2つの展覧会を観て考えたこと

2016年の前半、2つの服の展覧会を観ました。
「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展と、「MIYAKE ISSEY」展です。

 

「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展

オートクチュール02「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展
撮影可能なスペースより

 

「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展

  • 開催会場:三菱一号館美術館
  • 開催期間:2016年3月4日(金)-2016年5月22日(日)
  • 観覧料 :1,700円

ポスターがバレンシアガマドレーヌ・ヴィオネでした。

期待が膨らみました。

 

「MIYAKE ISSEY」展

三宅一生01「MIYAKE ISSEY」展
「Casa BRUTUS vol.194 2016年5月号」より

 

「MIYAKE ISSEY」展

  • 開催会場:国立新美術館
  • 開催期間:2016年3月16日(水)-2016年6月13日(月)
  • 観覧料 :1,300円

期待せずに、行きました。

私は、イッセイミヤケの服にはあまり興味がないというか・・・。

 

2つの展覧会の感想

観た結論を言いますと、

  • 「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展は、とても残念な気分になりました。
  • 「MIYAKE ISSEY」展は、とても良かったです。

2つの展覧会、一体何が違ったのでしょうか?

 

「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」の印象

オートクチュール04 ジャン=ポール・ゴルチエ「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展
撮影可能なスペースより

 

「PARIS オートクチュール世界に一つだけの服」展の印象

  1. 服を一方向からしか見られなかった
  2. 照明が暗かった

この2つが、残念感を出していたと思います。

ファッションデザイナーが服を作るとき、どの角度から見ても美しく見えるように神経を注ぎます。

狭い展示スペースに入れられ、ガラス越しに見たのでは、服の魅力の半分も感じられません。

前身頃から脇にかけて美しいシルエットを作り出す服も、真正面からしか見ることができないのでは面白味がなくなります。

撮影可能な展示スペースがありましたが、全てあれくらいのスペースで服を360°、どの角度からでも見ることができれば面白い展覧会になったと思います。 

ただそれにしても、照明は暗すぎたと思います。

期待したバレンシアガとマドレーヌ・ヴィオネの作品も、照明が暗すぎてポスターほどの魅力を感じられませんでした。

展示の仕方としては、今まで見た服飾展の中で一番ダメでした。

 

「MIYAKE ISSEY」展の良かったところ

三宅一生02 吉岡徳仁「MIYAKE ISSEY」展
吉岡徳仁のボディ
「Casa BRUTUS vol.194 2016年5月号」より

 

「MIYAKE ISSEY」展の良かったところ

  1. 服を360°どの角度からも見ることができた
  2. 服を見やすい照明
  3. 躍動感のある展示
  4. 吉岡徳仁のボディが独特の世界観を作る 

とても見やすい展示だったので、イッセイミヤケのカッティングを堪能することができました。

初期の作品を見ると、イッセイミヤケが普通の服を面白いカッティングで作ることができるブランドであることを再発見しました。

日本の服の面白くないところが、カッティングのつまらなさです。

みんな、参考にすべきです。

2009年のカルティエ特別展「Story of・・・」もそうでしたが、吉岡徳仁はとてもいい仕事をしています。

吉岡徳仁のボディだけでも見る価値がありました。

結局、三宅一生の考える人間と服との関係性が、今回の「MIYAKE ISSEY」展にもそのままあらわれたのだと思います。

 

まとめ

服飾の展覧会では、服の展示方法が重要です。

展覧会関係者の考え方と服に対する理解力が、展示方法にあらわれます。

貴重な服だとしても、服が人間より上になるのはいかがなものでしょうか?