ヴィクター&ロルフ 17世紀のオランダの家

17世紀にオランダのアムステルダムに建てられた豪邸に、ヴィクター&ロルフは住んでいます。
クラシックな家に、イームズの椅子が軽やかに並んでいます。

 

ヴィクター&ロルフ

ヴィクター&ロルフの家02左:ロルフ・スノラン 右:ヴィクター・ホスティン
「ELLE DECO No.134 2014年10月号」より

 

ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)

  • 1969年 ヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)はイスラエルに生まれる
         ロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)はオランダに生まれる
  • 1992年 アーネム芸術アカデミーで知り合う
  • 1998年 パリで初のオートクチュールを発表
  • 2000年 パリ プレタポルテ・コレクションにデビュー
  • 2003年 メンズコレクションをスタート
  • 2015年 2015-16年秋冬コレクションを最後にプレタポルテラインを休止

 

玄関ホール

ヴィクター&ロルフの家03玄関ホール
「ELLE DECO No.134 2014年10月号」より

 

この家は、ヴィクター&ロルフの創作活動に多大な影響を与えています。

この家は17世紀に、アムステルダムの運河に面した地域に建てられた豪邸のひとつです。

玄関ホールの天井には、壮麗な漆喰装飾が施されています。

玄関ホールの中央には、金色のテーブルが置かれています。

その左右に、スタジオ・ヨブがデザインした「Rock Chair」が1脚ずつ置いてあります。

大理石とアヴァンギャルドな椅子の対比が、見事です。

スタジオ・ヨブは、

  • ヴィクター&ロルフのランウェイのデザイン
  • ヴィクター&ロルフが衣装を担当した、国立オランダバレエの舞台美術

を手がけるなど、度々コラボレーションを果たしています。

 

廊下

ヴィクター&ロルフの家04廊下
「ELLE DECO No.134 2014年10月号」より

 

この写真の廊下は、玄関ホールとガーデンルームを結んでいます。

廊下の壁を飾るのは、シャローム・ハーロウのモノクローム写真です。

写真のシャローム・ハーロウは、ヴィクター&ロルフのコレクションをまとっています。

玄関ホールから続く漆喰装飾の天井が、壮麗です。

 

ガーデンルーム

ヴィクター&ロルフの家05ガーデンルーム
「ELLE DECO No.134 2014年10月号」より

 

このガーデンルームは、ヴィクター&ロルフが最も気に入っている部屋です。

オーヴァル形の天井には、精緻で華やかな漆喰装飾が施されています。

ステンドグラスを配した大きな窓には、巨大な樹木が迫ります。

ガーデンルームのクラシックな大広間に、モダンな家具がなじみます。

ガーデンルームには、

  1. 木製のスピンドルチェアは、デンマーク人デザイナーのソナ・ローゼンから譲り受けたもの
  2. チャールズ&レイ・イームズの「プライウッドチェア」に毛皮の張り地を施したモデル
  3. 金色のローテーブルは、「イームズアニバーサリーテーブル」
  4. メレット・オッペンハイムによる、窓辺の金色のサイドテーブル「トラッチャ」
  5. スタジオ・ヨブによる「Horse Floor Lamp」
  6. 暖炉の上に飾られている、グラハム・ドルフィン撮影の「13 Madonna Songs」

などのモダンな家具やアートが見られます。

 

ワーキングスペース

ヴィクター&ロルフの家06ワーキングスペース
「ELLE DECO No.134 2014年10月号」より

 

この部屋は、仕事のためのワーキングスペースです。

  • 暖炉
  • 窓枠
  • 天井

などの装飾は、他の部屋に比べてミニマムに設えられています。

写真の左側ではヴィクター&ロルフの愛犬が、心地よさそうなラグに包まれておとなしく過ごしています。

テーブルは、ロナン&エルワン・ブルレックのデザインです。

椅子は、チャールズ&レイ・イームズのデザインです。

 

階段

ヴィクター&ロルフの家07階段
「ELLE DECO No.134 2014年10月号」より

 

この優雅な階段は、鉄製の檻にも装飾が施されています。

階段の壁面には数々の写真作品が飾られ、まるでギャラリーのような雰囲気を作っています。

ヴィクターはこの家について、以下のように振り返りました。

この家はパーフェクトだと思います。
ただこの部屋には、クラシックな椅子ではなく、イームズのような明るくて軽やかなタイプがふさわしいと思いました。
荘厳な空間に、ヴィトラの家具やモダンアートのような対照的なものを組み合わせると、意外にうまくまとまるものです。
コレクションを手がける際もよく”対極”を意識しますが、そうして自分たちの価値観を加えることで、すっかり我々の家らしくなりましたね。

「ELLE DECO No.134 2014年10月号」p58-59より引用 

 

参考文献

  • 「ELLE DECO No.134 2014年10月号」より
    Photos RENE VAN DER HULST (LIVING INSIDE)

ヴィクター&ロルフについては、以下も参考にしてください。

ファッションデザイナーの家は、以下も参考にしてください。