建築家 オスカー・ニーマイヤー

先日、「ニーマイヤー104歳の最終講義」という本を見つけました。
2色の青が美しい表紙が、私の目に飛び込んできました。

 

オスカー・ニーマイヤー

オスカー・ニーマイヤー01カノアスの邸宅模型(縮尺1/20)
「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」より

 

オスカー・ニーマイヤー

  • 1907年 リオデジャネイロで生まれる(12月15日)
  • 1934年 リオデジャネイロ国立芸術大学建築部を卒業
  • 1935年 ルシオ・コスタの設計事務所に勤務
  • 1936年 建築家ル・コルビュジエと出会う
  • 1943年 師ルシオ・コスタと共にブラジル旧教育保健省を設計
  • 1952年 ル・コルビュジエと共にニューヨーク国連本部ビルを設計
  • 1954年 イビラプエラ公園設計
  • 1963年 ベネチア国際建築ビエンナーレで金獅子賞を受賞
  • 1965年 フランス共産党本部ビル
  • 1970年 アメリカ建築家協会金賞
         モンダドーリ本社
  • 1987年 ブラジリアの建築群が世界文化遺産に登録
  • 1988年 プリツカー賞を受賞
         ラテンアメリカ記念公園市民広場
  • 1996年 ベネチア国際建築ビエンナーレで金獅子賞を受賞
         ニテロイ現代美術館
  • 2011年 オスカー・ニーマイヤー文化センター
  • 2004年 高松宮殿下記念世界文化賞建築部門受賞
  • 2012年 リオデジャネイロで死去(12月5日)
  • 2016年 パンプーリャ近代建築群が世界文化遺産に登録

年表は「ニーマイヤー104歳の最終講義」をもとに、加筆しました。

 

オスカー・ニーマイヤー展

オスカー・ニーマイヤー02イビラプエラ公園模型(縮尺1/30)
「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」より

 

オスカー・ニーマイヤー展
ブラジルの世界遺産をつくった男

  • 開催期間:2015年7月18日(土)−10月12日(月・祝)
  • 休館日 :月曜日(7/20、9/21、10/12は開館)
         7/21、9/24
  • 開館時間:10:00-18:00 (7月~9月の金曜日は21:00まで)
         (入場は閉館の30分前まで)
  • 開催会場:東京都現代美術館
         (企画展示室地下2F)
  • 観覧料 :一般1,100(880)円
         大学生・専門学校生/65歳以上 800(640)円
         中高生600(480)円
         小学生以下無料
         ※( )内は20名様以上の団体料金

オスカー・ニーマイヤー展は、写真撮影可能でした。

オスカー・ニーマイヤー展の写真と一緒に、オスカー・ニーマイヤーについて書いていきます。

 

ニーマイヤー104歳の最終講義

オスカー・ニーマイヤー03イビラプエラ公園模型(縮尺1/30)
「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」より

 

ニーマイヤー104歳の最終講義 空想・建築・格差社会

  • 著者   :オスカー・ニーマイヤー
  • 編者   :アルベルト・リヴァ
  • 訳者・装幀:阿部雅世
  • 発行所  :株式会社平凡社
  • 定価   :本体1,400円+税
  • ISBN978-4-582-54458-9

「ニーマイヤー104歳の最終講義」は、とても美しい本です。

 

美は機能する

オスカー・ニーマイヤー04イビラプエラ公園模型(縮尺1/30)
「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」より

 

「ニーマイヤー104歳の最終講義」の中に、「美は機能する」という章があります。

今の世の中には、美を軽視する風潮があります。

しかしオスカー・ニーマイヤーは、

実用的な建築は簡素であれば充分、美しくある必要などないなどと、いったい誰が決めたのか。

「ニーマイヤー104歳の最終講義」p26より引用

と言っています。

服においても、美が軽視されることはよくあります。

「金持ちの建築や服が美しければよい」なんて、いったい誰が決めたのでしょうか?

オスカー・ニーマイヤーは美の有用性について、次のように言っています。

建築は、機能や使い勝手がよいというだけでは不十分なのだ。
建築においては、美もまた、積極的な有用性を持つ、役に立つ要素である。
美は、贅沢が許されるときにだけ付け足されるようなものではない。

「ニーマイヤー104歳の最終講義」p30より引用

服について考えてみても、私はオスカー・ニーマイヤーの意見に全面的に賛成です。

 

続・建築について話してみよう

オスカー・ニーマイヤー05イビラプエラ公園模型(縮尺1/30)
「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」より

 

以前紹介した西沢立衛の「続・建築について話してみよう」という本の中に、オスカー・ニーマイヤーのことが書いてあります。

「ニーマイヤー104歳の最終講義」を読んだ後、私は「続・建築について話してみよう」を読み返してみました(オスカー・ニーマイヤーの章のみ)。

西沢立衛が、オスカー・ニーマイヤーの事務所を訪ねました。

面談の最後に、西沢立衛がオスカー・ニーマイヤーに恐る恐るサインをお願いしました。

オスカー・ニーマイヤーは、快くサインしてくれました。

想像してみると、とても微笑ましい光景です。

 

まとめ

オスカー・ニーマイヤー06ロッキングチェア オスカー・ニーマイヤー 天童木工
「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」より

 

「ニーマイヤー104歳の最終講義」には、104歳のオスカー・ニーマイヤーのみずみずしい言葉があふれていました。

数年前に100歳を迎えたオスカー・ニーマイヤーを見たとき私は、「何歳になっても美しいものはつくれる」という確信を持つことができました。

オスカー・ニーマイヤーに私は、勇気をもらったような気がしています。