アルティザン ロメオ・ジリ

1989-90年秋冬パリコレクションにデビューしたロメオ・ジリの服の美しさに、思わずため息をついてしまいました。

 

ロメオ・ジリ

ロメオ・ジリ05ロメオ・ジリ
「BRUTUS 797 2015年4月1日号」より

 

ロメオ・ジリ(Romeo Gigli)

  • 1949年 イタリアのファエンツァ生まれ(12月12日)
  • 1978年 ニューヨークに行き、ピエロ・ディミトリの紳士服をデザインする
  • 1983年 ミラノで自身の名を冠した会社を始める
  • 1987年 日本の高島屋百貨店と販売契約を結ぶ
         ミラノにブティックをオープン
  • 1989年 パリコレクションデビュー
         香水「ロメオ・ディ・ロメオ・ジリ」を発売
  • 1990年 ディフージョン・ライン「G Gijli」を立ち上げる
  • 1991年 ビジネス・パートナーから離れ、自身の会社を再編成する
  • 1996年 ジーンズ・コレクションを開始
  • 1999年 イタリアの会社、ITホールディングスがジリの会社の過半数の株式を取得
  • 2004年 ジリは自身の名の使用権を失う
         自分が創立した会社を去る
  • 2009年 新会社「Io Ipse Idem」を設立

ロメオ・ジリは、1980年代の分厚い肩パットを取り去りました。

そして女性特有の、なだらかな肩線を持つシルエットを打ち出しました。

タイトルにつけた「アルティザン」とは、「職人」という意味です。

ロメオ・ジリは、服に職人的な装飾をほどこしました。

装飾的なことを好まない私が見ても、ロメオ・ジリの服は美しいと思わずにはいられませんでした。

ロメオ・ジリは、ミラノコレクションの中にあって異彩を放っていました。

「ロメオ・ジリがパリコレクションにデビューする」との噂と、その期待は高まっていきました。

 

パリコレクションにデビュー

1990年代のファッション02 ロメオ・ジリコート ロメオ・ジリ 1991年春夏
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より
ISBN978-3-8365-5719-1

 

  • コート
    ロメオ・ジリ

    1991年春夏
    黒いラフィアをレース編み
    フード付き
    コクーン・シルエットは、ロメオ・ジリの特徴的なシルエット
    ボリュームのあるコートも、レース編みで軽やかにみえる

パリコレクションで、ロメオ・ジリはそれまで以上に装飾的な服を発表しました。

しかしロメオ・ジリは、装飾だけのファッションデザイナーではありません。

1991年に文化服装学院が発行した本に、ロメオ・ジリの型紙が載っていました。

ロメオ・ジリの型紙は、

  • 肩線
  • 脇線
  • アームホール

に大きな特徴がありました。

この特徴的な型紙で、ロメオ・ジリのコートやジャケットはつくられていました。

 

ロメオ・ジリと川久保玲との対談

ロメオ・ジリ04ロメオ・ジリ 1990年春夏コレクション
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」より

ISBN978-4-7661-2374-6

 

  • ロメオ・ジリ
    1990年春夏コレクション

私の記憶に残っていることのなかに、ロメオ・ジリと川久保玲との対談があります。

この対談はファッション雑誌の企画で、オテル・リッツ・パリで行われました。

ロメオ・ジリと川久保玲が一緒に、オテル・リッツ・パリの前で写真に収まっていました。

しかし私は残念なことに、このときの対談の内容を忘れてしまいました。

そして、雑誌も無くなってしまいました。

「本当にもったいないことをした」と、後悔しています。

 

ビームスで販売されたロメオ・ジリのメンズスーツ

ロメオ・ジリのメンズのスーツは、原宿のビームスで販売されていました。

私はときどきビームスに行っては、ロメオ・ジリのスーツを眺めていました。

ロメオ・ジリのメンズジャケットの特徴に、

  • 袖口が本切羽
  • 袖口には20mmのボタンが1つ付いている

というものがありました。

私はロメオ・ジリのメンズジャケットをコピーして、レディースのジャケットを作ったことがあります。

とても柔らかい雰囲気で、温かい気持ちになれるジャケットができました。

 

まとめ

ロメオ・ジリ02 ゾルタンロメオ・ジリ 1993年
イラストレーション:ゾルタン(ZOLTAN+)

 「100years of Fashion Illustration」より
ISBN978-1-85669-462-9

 

私はずっと前から、ロメオ・ジリについて書きたいと思っていました。

しかしロメオ・ジリの資料が全く見つからず、今になってしまいました。

それでも画像は、2枚しかありません。

素晴らしいファッションデザイナーなのに、ロメオ・ジリの名前が忘れられそうで残念でなりません。

これからもロメオ・ジリの資料が手に入ったら、記事を更新していこうと思います。

 

ロメオ・ジリについては、以下も参考にしてください。