ルディ・ガーンライヒ

先週から、アメリカのファッションデザイナーを取り上げています。
今回は、ルディ・ガーンライヒを取り上げます。

 

ルディ・ガーンライヒ

ルディ・ガーンライヒ02ルディ・ガーンライヒとふたりのモデル
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」より
ISBN978-4-7661-2374-6

 

  • ルディ・ガーンライヒとふたりのモデル
    タイム誌1967年12月号の表紙を飾った写真を再現するルディ・ガーンライヒとふたりのモデル
    透明ビニール製カットアウトつきニット・ミニ・ワンピース

ルディ・ガーンライヒ

  • 1922年 ウィーンに生まれる(8月8日)
  • 1938年 ナチスから逃れるため母とともにカリフォルニアに移る
  • 1949年 ニューヨークでジョージ・カーメル社に入社
         フランスの作品をコピーする同社の方針に合わず、解雇される
  • 1951年 ロサンゼルスのJAXブティックの仕事でウォルター・バスと提携
  • 1952年 ニューヨークで新しいブランドを発表
  • 1955年 ウエストウッド・ニッティング・ミルズの水着デザインを始める
  • 1957年 「デッド・サバル」用のデザインを開始
  • 1958年 アクセサリー・コレクションを拡大
  • 1960年 アパレル会社G・Rデザインを設立
  • 1964年 トップレス水着を発表
  • 1965年 肌色の薄いナイロン製のブラジャー「ノー・ブラ」を発表
  • 1967年 タイム誌の表紙に掲載される
  • 1985年 死去(4月21日)

 

ダンス

ルディ・ガーンライヒ03ドレス ルディ・ガーンライヒ 1968年
「文化学園服飾博物館コレクション ヨーロピアン・モード」より

 

  • ドレス
    ルディ・ガーンライヒ
    1968年
    タイプフェイス(活字書体)・ドレス
    数種の活字を言葉と関係なく並べ、文様化
    伸縮性のあるスパンデックス製

ルディ・ガーンライヒは若いころ、モダン・ダンサーとしての訓練を受けました。

ルディ・ガーンライヒは生涯を通じて、

  • きゅうくつな下着
  • 服の構造

に邪魔されない動作に関心を持ちました。

 

トップレスの水着

ルディ・ガーンライヒ04トップレスの水着 ルディ・ガーンライヒ 1964年
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」より

 

  • トップレスの水着
    ルディ・ガーンライヒ
    1964年

1964年に発表されたトップレス水着には、身体の自由に対するルディ・ガーンライヒの哲学が込められています。

ルディ・ガーンライヒが幼年期に体験した出来事は、彼のファッションに対する考えに大きな影響を与えました。

ルディ・ガーンライヒは、ナチスによるオーストリア占領から避難しました。

そして母とともに、カリフォルニア州ロサンゼルスに移住しました。

この土地でルディ・ガーンライヒは、

  • ハリウッド
  • ビートニクス
  • 知識人
  • 芸術家

から影響を受けました。

このように、「モダンで、性的に解放された女性たち」のための服作りにつながっていきました。

 

新しい身体意識

ルディ・ガーンライヒ05トップレス水着 ルディ・ガーンライヒ 1964年
「FASHION 18世紀から現代まで」より
ISBN978-4-88783-282-4

 

  • トップレス水着「モノキニ」
    ルディ・ガーンライヒ
    1964年
    黒とベージュのストライプのウール・ジャージー
    ウエストから上はストラップのみ

モノキニには、
「皮膚そのものが最も美しい服になりうる」
という、新しい身体意識が打ち出されています。

ルディ・ガーンライヒの考えは、

  1. 裸体は性的なものではない
  2. 水着は女性をモノ化するためのものではない

というものでした。

 

ファッションと現代女性

ルディ・ガーンライヒ06テント風ローブ ルディ・ガーンライヒ
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」より

 

  • テント風ローブ
    ルディ・ガーンライヒ

ルディ・ガーンライヒの言葉を、以下に引用します。

ファッションは、現代女性とかかわりがあるものでなくてはならない。
過去を強く求めることは、現代のみならず、未来も否定する行為だ。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p127より引用

ルディ・ガーンライヒは、美と正当性に関する時代遅れな考え方を、過去の遺物として忘れ去ることを唱えました。

 

まとめ

ルディ・ガーンライヒ07水着 ルディ・ガーンライヒ 1971年
「FASHION 18世紀から現代まで」より

 

  • 水着
    ルディ・ガーンライヒ
    1971年
    黒とベージュのウール・ジャージー
    黒いストラップ

私は10代の後半から20代にかけて、アメリカに興味がありませんでした。

アメリカのファッションデザイナーについても、全く興味がありませんでした。

iMacを使うようになり、少しずつアメリカに興味を持つようになりました。

アメリカのファッションデザイナーが作る服は、フランスに比べて大雑把に見えます。

この大雑把は、悪い意味ではありません。

活動的な現代には、とても合っています。

ファッションの多様性を、もう一度考えてみます。