ヴィコ・マジストレッティ

今回はイタリアのデザイナー、ヴィコ・マジストレッティについて調べました。
ヴィコ・マジストレッティの、親しみやすいデザインの秘密がわかりました。

 

ヴィコ・マジストレッティ

ヴィコ・マジストレッティ02ヴィコ・マジストレッティ
「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」より

 

ヴィコ・マジストレッティ(Vico Magistretti)

  • 1920年 イタリアのミラノに生まれる(10月6日)
  • 1939年 ミラノ工科大学(建築科)に入学
  • 1943年 スイスに移住(-1945年)
  • 1945年 ミラノ工科大学(建築科)を卒業
         卒業後父親のデザイン事務所で仕事を始める
  • 1951年 第9回ミラノ・トリエンナーレ金賞を受賞
  • 1954年 第10回ミラノ・トリエンナーレ大賞を受賞
  • 1956年 インダストリアルデザイン協会(ADI)の創設メンバー
  • 1959年 オランダでのCIAM議会(国際会議近代建築会議)に参加
  • 1967年 「エクリッセ」がコンパッソ・ドーロ賞を受賞
  • 1979年 「アトーロ」がコンパッソ・ドーロ賞を受賞
  • 1983年 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート・ロンドンの名誉特別研究員
  • 1986年 SIAD(工業芸術家デザイナー協会)から金メダルを受賞
  • 2006年 死去(9月6日)

 

建築家としてのヴィコ・マジストレッティ

ヴィコ・マジストレッティ03も カリマテチェアカリマテチェア ヴィコ・マジストレッティ 1960年
「美しい椅子3 世界の木製名作椅子」より
ISBN4-7779-0153-X

 

  • カリマテチェア
    ヴィコ・マジストレッティ
    1960年
    子供の積み木箱を連想させるものを意図
    家具にアニリン系塗装を使った初めての例
    ブナ+いぐさ、またはレザー
    W580×D520×H750、SH450mm
    カッシーナ社

ヴィコ・マジストレッティは1950年代、主に建築家として活動しました。

ミラノのヨーロッパ通りにあるヴィコ・マジストレッティの事務所ビルは、アヴァンギャルドなデザインでした。

1959年にヴィコ・マジストレッティは、カリテマ・ゴルフクラブのクラブハウスを設計しました。

ヴィコ・マジストレッティは、モダニズムに人間味を与えようとしました。

このプロジェクトでヴィコ・マジストレッティは、いぐさの座面を現代的に再加工したカリテマチェアをデザインしました。

カリマテチェアは、インターナショナル・スタイルの工業的な美に反するものでした。

 

プラスチックの家具デザイン

ヴィコ・マジストレッティ04 セレーネセレーネ ヴィコ・マジストレッティ 1969年
「美しい椅子5 世界の合成素材製名作椅子」より
ISBN4-7779-0304-4

 

  • セレーネ
    ヴィコ・マジストレッティ
    1969年
    スタッキング可能
    FRP(ガラス繊維強化プラスチック)
    W470×D520×H740、SH380mm
    アルテミデ社

1960年代になると、ヴィコ・マジストレッティはプラスチックの家具をデザインし始めました。

ヴィコ・マジストレッティは、

  • 「エクリッセ」テーブルランプ(1965年)
  • 「デメトリオ」テーブル(1966年)
  • 「キメラ」ランプ(1966年)
  • 「スタディオ」テーブル(1969年)
  • 「セレーネ」チェア(1969年)
  • 「ガウディ」アームチェア(1970年)
  • 「ヴィカリオ」アームチェア(1970年)

など質の高い構造と独創的なフォルムでプラスチックの優れた特質を実証しました。

 

プラスチックへの情熱

ヴィコ・マジストレッティ05 ガウディガウディ ヴィコ・マジストレッティ 1970年
「美しい椅子5 世界の合成素材製名作椅子」より

 

  • ガウディ
    ヴィコ・マジストレッティ
    1970年
    脚部のM字型の断面形状が安定性を増している
    FRP(ガラス繊維強化プラスチック)
    W590×D580×H735、SH445mm
    アルテミデ社

ヴィコ・マジストレッティは新素材のプラスチックの椅子を、

  • シンプル
  • 受け入れやすいフォルム

で提案しました。

ヴィコ・マジストレッティもメーカーも、新素材のプラスチックに情熱を傾けました。

この様に、新素材のプラスチックは世の中に受け入られました。

 

カッシーナ

ヴィコ・マジストレッティ06 マラルンガ ソファマラルンガ ソファ ヴィコ・マジストレッティ 1973年
「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」より

 

  • マラルンガ ソファ(2人掛ワイド)
    ヴィコ・マジストレッティ
    1973年
    スティールインサート骨組みモールドウレタンを本格的に初めて採用
    W1890×D895×H730~1030、SH465mm
    カッシーナ社

ヴィコ・マジストレッティは、1960年にメーカーのチェーザレ・カッシーナに出会いました。

そしてカッシーナ社が、1962年にカリマテチェアを大量生産し始めました。

ヴィコ・マジストレッティはその後も、カッシーナ社の家具を多く手がけました。

写真のマラルンガ ソファは、シートごとに背もたれがハイバック・ローバックに変更できます。

 

ヴィコ・マジストレッティの受賞歴

ヴィコ・マジストレッティ07 アトロアトーロ ヴィコ・マジストレッティ 1977年
「20世紀のデザイン」より
ISBN4-88783-063-7

 

  • アトーロ
    ヴィコ・マジストレッティ
    1977年
    3種類の幾何学的なフォルムで構成
    金属にラッカー塗装
    直径380×H500mm
    オールーチェ社

ヴィコ・マジストレッティは、20世紀の最も重要な工業デザイナーのひとりです。

ヴィコ・マジストレッティは、

  • ミラノ・トリエンナーレ展の金賞と大賞
  • 2度のコンパッソ・ドーロ賞
  • SIAD(工業芸術家デザイナー協会)金メダル
  • ケルン国際家具見本市の最優秀賞

を受賞しました。

そしてヴィコ・マジストレッティは、12点もの作品がMoMA(ニューヨーク近代美術館)に永久コレクションされています。

 

ヴィコ・マジストレッティのデザイン哲学

ヴィコ・マジストレッティ08 ヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフ ヴィコ・マジストレッティ 1977年
「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」より

 

  • ヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフ
    ヴィコ・マジストレッティ
    1977年
    折畳むと非常にコンパクトに収まる機構
    ビーチ材
    W1000×D400×H1920mm
    カッシーナ社

ヴィコ・マジストレッティは、ミラノのドムス・アカデミーで教鞭をとりました。

そしてヴィコ・マジストレッティは、1983年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート・ロンドンの名誉特別研究員になりました。

ヴィコ・マジストレッティは、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート・ロンドンで客員教授を務めました。

ヴィコ・マジストレッティは、

  • 技術的精巧さ
  • 彫刻的優雅さ

を調和させ現代的なデザインを生み出しました。

ヴィコ・マジストレッティは質の高い製品をつくるには、

  • 有用性

の両方が不可欠であると考えました。

 

まとめ

ヴィコ・マジストレッティ09 ルイジアナルイジアナ ヴィコ・マジストレッティ 1996年
「Casa BRUTUS 超・椅子大全!」より
ISBN978-4-8387-8552-0

 

  • ルイジアナ
    ヴィコ・マジストレッティ
    1996年
    鞍をモチーフにしたフォルム
    前脚はキャスター付き
    W850×D860×H860
    デ・パドヴァ社

ヴィコ・マジストレッティのデザインには、何か有機的なものが含まれています。

どの様な素材を使っても、ヴィコ・マジストレッティのデザインには人間味が感じられます。

私は毎日、ヴィコ・マジストレッティがデザインしたマウイチェアでブログを書いています。

マウイチェアがあるから、私は毎日ブログを更新できているのかもしれません。

 

先日、マウイチェア に亀裂が入ってしまいました。

亀裂の原因は、私にはわかりません。

私は、カルテルの代理店のショップトーヨーキッチンに問い合わせてみました。

ショップトーヨーキッチンからは、

マウイチェアーについてですが、既にご使用頂いて5年が経過しておりますので、弊社では原因が分かりかねる状況でございます。
悪しからずご了承頂けます様お願い申しあげます。

と返信がありました。

参考のため、追記しておきます。

(2018年9月25日追記)