うらやましい天童木工とデザイナーとの関係

私は、天童木工の家具が好きです。
家には、天童木工の椅子とテーブルがあります。

 

天童木工

天童木工01 バタフライ・チェアバタフライスツール 柳宗理 1956年
「天童木工のカタログ」より

 

これは、柳宗理がデザインしたバタフライスツールです。

バタフライスツールは、天童木工の製品です。

天童木工は、山形県天童市にある家具メーカーです。

成形合板という技術を使って、日本内外のデザイナーと名作家具を作り続けています。

バタフライスツールは1956年に発表された製品ですが、60年経った今でも新品を手に入れることができます。

天童木工は独特な形のバタフライスツールを、60年以上も作り続けているのです。

このことを私は、すごいと思います。

 

天童木工から家具を発表しているデザイナーの一例

天童木工から製品を発表しているデザイナーと、その製品を紹介します。

 

剣持勇

天童木工02 剣持勇チェア 剣持勇 1961年
「天童木工のカタログ」より

 

剣持勇

  • 1912年 東京生まれ(1月2日)
  • 1932年 東京高等工芸学校卒業
         商工省工芸指導所に入所
  • 1955年 剣持デザイン研究所を設立
  • 1956年 日本室内設計家協会(現・日本インテリアデザイナー協会)の設立に協力
  • 1970年 第15回毎日産業デザイン賞を受賞
  • 1971年 京王プラザホテルインテリアデザイン、統括顧問
         死去(6月3日)

 

坂倉準三建築研究所(担当:長大作)

天童木工03 低座イス低座椅子 坂倉準三建築研究所(担当:長大作) 1960年
「天童木工のカタログ」より

 

坂倉準三建築研究所(担当:長大作)

長大作

  • 1921年 旧満州生まれ(9月16日)
  • 1945年 東京美術学校建築科卒業
  • 1947年 坂倉準三建築研究所に入所
  • 1971年 第17回毎日産業デザイン賞準賞を受賞
  • 1972年 長大作建築設計室開設
  • 1994年 国井喜太郎産業工芸賞受賞
  • 2014年 死去(5月1日)

 

水之江忠臣

天童木工04 水之江忠臣チェア 水之江忠臣 1954年
「天童木工のカタログ」より

 

水之江忠臣

  • 1921年 大分県生まれ(7月16日)
  • 1941年 日本大学専門部建築科卒業
  • 1942年 前川國男建築設計事務所に入所
  • 1954年 神奈川県立図書館の家具設計担当
  • 1958年 日本室内設計家協会が発足し理事に就任
  • 1964年 水之江インテリア・デザイン研究所を設立
  • 1971年 第17回毎日産業デザイン賞準賞を受賞
  • 1977年 死去(7月18日)

 

天童木工/菅澤光政

天童木工05 ロッキング・チェアロッキングチェア 天童木工/菅澤光政 1966年
「天童木工のカタログ」より

 

天童木工/菅澤光政

菅原光政

  • 1940年 東京都生まれ
  • 1963年 千葉大学工業短期大学部卒業
         天童木工入社
  • 1966年 デンマーク国立技術研究所にて研修
  • 1972年 (財)発明協会よりロッキングチェア、発明賞を受賞
  • 1996年 国井喜太郎産業工芸賞受賞
  • 2005年 天童木工退社

 

そのほかにも

天童木工06 ハイバック・チェアハイバックチェア ブルーノ・マットソン 1976年
「天童木工のカタログ」より

 

そのほかにも、

など錚々たるデザイナーが、天童木工と家具を作っています。

天童木工は、

  • 新しいデザイナーを起用して、新作を発表
  • 古くからの製品も、現役で製造

しています。

そしてどんな大御所デザイナーの製品も(デザインによりますが)、手ごろな価格で手に入れることができます。

 

ファッション業界では

天童木工07 ロッキング・チェアロッキングチェア 天童木工/菅澤光政 1966年
「天童木工のカタログ」より

 

天童木工とデザイナーとの関係を、私はとてもうらやましく思います。

例えば、「1970年代に高田賢三がデザインした服を、今も製造している工場がある」と想像してみてください。

どんなに、楽しいことでしょう。

ファッションは、流行を生み続けてきました。

流行を消費するがゆえに、ファッション業界は成り立っていたのかもしれません。

しかしこのファッション業界のシステムも、限界が見えてきました。

現在活躍しているファッションデザイナーの個性的な服が、50年後も製造されていたらどうでしょう。

そしてその服を大事に着ている人たちがいたら、どんなに素敵なことでしょう。