セゾン美術館 イヴ・サンローラン展

今日も、イヴ・サンローランに関しての内容です。
私にとってファッションを語るとき、イヴ・サンローランは避けては通れない存在です。

1990年にセゾン美術館で開催された、「イヴ・サンローラン展 モードと革新と栄光 1958-1990」。

大学生だった私は、2回観に行きました。

 

セゾン美術館

セゾン美術館は当時、西武百貨店池袋本店内にありました。

現在の、無印良品の場所です。

1階と2階が、展示スペースになっていました。

展示スペースが、とても広かった記憶があります。

 

イヴ・サンローラン展

行っておいてよかった!オートクチュール展で私は、「オートクチュールに偏見があった」と書きました。

しかし1960年代のイヴ・サンローランは、私にとってアバンギャルドなファッションデザイナーの一人でした。

1980年代のヨウジヤマモトコム デ ギャルソンと同じく、アバンギャルドなファッションデザイナーだったのです。

展覧会は年代順に、テーマごとの展示だったと記憶しています。

 

ディオール時代 1958年春 トラペーズライン

イヴ・サンローラン04 トラペースラインデイ・ドレス イヴ・サンローラン 1958年春夏
「華麗なるオートクチュール」展カタログより

 

  • デイ・ドレス
    イヴ・サンローラン(クリスチャン・ディオール)

    このドレスは、「サックバック」と名付けられている
    黒、グレイ、白のシルクプリント地
    揃いのつばひろの帽子が付く
    1958年春夏オートクチュールコレクション
    「トラペーズコレクション」より

トラペーズとは、「台形」を意味します。

21歳のイヴ・サンローランの、若々しさがあふれています。

とても難しい形です。

少し間違えると、野暮になってしまいます。

日本のファッションデザイナーで、トラペーズラインを上手に表現できる人はいないでしょう。

 

1968年夏 サファリジャケット

イヴ・サンローラン05 サファリルックサファリ・ジャケット イヴ・サンローラン 1968年
「YVES SAINT LAURENT」より
ISBN978-0-8109-9608-3

 

  • サファリ・ジャケット
    イヴ・サンローラン

    1968年春夏リヴ・ゴーシュ・コレクション
    ジャケット   :ベージュの綿ギャバジン
    ベルト     :シルバーの金属チェーン
    バミューダパンツ:黒い綿ジャバジン
    ヴォーグ・パリ 1968年7-8月号
    写真:Franco Rubartelli

イヴ・サンローランが、サファリジャケットをモードにしました。

 

1966年秋冬 モダンアート(トム・ウェッセルマン)

イヴ・サンローラン06ショート・カクテル・ドレス イヴ・サンローラン 1966年秋冬
「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • ショート・カクテル・ドレス
    イヴ・サンローラン

    紫と黒のウール・ジャージー
    1966年秋冬オートクチュールコレクション

切り替えを巧みに使い、立体感を出しています。

しかも、平面として見た時の構成も秀逸です。

 

1967年春夏 パンツスーツ

イヴ・サンローラン07 スモーキングパンツ・スーツ イヴ・サンローラン 1975年秋冬
写真:ヘルムート・ニュートン

「YVES SAINT LAURENT」より

 

  • パンツ・スーツ
    グレーのストライプが入ったウール
    1975年秋冬オートクチュールコレクション

展覧会では、「スモーキング」とタイトルされていたと思います。

1967年春夏のオートクチュールコレクションで、初めて発表されました。

タバコを吸う時のために、デザインされたスーツなのです。

当時男性だけしか着ていなかったパンツスーツを、イヴ・サンローランが女性のためにデザインしました。

後年の、
「これまでデザインした全てのものの中で、一番思い入れのあるものはどれですか?」
との質問に、

イヴ・サンローランは、
「ル・スモーキンです。女性を解放することができましたから。美を感じる自信も与えられたと思っています。」
と答えています。

 

「私の後継者はサンローラン」とシャネルが絶賛

シャネルは女性のワードロープに、たくさんの服を加えたファッションデザイナーです。

イヴ・サンローランもまた、多くの服を女性のワードロープに加えました。

シャネルが「私の後継者はサンローラン」と絶賛したという、有名な逸話も残されています。

イヴ・サンローランの偉大な仕事の多くを見ることができた、貴重な展覧会でした。

 

イヴ・サンローランについては、以下も参考にしてください。