都市とモードのビデオノート

文化服装学院の特別授業で、「都市とモードのビデオノート」を新宿ミラノ座に見にいきました。
1992年のことでした。

 

映画「都市とモードのビデオノート」

ヨウジヤマモト05 都市とモードのビデオモード パンフレット「都市とモードのビデオノート」パンフレットより

 

「都市とモードのビデオノート」は、

  • パリのポンピドゥー文化センターの依頼で
  • 映画監督のヴィム・ヴェンダース
  • ファッションデザイナーの山本耀司

を撮った映画です。

1987年の秋に撮影が開始され、完成特別試写はパリで1989年6月に行われました。

「都市とモードのビデオノート」の日本での公開は、1992年でした。

完成から、3年近くの歳月が経っていました。

日本での公開は、「ぜひ学生に見せたい」という文化服装学院の熱望によって、新宿ミラノ座で特別試写会が開催されたと聞いています。

「都市とモードのビデオノート」を見た後、私は同級生10人とお昼を食べて学校に戻りました。

私は映画の興奮で、ちょっと異常なテンションだったようです。

私はその後、シャンテ シネ2での一般公開を見に行き、更に「都市とモードのビデオノート」のDVDを買いました。

 

ジプシーの青年

ヨウジヤマモト06 20世紀の人間たち ジプシージプシーの青年 アウグスト・ザンダー
「20世紀の人間たち」より
ISBN4-8457-0583-4

 

「都市とモードのビデオノート」の中で、アウグスト・ザンダーの「20世紀の人間たち」という写真集が映し出されます。

「20世紀の人間たち」は、山本耀司が好きな写真集だそうです。

そう言われて私も、「20世紀の人間たち」を買ってしまいました。

「20世紀の人間たち」の中でも、山本耀司はこのジプシーの青年の写真がお気に入りだそうです。 

(カメラ、左のページにパンすると、寂しそうな顔をした痩せた青年が写っている。)
耀司のお気に入りはこのジプシーだと思う。
服装だけでなく、そのわびしい目つきや、ポケットに入れた手の様子

映画ナレーションより引用

 

ヨウジヤマモト1989年春夏コレクション

ヨウジヤマモト07 1989年春夏カタログヨウジヤマモト 1989年春夏コレクション カタログより

 

「都市とモードのビデオノート」では、1989年春夏コレクションの準備をするヨウジヤマモトのアトリエの様子が映し出されます。

「都市とモードのビデオノート」のパンフレットにも出ているこのドレスは、発表当時文化服装学院の学生がみんな真似をしてしまったそうです。

私は「都市とモードのビデオノート」を見た後、同級生に教えてもらいました。 

アトリエで仮縫いをしている山本耀司は、左手のピンクッションからシルクピンを抜いたり刺し直したりしています。

仮縫い中、結構みんなやってしまう仕草の一つではないでしょうか?

私もよく、ピンクッションからシルクピンを抜いたり刺したりしています。

ヨウジヤマモトの仮縫いの真剣な様子は、いつ見ても良いです。

そしてヨウジヤマモトの仮縫いの様子は、とても勉強になります。

そういえば仮縫いのモデルの方を、渋谷西武のヨウジヤマモトプールオムで見かけたことがあります。

そのときは、とても丁寧な接客をしていただきました。

 

時間をデザインする

山本耀司397サインをする山本耀司
「都市とモードのビデオノート」パンフレットより

 

「都市とモードのビデオノート」で、

”時間”をデザインできないかと思っていました。
古着や、使い古されたものが好きだったので、本当の古着の風合いを得るには、10年待たねばならない。
木綿は生き物ですから。
それが、時間のデザインです。
”時間”をデザインできたら、どんなに素敵でしょう。

と山本耀司は言います。

私が持っているヨウジヤマモトの服は、10年以上着続けているものも多数あります。

10年以上着ることができる、

  1. デザイン
  2. 型紙
  3. 布地
  4. 縫製

のおかげで、私が持っているヨウジヤマモトの服はいい風合いになりました。

最後に無理を承知で言わせていただけば、10年経ってもスレキが擦り切れなければもっと最高です。

 

ヴィム・ヴェンダースについては、以下も参考にしてください。