’70年代の未来派 ピエール・カルダンの家

今回は、ピエール・カルダンの家を見ます。
ピエール・カルダンの家は、彼の作品のように宇宙へと向かっていました。

 

ピエール・カルダン

ピエール・カルダンの家02ピエール・カルダンの家の外観
「ELLE DECO No.128 2013年10月号」より

 

ピエール・カルダン(Pierre Cardin) 

  • 1922年 イタリア生まれ
  • 1950年 オートクチュールのメゾンを開設

ピエール・カルダンは初め、パリに移住し建築家を目指しました。

しかしピエール・カルダンは、モードの道へと転向しました。

1960年代にピエール・カルダンは、コスモコール(宇宙服)ルックという

  • 大胆
  • 前衛的

な服で、一世を風靡しました。

ピエール・カルダンの家は1970年代に、ハンガリーの建築家アンティ・ロバーグによって設計されました。

ピエール・カルダンの家は、フランス南西部のテウル・シュル・メールの海岸に建っています。

 

サロン

ピエール・カルダンの家03サロン
「ELLE DECO No.128 2013年10月号」より

 

ピエール・カルダンの家のサロンの壁は、淡いピンクで塗られています。

サロンの床には、ペルシャ大理石が敷き詰められています。

この壁と床の色が、サロンに温かさをつくりだしています。

サロンに置かれているソファは、デザイナーのクロード・ブレヴォストがデザインしました。

様々なデザインの有機的なソファが、ゲストを奇妙な夢の世界へと誘います。

サロンの開口部も家具もすべてが、

  • 球体

をモチーフに作られています。

私が以前書いた「cool colors ピンク 服とインテリア」で紹介したいくらい、ピンクに染まったサロンです。

 

テレビ

ピエール・カルダンの家04テレビ
「ELLE DECO No.128 2013年10月号」より

 

ピエール・カルダンは、「これは、太陽と月の家だ。宇宙は常に、私を魅了する。」と語っています。

この斬新な家は、

  1. アーチ型の天井
  2. 円柱
  3. 楕円の窓
  4. 壁のくぼみ
  5. ベッド
  6. バスタブ
  7. 家具

のすべてが円形でできています。

写真のテレビセットは、ピエール・カルダンのデザインによるものです。

このテレビセットは、惑星と宇宙ステーションのようにも見えます。

 

階段

ピエール・カルダンの家05階段
「ELLE DECO No.128 2013年10月号」より

 

アンティ・ロバーグがデザインした階段は、官能的なカーブを描いています。

不規則に配置された丸い窓を持つピエール・カルダンの家の外観は、

  • 要塞
  • 取り残された潜水艦
  • 丘に不時着した宇宙船

のように見えます。

極めてユニークで未来的なこの家は、ピエール・カルダンが求めた理想の建築でした。

ピエール・カルダンの理想が、官能的なカーブを描くこの階段にも表れています。

 

寝室(右側)

ピエール・カルダンの家06寝室(右側)
「ELLE DECO No.128 2013年10月号」より

 

この写真は、寝室の右側です。

寝室は、ベッドもクッションもすべての家具が丸くデザインされています。

青く塗られた寝室の壁は、地中海の深い青か宇宙の深淵のように思えます。

この洞窟型のピエール・カルダンの家の内側には、

  • 動物の巣
  • 貝殻の中

のような空間が広がっています。

洞窟型の建物は、まさに寝室にぴったりの構造です。

 

寝室(左側)

ピエール・カルダンの家07寝室(左側)
「ELLE DECO No.128 2013年10月号」より

 

こちらの写真は、寝室の左側です。

ベンチの上には、球体の石がたくさん置かれています。

寝室の壁面には、たくさんの球体の泡が描かれています。

寝室の開口部と絵との境目があいまいになり、夢の世界へと誘われている感じがします。

クロード・ブレヴォストがデザインした不思議な形のソファが、現実と夢の世界を繋いでくれそうです。

 

参考文献

  • ELLE DECO No.128 2013年10月号

ピエール・カルダンについては、以下も参考にしてください。

ファッションデザイナーの家は、以下も参考にしてください。