ラフ・シモンズ

私と同世代のファッションデザイナーを、どうしても意識してしまいます。
ベルギー出身のラフ・シモンズも、その1人です。

 

ラフ・シモンズ

ラフ・シモンズ02ストライプジーンズ ラフ・シモンズ 2007年秋冬
「MODERN MENSWEAR」より
ISBN978-4-86020-296-5

 

  • ストライプジーンズ
    ラフ・シモンズ
    2007年秋冬
    Raf by Raf Simons

ラフ・シモンズ(Raf Simons)

  • 1968年 ベルギーのニールペルト郊外のゲンクで生まれる(1月12日)
  • 1991年 学校を卒業
  • 1995年 秋冬シーズン ミラノの展示会で「ラフ・シモンズ」発表
  • 1997年 秋冬シーズンから、パリメンズコレクションに参加
  • 1999年 春夏シーズンと1999-2000年秋冬、ルッフォリサーチのメンズデザインを担当
  • 2002年 ブランドの活動を休止
         オーストリアのウィーン応用美術大学のファッション学科の主任教授に就任
  • 2003年 デザインチームの規模を縮小して、レーベルを再開
         コンテンポラリー・デザイナーコンクールでグランプリを受賞(11月29日)
  • 2005年 ジル・サンダーのメンズ&レディースのクリエイティブ・デザイナーに就任
         メンズのセカンドライン「Raf by Raf Simons」の設立を発表
  • 2006年 春夏から「Raf by Raf Simons」をスタート
  • 2011年 「Raf by Raf Simons」終了
         ブランド設立15周年を記念して「RAF SIMONS 1995」の展開をスタート
  • 2012年 秋冬を最後に、ジル・サンダーのクリエイティブ・デザイナーを退任
         クリスチャン・ディオールのアーティスティック・ディレクターに就任
  • 2013年 アディダスとのコラボレーション、「アディダス バイ ラフ・シモンズ」を発表
  • 2015年 ディオールのアーティスティック・ディレクターを退任
  • 2016年 カルバン・クラインのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任(8月2日)

 

工業デザインからファッションデザインへ

ラフ・シモンズ03服:ラフ・シモンズ 2007年
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より
ISBN978-3-8365-5724-5

 

  • ラフ・シモンズ
    Photography : Willy Vanderperre

    Styling : Olivier Rizzo
    Model : Clement
    2007年8月

ラフ・シモンズは工業デザイン学校に入学し、写真やビデオを学びました。

学生時代にラフ・シモンズは、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクのアントワープオフィスで見習いを務めました。

この時期に、

の作品に興味を持つようになりました。

学校卒業後ラフ・シモンズは家具のギャラリーで2年間働き、インテリアデザイナーとして活躍しました。

ラフ・シモンズはやがて、アントワープ王立美術アカデミーのファッション学科長リンダ・ロッパの支援を受けました。

ラフ・シモンズはベルギーのテーラーで働いたあと、1995年に初のコレクションを発表しました。

 

ラフ・シモンズのメンズウェア

ラフ・シモンズ04服:ラフ・シモンズ 2002年
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より

 

  • ラフ・シモンズ
    Photography : Giovanni Calemma

    Styling : Antonio Picardie
    2002年3月

最初のメンズコレクションを立ち上げたとき、ラフ・シモンズは自分のデザイン哲学を次のように説明しています。

僕は服を見せたいんじゃない。
僕の姿勢、僕の過去、現在、未来を見せたいんだ。
過去の記憶と未来のヴィジョンを、現代の世界の中で表現したい。

「MODERN MENSWEAR」P148より引用

 

ラフ・シモンズのレディースウェア

ラフ・シモンズ05 ディオールラフ・シモンズによるディオールのコレクション 2013年秋冬
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より

 

 

  • ラフ・シモンズによるディオール
    Photography : Mitchell Sams

    Model : Esther Heesch
    Dior Autumn/Winter 2013.

ラフ・シモンズは、レディースウェアのデザインも上手です。

メンズウェア出身のファッションデザイナーは、レディースウェアが苦手なことが多いと私は思います。

エディ・スリマンもメンズウェアに比べれば、レディースウェアは苦手なように見えました。

ラフ・シモンズは、

  • ジル・サンダー
  • ディオール

のレディースウェアを見事に展開していました。

上のディオールのドレスは、スカートがロココ・スタイルのドレスのように両腰が張り出しています。

 

エスプリディオール

ラフ・シモンズ06 ディオールコート ラフ・シモンズによるディオール
「エスプリディオール」より

 

ラフ・シモンズがディオールでアーティスティック・ディレクターをしていた頃、「エスプリディオール」が開催されました。

そして、映画「ディオールと私」も公開されました。

「エスプリディオール」と「ディオールと私」は、2つともとても良かったです。

ラフ・シモンズのディオールをもう少し見られると思っただけに、ラフ・シモンズの退任は残念でした。

この写真のコートも、両腰が張り出しています。

 

ラフ・シモンズのインテリア

ラフ・シモンズ07 テキスタイルテキスタイル:ラフ・シモンズ
「ELLE DECOR JAPAN No.144 2016年6月号」より

 

ラフ・シモンズは、クヴァドラでテキスタイルを手がけています。

ツイードやブークレといった、クラシカルな手法を用いています。

いくつもの種類の糸を組み合わせて織り上げているため、使うほど深みを増します。

このテキスタイルは、「エルデコ インターナショナル デザイン アワード 2016」のファブリック部門で受賞しました。

またラフ・シモンズは、フレッドペリーとポロシャツを作っています。

このポロシャツは、20,000円くらいで買うことができます。

ラフ・シモンズは割と手軽に買える価格帯の服から、オートクチュールまでデザインしています。

このようなファッションデザイナーは、珍しい存在なのではないでしょうか?

ラフ・シモンズの活躍を見ると、私は焦りを覚えてしまいます。

しかしシャネルが70歳を過ぎてカムバックしたことを考えて、私はもう少しのんびりとやっていこうと思うのです。

 

ラフ・シモンズについては、以下も参考にしてください。