生誕100年長沢節展 弥生美術館

今年は長沢節の、生誕100年だそうです。
「時が経つのは早いなあ。」と思いながら、長沢節展を見に行きました。

 

長沢節展

長沢節03「長沢節展」フライヤー

 

長沢節展

  • 開催期間:2017年4月1日(土)-2017年6月25日(日)
  • 開館時間:10:00-17:00
         (最終入館は16:30まで)
  • 休館日 :月曜日
         (5月1日は開館)
  • 入館料 :一般   900円
         大・高生 800円
         中・小生 400円
  • 開催会場:弥生美術館
         東京都文京区弥生2-4-3
         東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩7分
         東京メトロ南北線「東大駅前」より徒歩7分
  • 展示替え:前期・4月  1日-5月14日
         後期・5月16日-6月25日

 

長沢節

長沢節04「長沢節展」絵葉書より

 

長沢節

  • 1917年 福島県会津若松市に生まれる(5月12日)
  • 1935年 文化学院美術科に入学
  • 1946年 スカートをはいて銀座を歩き、写真が掲載される
  • 1954年 節スタイル画教室をサロン・ド・シャポー内で始める
  • 1960年 渡仏
  • 1964年 「モノセックスショー」を開催
  • 1965年 セツ・モードセミナーの校舎を新宿区に移転
  • 1970年 「ホモ・ジュッピーズ」を開催
  • 1999年 死去(6月23日)

3人の日本人のファッションイラストレーション」でも、長沢節のイラストレーションを取り上げています。

参考にしてください。

 

展覧会の様子

長沢節05「長沢節展」絵葉書より

 

弥生美術館には、独特の空気感がありました。

見に来ている人も、弥生美術館と似た雰囲気の方が多かったです。

会場には、長沢節の絵がたくさんありました。

1990年ころ、ハイファッションで見たことのある絵もありました。

セツ・モードセミナーに通っていたと思われる人も、たくさんいました。

入口が観覧客で、あふれていました。

長沢節の人気に、驚きました。

 

山本耀司の場合

長沢節06「長沢節展」絵葉書より

 

この絵葉書は、クリスチャン・ディオールのチューリップラインです。

山本耀司は高校生のころ、半年くらいセツ・モードセミナーに通っていました。

その時の様子を、山本耀司のインタビューより引用します。

絵をもっと描きたくて、高校時代は週末になると、ファッションイラストレーターの長沢節さんが主宰する東京都内の絵画教室に通っていました。
ただ、なぜここに行くようになったのかを、今では覚えていないのですが。

この教室に学んでいた人たちは、デザイナーや絵かきを目指す人ばかりで、みんな僕より年上でした。

石膏のデッサンや、男女の着衣モデルやヌードモデルのデッサンなどをここで練習しました。

ある時、僕が夢中になって木炭でギリシャ彫刻の石膏のデッサンをしていたら、後ろから長沢節先生に「坊や」と声をかけられました。

何を言うのかなと思ったら「キャンバスにしがみついていないで、自分が何を描いているか、ちょっと離れて。たばこでも吸って、よく見てみなさい」。
それで、僕はたばこを覚えたんですよ。

長沢先生は、すらっと足の長い男の子や女の子が好きでした。
僕は短足だったから、全然かわいがってもらえなかった。
でも、僕がパリで成功した時に、先生は「あの子、うちに通っていたのよ」と言ってくれたそうです。

「服を作る モードを超えて」p24-28から引用
ISBN978-4-12-004505-9

 

まとめ

長沢節07長沢節 1960年
「100years of Fashion Illustration」より
ISBN978-1-85669-462-9

 

このイラストには、長沢節の文章が付いています。

以下に、紹介します。


片足が前に出れば、巻きつけられた裾が引っ張られる。
引っ張られた足の細さがそれ以上に細くなる瞬間である。


髷という日本髪の大きさは、顔を小さく感じさせるテクニックなのだろう。
日本髪でなくても、このように結い上げれば同じわけだ。
背のおたいこの塊が女性のもつ曲線にぴったり溶け合ってしまう。

「100years of Fashion Illustration」p210より引用 

 

長沢節の線や絵は、とてもうまいです。

しかし、シルエットは私の好みとは違います。

それからこれが一番大切なことですが、絵の顔が私の好みではありません。

私はデザイン画を描くとき、顔を一番大切にしています。

顔が気に入らなかったら服が格好良く描けても、私はデザイン画を捨てます。

長沢節展を見て、
「私は違う道を行こう。」
と決意しました。