ソニア・リキエルの美しい衿ぐり

1930年5月25日~2016年8月25日 ファッションデザイナー なんと言っていいものか・・・   

 

ソニア・リキエル

ソニア・リキエル01ソニア・リキエル
「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」より
ISBN978-4-86020-148-7

 

  • ソニア・リキエル
    PORTRAIT : SARAH MOON

ソニア・リキエル(Sonia Rykiel)

  • 1930年 フランスのパリに生まれる(5月25日)
  • 1962年 妊娠中にブティック「ローラ」のために、セーターとマタニティドレスを製作
  • 1966年 ブランド「ソニア・リキエル」設立
  • 1983年 芸術文化勲章受章
  • 1988年 メンズコレクションに進出
  • 2016年 死去(8月25日)

 

山本耀司のファッション進化論
NECKLINE #007 衿ぐり

ソニア・リキエルについて、かつて山本耀司が語っていた言葉が忘れられません。

山本耀司のファッション進化論 NECKLINEより、引用します。

編集部

衿ぐりを得意とする人もいるでしょう?

山本耀司

ソニア・リキエルとコム デ ギャルソンが、うまいですね。

編集部

両方とも、女性のデザイナー。

山本耀司

皮膚感の違いじゃないかな。
今、改めて思うんですけど、女の人の胸から首が立ち上がっている魅力を意識して、ジャージとの接点で強調しているのがソニア。
コム デ ギャルソンは、意識しているから逆に、際どい挑戦をしない。
ためらい、はじらいがあるから、ほそっとした穴をあける。
それが魅力になっている。

編集部

洋と和の差かしら?

山本耀司

そう、持っている美しさは、積極的に謳歌する。
賛美する。
それに対して、あるのはわかっているんだから、積極的に見せるのはみっともないという立場。

中略

編集部

技術的には?

山本耀司

高度です。
どの程度胸が見えたらきれいか、ほとんどミクロの世界の計算が行き届いている。
衿ぐりは、肩傾斜の作り方で決まります。
ソニアがジャージでプレタポルテを完成したころ、肩線と衿ぐりの関係について、突っ込んだとらえ方、研究をしたと思う。
いちばんつまらないのは、お椀のようにくりぬいただけのもの。
どこから見ても自然に吸いつくようにするには、立体的に考えないと。

編集部

ソニアは、V衿もきれいですね。

山本耀司

布と布をはおってVにするのと、くりぬきのVは全然違います。
横に引かれる力と、Vを保つために下に落ちる力との闘いですから。
丸は力を全部吸収しますが、Vは力学的に矛盾している。
あければあけるほど脱げて収拾がつかない。
ソニアがきれいなのは、編み地の緊張感、弾性を計算しているから。

「All About Yohji Yamamoto  from 1968 山本耀司。モードの記録。」
文化出版局より引用
ISBN978-4-579-30446-2

 

ソニア・リキエルの衿ぐり 

ソニア・リキエル02ソニア・リキエル 1987SSコレクション
ハイファッション 文化出版局より

 

「ソニア・リキエル。」
あなたの名前を耳にするたびに、この美しい衿ぐりを思い出します。

 

ソニア・リキエルについては、以下も参考にしてください。