あなたにはトレンチコートが似合いますか?

私にはトレンチコートが似合いません。
そしてトレンチコートを作るのも苦手です。

 

THE TRENCH BOOK

トレンチコート06「THE TRENCH BOOK」表紙より

 

数年前に、「THE TRENCH BOOK」(ASSOULINE ISBN978-2-75940-163-5)という本を買いました。

「THE TRENCH BOOK」には

  • トレンチコートの歴史
  • ファッションとしてのトレンチコート
  • 映画の中のトレンチコート

など、面白い内容がたくさん紹介されています。

写真は全て、「THE TRENCH BOOK」より引用させていただきました。

 

トレンチコートのディテール

トレンチコート02 アクアス・キュータムトレンチコート アクアスキュータム 1955年
「THE TRENCH BOOK」より

 

上の絵は、アクアスキュータムのトレンチコートです。

ご覧のように、トレンチコートにはたくさんのディテールがあります。

そして、その1つ1つに意味があります。

そのことが私に、トレンチコートに対しての苦手意識を持たせます。

アクアスキュータムの、トレンチコートのディテールを見てみましょう。

  • hook snd eye
    スプリングホック
  • epaulettes
    肩章
  • deep back yoke
    後ろヨーク
  • gun flap
    ガンフラップ
  • stitched eyelets
    菊穴
  • belt with 5 rows of stitching
    ステッチが5本入ったベルト
  • sleeve straps
    袖口を縛るベルト
  • D rings
    Dカン
  • stormpockets
    ストームポケット
  • pure cotton Club Check lining
    綿素材のクラブチェックの裏地

ミリタリーウェアとしてのディテールが、たくさん残っています。

文化服装学院の担任の先生が学生のとき、小池千枝先生のバーバリーのトレンチコートを分解したそうです。

担任の先生は、
「前身頃についている箱ポケット(ストームポケット)の上と下の角度が違ったんんですよ!手を出し入れしやすいように、よく研究されていました。」
と、そのときの感動を教えてくれました。

真面目にトレンチコートを作ろうと思ったら、
「納得がいくまで研究しなければ、無理そう・・・。」
という思いが湧いてしまいます。

私には無理そうです・・・。

 

デザインされたトレンチコート

それでは有名なファッションデザイナーがトレンチコートを作ったら、どんな感じになるのしょうか?

トレンチコートの特徴を生かしながら、ブランド独特のトレンチコートに仕上がっています。

それでは、作例を見てみまししょう。

 

ジョン・ガリアーノのトレンチコート

トレンチコート03 ジョン・ガリアーノトレンチコート ジョン・ガリアーノによるディオール 2003年秋冬
「THE TRENCH BOOK」より

 

  • トレンチコート
    ジョン・ガリアーノによるディオール
    2003年秋冬

ジョン・ガリアーノがデザインした、トレンチコートです。

ビッグシルエットの中に、トレンチコートのディテールをうまく取り入れています。

分量や素材感から、かなり重量がありそうなトレンチコートに見えます。

しかしトレンチコートに使われた、

  • ドットボタン
  • バックル
  • ハトメ穴

の金属が軽さを表現しています。

 

ヨウジヤマモトのトレンチコート

トレンチコート04 ヨウジヤマモトトレンチコート ヨウジヤマモト 2003年秋冬
「THE TRENCH BOOK」より

 

  • トレンチコート
    ヨウジヤマモト
    2003年秋冬

山本耀司デザインの、トレンチコートです。

このトレンチコートは、

  • 衿をスタンドカラーにしたこと
  • ボタンを見えなくしたこと(ファスナー仕立て)

ですっきり感が出ています。

ファスナー使いは、シャープさを出しています。

さらにラグランスリーブではなくセットインスリーブにしたことで、きゃしゃな感じになりました。

 

バーバリーのトレンチコート

トレンチコート05 バーバリートレンチコート バーバリー アンナマガジン 2005年3月号
「THE TRENCH BOOK」より

 

  • トレンチコート
    バーバリー
    アンナマガジン 2005年3月号

バーバリーの春用トレンチコートは、とても軽やかです。

このトレンチコートはラグランスリーブで、ディテールも本格仕様です。

それなのに、軽やかです。

「さすがは本家。」という感じです。

改めてトレンチコートを見直して、
「トレンチコートを着るなら、本物を着るか、うまくリデザインされたものを着る。」

これしかないと思いました。