ロートレックとアートになった版画・ポスター展

三菱一号館美術館は「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展の苦い思い出があるので、行くか迷いました。
結局ロートレックの版画が見たくて、行ってしまいました。

 

パリ・グラフィック
ロートレックとアートになった版画・ポスター展

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展02「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」フライヤー

 

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展

  • 開催期間:2017年10月18日(水)-2018年1月8日(月)
  • 開館時間:10:00-18:00
         (祝日を除く金曜日、11月8日、12月13日、1月4日、1月5日は21:00まで)
         (入館は閉館の30分前まで)
  • 休館日 :月曜日
         (但し、10月30日、11月27日、12月25日、1月8日は開館)
         12月29日-2018年1月1日(年末年始休館)
  • 開催会場:三菱一号館美術館
  • 入館料 :一般     1,700円
         高校・大学生 1,000円
         小・中学生     500円

割引などは、三菱一号館美術館のサイトをご覧ください。

 

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展03ジャヌ・アヴリル
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1899年
「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」より

 

  • ジャヌ・アヴリル
    アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    1899年
    多色刷りリトグラフ
    55.9×38.1cm
    三菱一号館美術館

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
(Henri de Toulouse-Lautrec)

  • 1864年 フランスのアルビで生まれる(11月24日)
  • 1872年 母親と共にパリに住み始める
  • 1875年 ロートレックの健康問題でアルビに戻る
  • 1878年 5月、右大腿骨を骨折
  • 1879年 右足の大腿骨の上部を骨折
  • 1882年 フェルナン・コルモンのアトリエに移る
  • 1887年 学業を終える
  • 1889年 アンデパンダン展に定期的に参加(1894年まで)
  • 1901年 死去(9月9日)

 

ロートレック単独の展覧会ではない

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展04メイ・ベルフォール
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1895年
「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」より

 

  • メイ・ベルフォール
    アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    1895年
    多色刷りリトグラフ
    80.7×60.9cm
    三菱一号館美術館

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展は、ロートレックの単独の展覧会ではありません。

フライヤーを良く見れば、単独展出ないことはわかります。

しかしフライヤーを一目見ただけだと、ロートレック単独の展覧会のように見えます。

上村松園 ー美人画の精華ー 山種美術館」もそうでしたが、最近は「有名な画家とその周辺」みたいな展覧会が流行っているのでしょうか?

私はこのような展覧会を見て、

  • 有名な画家と抱き合わせで、所蔵している(観覧者が興味を持っていない)作品を展示している
  • 有名な画家の作品だけだと会場を埋めることができないので、適当な作品で埋めている

と悪い方に考えてしまいます。

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展に出展されている画家は、

  • フェリックス・ヴァロットン
  • ヨージェフ・リップル=ローナイ
  • ジャン=エミール・ラプルール
  • ピエール・ボナール
  • モーリス・ドニ
  • アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック

などです。

他には、浮世絵がありました。

 

展示方法に対する疑問

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展05ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1891年
「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」より

 

  • ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ
    アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    1891年
    多色刷りリトグラフ
    193.8×119.3cm
    三菱一号館美術館

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展は、

  • はじめに 高尚から低俗まで
  • 第1章 庶民向けの版画
  • 第2章 知的階層向けの版画

というテーマに分かれていました。

しかし、私にはこの意味がわかりませんでした。

主催者が、何を私たちに訴えたいのかが全くわかりませんでした。

画家の作品が、会場中に散らばっています。

ひとりの画家の作品を堪能しようにも、散らばりすぎています。

しかも同じテーマで描かれた作品までが、離れた会場にあります。

作品を離したからには、そこにはそれなりの理由があるはずです。

しかしその意図が、私にはわかりませんでした。

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展は「知的階層向けの展覧会」で、私には理解できないのかと思いました。

 

展示の雑さに対する疑問

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展06アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレーにて
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1893年
「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」より

 

  • アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレーにて
    アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    1893年
    多色刷りリトグラフ
    138.2×98.5cm
    三菱一号館美術館

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展の展示は、私には雑に見えました。

どんなところが雑に見えたかというと、

  1. 解説文の位置が会場によって違う
  2. 版画を展示する間隔が狭い
  3. 作品の順番
  4. 小さい部屋の使い方が下手
  5. 作品の選び方

こんなところが、気分を下げてくれました。

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展の入館料は、1,700円です。

決して安い入館料では、ありません。

観覧者に対する気遣いが、三菱一号館美術館にはないと思いました。

何かを伝えたいという気持ちが、三菱一号館美術館にはないと思いました。

三菱一号館美術館が一番見て欲しいのは、きっと美術館そのものなのです。

お金をかけて修復した建物を見せられて、「三菱ってすごいでしょ!」と自慢されているようでした。

 

まとめ

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展08メイ・ミルトン
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1895年
「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」より

 

  • メイ・ミルトン
    アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    1895年
    多色刷りリトグラフ
    80.0×62.0cm
    三菱一号館美術館

以前見た、

はそれぞれの画家の作品をたくさん展示していて、本当に迫力がありました。

特に、カッサンドルのポスターは個人のコレクションです。

これくらい素晴らしい展覧会を、できるはずなのです。

PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展もそうでしたが、今回の件で三菱一号館美術館は私と趣味が合わないことがわかりました。

私が今後、三菱一号館美術館に行くことはないでしょう。

 

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