて!と快諾。

パリ特集を飾るにふさわしいゲストの登場となった。

装苑1997年10月号

 

ヨウジがほんとうに犬を好きなんてブラボー!

ヨウジヤマモト408 1997年春夏カタログスーツ ヨウジヤマモト 1997年春夏
「Yohji Yamamoto V&A」より
ISBN978-1-85177-627-6

 

  • スーツ
    ヨウジヤマモト
    1997年春夏
    緩く織られた黒いツイードのジャケットとパンツ
    ジャケットはサテンとビーズのテープでトリミング
    モデル:グイナビア・バン・シーナス
    撮影:パオロ・ロベルシ

編集部

たくさん、犬を飼っていらっしゃるんですね。
いつも一緒に行動していらしたヨークシャテリアのことは、「エル」で捜してらしたことを知っていましたが。

アズディン・アライア

(「装苑」8月号誌上での、耀司氏と愛犬の写真を見て)ヨウジも大きな犬を2匹飼っているみたいだけど・・・・・。
これを見てますますヨウジが好きになったよ。
ヨークシャーをなくしたときはとてもつらかった。
小さい犬はかわいいし、どこにでも連れていきやすいから、気がつかないうちにぱっと外に出て盗難にあった。
その人は犬が好きで捕まえちゃったんだろうから、今ごろはきっとどこかでかわいがられているはず。
自分が見つけられなかったってことは、誰かが飼ってくれているんだろうと考えることにしています。
そういうことがあって大きな犬を飼うようにしたんです。
5匹いるんですよ。
ヨウジ、君がほんとうに犬を好きなんて「ブラボー!」だよ。
うれしいよ。

編集部

お二人は、いつごろ、どのようなきっかけで知り合ったのですか。

アズディン・アライア

もう、ずっと昔から知っているような気がする。
思い出そうとしているんですが思い出せない。
なんとなく彼のモードが好きだったし、いつの間にか知り合っていた。
仕事を抜きにしても、彼との出会いはものすごく重要なことだったので、思い出はたくさん残っています。
個人的にはほとんど会うことはないけれど、ほんとうの意味で親友だと言えるし、彼のやっていることはまさに賞賛に値するものだと思う。

ヨウジとはよく話をするけれど、レイ(川久保玲)とはそういうわけにはいかない。
目だけで会話する。
でも僕が以前日本に行ったとき思ったんだけれど、集中すれば言葉がわからなくても、視線とかジェスチャーだけで充分コミュニケーションはとれるんだよ。
ジェスチャーというのは世界共通用語みたいなもの。
視線や感情、感動も人間みんな同じで、違うのは言葉だけ。

 

ヨウジの人格はとてもデリケート

ヨウジヤマモト409 2005年春夏カタログドレス ヨウジヤマモト 2005年春夏
「Yohji Yamamoto V&A」より

 

  • ドレス
    ヨウジヤマモト
    2005年春夏
    プリーツを編み込んだ黒いシルククレープのドレス
    撮影:Catwalking.com

編集部

ヨウジヤマモトの’97春夏コレクションで使われたインド刺繍は、あなたがパターンの一部をアドバイスなさったとか?

アズディン・アライア

ああ、僕と彼が頼んでいるのが、インドの同じ工場なんだ。
彼は優しいから、僕がいろいろとアドバイスしたなんて言っているんだろうけど、全然そんなことない。
僕たちはすごく意気投合しているから、いろんなことを話しているうちにそういう話になったんじゃないかと思う。
特別にアドバイスすることなんかない。
むしろ僕のほうがヨウジの仕事ぶりを見ることでいろいろと勉強になっているし、吸収することが多い。
彼の人格はとてもデリケートだし、静かで落ち着いた性格だけれども、私はすぐ感情が高ぶって、しょっちゅう興奮しているような状態。
例えば、ヨウジがいい仕事をし、すばらしいコレクションだったと思っているシーズンの時に、雑誌に彼の作品の写真が載っていないとジャーナリストに電話をして「なんであんなにいいものを作っているのに、君たちは写真を載せなかったんだ」と文句を言ったり。
私の作品の写真が雑誌に出て、それがあまりよくなかったりすると、すぐに電話してクレームをつけたりね。
でもヨウジは控えめな人だから、そういうのは、柳に風と受け流しているようだけれど・・・・・。

アズディン・アライアが山本耀司を語る 第2回を読む

 

アズディン・アライアについては、以下も参考にしてください。

「クリエイターが山本耀司を語る」は、以下も参考にしてください。