ルネ・ラリックのガラス

アール・ヌーヴォーやアール・デコのなかに、ルネ・ラリックの製品がよく出てきます。
今回は、ルネ・ラリックのガラス製品を調べてみました。

 

ルネ・ラリック

ルネ・ラリック01花瓶 ルネ・ラリック 1926年
「20世紀のデザイン」より
ISBN4-88783-063-7

 

  • 花瓶
    ルネ・ラリック
    1926年

ルネ・ラリック(René Lalique)

  • 1860年 フランスのシャンパーニュ地方アイ村に生まれる(4月6日)
  • 1876年 金細工師のルイ・オーコックに師事
         パリの装飾美術学校に通う
  • 1878年 イギリスに2年滞在し、シデナム大学で正規の課程を終了
  • 1880年 パリに戻り、短期間宝石商ブティ・フィスのもとで勤務
  • 1882年 フリーランスのデザイナーとして活動をはじめる
  • 1900年 パリ万国博覧会でグランプリ受賞
  • 1902年 ガラス工房をクレールフォンテーヌに設立
  • 1908年 コティの注文により、香水瓶をデザイン
  • 1909年 コーンブ・ラ・ヴィルのガラス製作所を買い取る
  • 1921年 アルザス地方のヴァンジャン=シュル=モデールに新工場が完成
  • 1925年 アール・デコ博に出品
  • 1932年 旧皇族朝香宮邸のガラスの扉やシャンデリアなどの製作を受注
  • 1937年 ガラス製作所を閉鎖
  • 1945年 死去(5月1日)

 

ガラス以前のルネ・ラリック

ルネ・ラリック02乳光色を帯びた皿 ルネ・ラリック 1920年
「20世紀のデザイン」より

 

  • 乳光色を帯びた皿
    ルネ・ラリック
    1920年

ルネ・ラリックは、シャンパーニュ地方アイの豊かな自然に囲まれて育ちました。

ルネ・ラリックは、

を持っていました。

ルネ・ラリックは、金工細工師としてキャリアをスタートさせました。

 

フランソワ・コティとの出会い

ルネ・ラリック03香水瓶 ルネ・ラリック 1920年製造開始
「ファッションとアート 麗しき東西交流」展図録より
ISBN978-4-89737-894-7

 

  • 香水瓶「三羽のツバメ」
    ルネ・ラリック
    1920年製造開始
    無色ガラス型吹き
    (栓はプレス、部分的にフロスト)

    H.12.0×W.12.5cm
    箱根ラリック美術館蔵

アール・ヌーヴォー期にジュエリー製作者として成功を収めたルネ・ラリックは、1910年までにガラス製作へと移行しました。

ルネ・ラリックは、1908年に香水商のフランソワ・コティと出会いました。

この出会いをきっかけに始められたガラスの量産は、次第に拡大しました。

ガラスの生産は、

  • 香水瓶
  • 花器
  • 置時計
  • テーブルウェア
  • アクセサリー

など多岐にわたりました。

 

アール・デコ博

ルネ・ラリック04花器 ルネ・ラリック 1924年製造開始
「ファッションとアート 麗しき東西交流」展図録より

 

  • 花器「ベリー」
    ルネ・ラリック
    1924年7月2日製造開始
    無色ガラス、型吹き、艶消し、黒色エナメル彩
    H.26.6×直系25.5cm
    箱根ラリック美術館蔵

1920年代には、フランスを代表する国際的なガラス・メーカーへと成長しました。

その一つの頂点は、1925年の現代産業装飾芸術国際博覧会(アール・デコ博)でした。

ルネ・ラリックは、

  • 15メートルに及ぶガラスの野外噴水塔
  • 室内装飾

アール・デコ博に出品しました。

これらの作品は、光と透明の美学を追求する新しいルネ・ラリックの姿を印象づけました。

 

現在的な工業生産技術

ルネ・ラリック05ベッドサイドランプ ルネ・ラリック 1920年製造開始
「ファッションとアート 麗しき東西交流」展図録より

 

  • ベッドサイドランプ「日本の林檎の木」
    ルネ・ラリック
    1920年製造開始
    無色ガラス、型吹き、フロスト
    (シェードはプレス、部分的にフロスト。台座はベークライト)
    H.38.5×W.33.4cm
    箱根ラリック美術館蔵

ルネ・ラリックは、様々なガラス工房を設立しました。

1921年に完成した新工場では、

  • 高圧による型吹き
  • 打ち抜きプレス成形法
  • 蝋型法
  • 高浮き彫り成形

の加工技術が導入されました。

この新工場でルネ・ラリックは、肉厚なガラス加工が可能になりました。

 

まとめ

ルネ・ラリック06花器 ルネ・ラリック 1926年製造開始
「ファッションとアート 麗しき東西交流」展図録より

 

  • 花器「つむじ風」あるいは「浮き彫りされた渦巻」
    ルネ・ラリック
    1926年3月19日製造開始
    無色ガラス、プレス、黒色エナメル彩
    H.20.2×直系19.8cm
    箱根ラリック美術館蔵

ルネ・ラリックは幅広いガラス製品を制作しそのスタイルは、

  • 繊細で自然主義のアール・ヌーヴォー・デザイン
  • ぼてっとした極度に様式化したアール・デコ製品

にまで及びました。

ルネ・ラリックは金工細工師からスタートして、50歳くらいでガラス製作に移行しました。

共に、高い評価を得ています。

しかしアール・ヌーヴォーからアール・デコの変わり目には、評価されなかった時期もあったようです。

ルネ・ラリックは、

  • 新しい素材
  • 新しい技術

を取り入れて独自の世界を作り上げました。

 

ルネ・ラリックについては、以下も参考にしてください。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterPin on Pinterest