上村松園 ー美人画の精華ー 山種美術館

山種美術館に、上村松園の絵を見に行きました。
素晴らしい作品を18点、すみずみまで堪能してきました。

 

上村松園 ー美人画の精華ー

上村松園02 山種美術館「上村松園 ー美人画の精華ー」展フライヤー

 

  • 上村松園 ー美人画の精華ー 展
    作家名:上村松園
    作品名:蛍(1913年)
    所蔵者:山種美術館

「上村松園 ー美人画の精華ー」展

  • 開催期間:2017年8月29日(火)-2017年10月22日(日)
  • 開館時間:10:00-17:00
         (入館は16:30まで)
  • 休館日 :月曜日、9/19(火)、10/10(火)
         (9/18、10/9は開館)
  • 入館料 :一般 1,000円(800円)
         大高生   800円(700円)
         中学生以下無料
         *( )内は20名以上の団体料金、および前売料金
  • 開催会場:山種美術館
         東京都渋谷区広尾3-12-36

本展覧会には、以下の割引があります。

  1. きもの割引  :会期中、きものでご来館のお客様は、団体料金となります。
  2. リピーター割引:本展使用済み入場券(有料)のご提示で、会期中の入館料が団体割引料金となります。
            (1枚につき1名様1回限り有効)

このほかにフライヤーの裏面に、100円割引券が付いています。

*但し、複数の割引の併用はできません。

 

上村松園

上村松園03 山種美術館上村松園 年代不詳
「山種美術館の上村松園」より

 

  • 扇をスケッチする松園
    年代不詳
    木村伊兵衛 撮影

上村松園

本名は上村津禰(つね)

  • 1875年 京都市に生まれる(4月23日)
  • 1887年 京都府画学校に入学
         鈴木松年に師事する
  • 1888年 雅号「松園」を用いる
         京都画学校を退学して松年塾に入る
  • 1890年 第3回内国勧業博覧会に《四季美人図》を出品
         一等褒状を受賞
         英国・コンノート殿下に買い上げられる
  • 1893年 鈴木松年の許可を得て、幸野楳嶺塾に入る
         市村水香に漢学を学ぶ
  • 1895年 師・幸野楳嶺の没後、竹内棲鳳(のち栖鳳)塾に入る
  • 1900年 第9回日本絵画協会・第4回日本美術院連合絵画共進会に《花ざかり》を出品
         銀牌を受け、画壇での地位を固める
  • 1902年 長男、信太朗(松篁)が生まれる(11月4日)
  • 1903年 家業の茶商を廃業
         画家としての門戸を構える
         画室を「棲霞軒」と師・竹内栖鳳が命名
  • 1918年 師・鈴木松年没
  • 1928年 後大典御用画《小町草紙洗》を制作
  • 1929年 パリ日本美術展に《月影》《娘之図》を出品
  • 1930年 ローマ日本美術展に《伊勢大輔》《新蛍》を出品
  • 1931年 ベルリン日本美術展に《虫干》を出品
  • 1934年 母・仲子没(2月)
         大礼記念京都美術館美術展に《青眉》を出品
  • 1935年 第1回五葉会展に《夕べ》を出品
  • 1936年 文部省美術展招待展に《序の舞》を出品
         政府買上げとなる
  • 1937年 《雪月花》を制作、皇太后に献上
  • 1941年 帝国芸術院会員となる
  • 1942年 師・竹内栖鳳没
  • 1943年 関西邦画展に《晩秋》を出品
         随想集『青眉抄』が六合書院より刊行
  • 1944年 帝室技芸員となる
         陸軍献納画展に《牡丹雪》《侍月》を出品
  • 1945年 奈良県の画室・唳禽荘に疎開
         以後、当地に住む
  • 1948年 文化勲章を受章
         第1回白寿会展に《庭の雪》を出品
  • 1949年 現代美術巨匠作品鑑賞会展に《初夏の夕》を出品
         死去(8月27日)
         従四位に叙せられる

 

上村松園と文展・帝展・新文展

上村松園05 山種美術館上村松園 娘 1942年
「山種美術館の上村松園」より

 

  • 上村松園 ー美人画の精華ー 展
    作家名:上村松園
    作品名:娘(1942年)
    所蔵者:山種美術館

1919年より文展は、帝国美術院展覧会(帝展)となりました。

1937年に帝展は、文部省美術展覧会(新文展)になりました。

  • 1907年 第1回文部省美術展覧会(文展)に《長夜》を出品
         三等賞を受賞
  • 1908年 第2回文展に《月かげ》を出品
         三等賞を受賞
  • 1910年 第4回文展に《上苑賞秋》を出品
         三等賞を受賞
  • 1913年 第7回文展に《蛍》を出品
         三等賞を受賞
  • 1914年 第8回文展に《舞支度》を出品
         二等賞を受賞
  • 1915年 第9回文展に《花がたみ》を無鑑査出品
         二等賞を受賞
  • 1916年 第10回文展に《月蝕の宵》を無鑑査出品
         推薦となり、以後永久無鑑査となる
  • 1918年 第12回文展に《焔》を出品
  • 1922年 第4回帝展に《楊貴妃》を出品
  • 1924年 帝展の審査員となる
  • 1926年 第7回帝展に《侍月》を出品
  • 1934年 第15回帝展に《母子》を出品
         政府買上げとなる
  • 1937年 第1回新文展に《草紙洗小町》を出品
         政府買上げとなる
  • 1938年 第2回新文展に《砧》を出品
  • 1941年 第4回新文展に《夕暮》を出品
  • 1943年 第6回新文展で審査員をつとめ、《晴日》を出品

 

平面と立体

上村松園04 山種美術館上村松園 春風 1940年
「山種美術館の上村松園」より

 

  • 上村松園 ー美人画の精華ー 展
    作家名:上村松園
    作品名:春風(1940年)
    所蔵者:山種美術館

上村松園の絵を見て、鹿の子絞りの表現がとても上手いと思いました。

会場で原画を見ていただくとわかるのですが、

  • 絞りの色の入り方
  • 立体感

は絵を鹿の子絞りしたくらいに、リアルなのです。

次に、かんざしの表現を見ました。

  • 立体的に描かれているかんざし
  • 平面的に処理されているかんざし

がありました。

全体で見ると、とてもリアルに見えます。

「春風」という絵の、帯を見てください。

縞模様が、とても印象的に描かれています。

デザイン画を描くとき、このように表現すると怒られます。

しかし「春風」の帯はとても効果的で、これ以外の表現方法はありません。

ファッションデザインを勉強している学生には、多くの絵画を見て欲しいと思います。

そして、たくさんの表現方法を知ってほしいです。

私もこれからたくさん見て、表現のはばを広げようと思います。

 

展覧会の様子

上村松園06 山種美術館上村松園 砧 1938年
「上村松園 ー美人画の精華ー」展より

 

  • 上村松園 ー美人画の精華ー 展
    作家名:上村松園
    作品名:砧(1938年)
    所蔵者:山種美術館

「上村松園 ー美人画の精華ー」展では、「砧」という作品だけ撮影可能でした。

展覧会は、

  1. 上村松園の18作品
  2. 様々な画家によって描かれた作品

で構成されていました。

私は今回、上村松園の作品を中心に鑑賞しました。

1点1点の作品を、じっくりと見ることができました。

 

まとめ

山種美術館山種美術館のホールにて

 

  • 作家名:竹内栖鳳
    作品名:班猫(1924年)
    所蔵者:山種美術館

最初私は、植村松園だけの展覧会だと早とちりしていました。

会場で他の画家の絵が出てきたとき、驚いてしまいました。

会場の作品すべてを見終わって、私は上村松園の絵が好みだと改めて思いました。

70歳を過ぎた、上村松園の作品がありました。

その作品の線は美しく、しっかりしていました。

本当に、驚きました。

70歳を超えて、線が雑になる人はたくさんいます。

上村松園は、最後まで画家だったのだと思いました。