ティエリー・ミュグレー

私の好みに関係なく取り上げなくてはいけないファッションデザイナーが、ティエリー・ミュグレーです。
存命中にも関わらず、正しい情報がどれなのかわからないファッションデザイナーでした。

 

ティエリー・ミュグレー

ティエリー・ミュグレー02コルセット ティエリー・ミュグレー 1992年春夏
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」
ISBN978-4-7661-2374-6

 

  • モーターサイクル・コルセット
    ティエリー・ミュグレー
    1992年春夏(写真は2007年のアニバーサリー・ショー)
    ジョージ・マイケルの「トゥ・ファンキー」にもフューチャーされた

ティエリー・ミュグレー(Thierry Mugler)

  • 1948年 フランスのストラスブールに生まれる(12月21日)
  • 1966年 ストラスブールの美術学校でダンスを学ぶ
  • 1970年 パリに移る
  • 1973年 「カフェ・ド・パリ(Cafe・de Paris)」の名前でレディースコレクション発表
  • 1974年 ティエリーミュグレーを設立
  • 1975年 レディースでパリコレクションにデビュー
  • 1978年 メンズラインを設立
  • 1979年 東京の武道館で大規模なショーを開催
  • 1988年 パリ、ロンドン、ニューヨークでティエリー・ミュグレー写真展が開催される
  • 1992年 ジョージ・マイケルの曲「トゥ・ファンキー」のビデオを監督
  • 1997年 フランスのコスメブランド、クラランスに買収される
  • 2003年 オートクチュール・メゾンを閉鎖
  • 2009年 ビヨンセ・ノウルズのワールド・ツアー「アイ・アム」の衣装をデザイン

 

1980年代

1980年代のファッション07 ティエリー・ミュグレージャケット ティエリー・ミュグレー
「FASHION 18世紀から現代まで」より
ISBN978-4-88783-282-4

 

  • 左:ジャケット
    ティエリー・ミュグレー
    1988年秋冬
    黄色のポリエステル、トリアセテートの交織
    前明き、後ろ身頃の裾をジグザグに裁断
    袖口を斜めに裁断
  • 右:ジャケット
    ティエリー・ミュグレー
    1990年春夏
    8色のウールギャバジンをパッチワーク
    5色のドットボタン
    右裾を斜めに裁断

ティエリーミュグレーがつくる、

  • 厚い型パッド
  • 広い肩幅(ワイドショルダー)
  • タイトに絞ったウエスト

の逆三角形のスタイルは、1970年代後半から1980年代のファッションをリードしました。

シアトリカル(演劇的)と評されたミュグレーの服は、

  • セクシー
  • パワフル

な女性像を具現化し、それを着る女性たちに自信を与えました。

ティエリー・ミュグレーは、1980年代のトレンドそのものといって良い存在でした。

 

ティエリー・ミュグレーの言葉

ティエリー・ミュグレー03ドレス ティエリー・ミュグレー 1991年秋冬
「ファッションの世紀」より
ISBN4-582-62034-5

 

  • ドレス
    ティエリー・ミュグレー
    1991年秋冬
    ダリの引用によるドレス

ティエリー・ミュグレーを知るために、彼の言葉を並べてみます。

世の中に存在していないものを探していたからこそ服を作った。
自分独自の世界の創造に挑戦し、成功しなくてはならなかったのだ。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p130より引用

ポリ塩化ビニールの光沢とシャープさは、肌を思い起こさせる。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p131より引用

人々に夢をみさせ、その話を聞かせてもらいたい。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p132より引用

服はユニークなビジョンを実現するための手段にすぎない。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p132より引用

ティエリー・ミュグレーの言葉は、他のファッションデザイナーと比べて短いです。

しかし短い言葉から、ミュグレーと服との関係が見えてきます。

 

まとめ

ティエリー・ミュグレー04スペースウェア ティエリー・ミュグレー 2007年
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」

 

  • スペースウェア
    ティエリー・ミュグレー
    2007年
    女性の体、宇宙、SFの要素が盛りこまれている

私は1980年代にティエリー・ミュグレーの服に出会いましたが、好きにはなれませんでした。

ティエリー・ミュグレーのスタイルを、美しいと思うことができなかったのでした。

しかしティエリー・ミュグレーの経歴には、興味を持ちました。

その経歴には、「サーカス団に入団」と書いてありました。

また当時のミュグレーの特徴的な髪型もあいまって、面白い人だと思っていました。

1990年代になり、ティエリー・ミュグレーはオートクチュールを始めました。

演劇的で、とても面白いショーでした。

しかし1990年代に、ブランドは徐々に衰退していきました。

ティエリー・ミュグレーを見て、パリでコレクションを開催するファッションビジネスは不自由な気がしました。

ファッションデザイナーは、不自由の中でもがいているように見えます。

私は、もっと自由に服をデザインしたいと思いました。

 

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