メンズのパンツを作る

日暮里で、ストレッチ・デニムを買いました。
このストレッチ・デニムでメンズ・パンツを作ったので、紹介します。

 

デザインを考える

メンズ・パンツ02デザインのラフスケッチ

 

パンツを作るにあたって、いくつか条件がありました。

その条件とは、

  1. ボタンホールを、あけることができない
  2. かんぬきどめを使えない
  3. 布は150cm巾×1.7m
  4. 洗濯できること

というものでした。

以上の条件から、

  1. ウエストは輪にして、ゴムを通す
  2. パッチポケットにする
  3. サイズは大きくする

というデザイン案が出てきました。

問題は、
「前明きとベルトループを付けるか?」
ということでした。

パンツはディテイルを省略すると、簡単に作れます。

しかしディテイルを省略すると、カッコ悪くなります。

カッコ悪いパンツは作る意味がないので、

  1. 前明き
  2. ベルトループ

は付けることにしました。

以上のデザイン案を、上のラフスケッチに描きました。

 

型紙を作る

メンズ・パンツ03型紙を作る前の設計図

 

私が持っているパンツを参考に、サイズ感を考えました。

作図は、

  1. 前パンツの作図
  2. 後ろパンツの作図
  3. シーチングでトワルを組み立る
  4. 履いてバランスの確認
  5. 型紙の修正
  6. 前ポケットの作図
  7. 後ろポケットの作図
  8. 前持ち出しの作図
  9. 前見返しの作図

の順に行いました。

修正は、ひざ巾と裾巾を小さくしました。

作図の寸法は、

  • ウエスト廻り:112cm
  • ヒップ廻り :132cm
  • わたり巾  :41.5cm
  • ひざ巾   :29cm
  • すそ幅   :19cm
  • 股上    :36cm
  • 股下    :75cm

にしました。

 

布を裁断する

メンズ・パンツ04布の上に型紙を置いたところ

 

このストレッチ・デニムは、日暮里のパキラさんで買いました。

ストレッチ・デニム

  • 150cm巾
    綿     :98%
    ポリウレタン:2%

1.7mで1500円(税別)でした。

外表になっているストレッチ・デニムの上に、型紙を置いてみました。

地の目を少しずらして、型紙を置きました。

裁断は、

  1. ストレッチ・デニムと型紙をシルクピンでとめる
  2. ずれないように注意して、ハサミで裁断
  3. 前持ち出しと前見返しは、芯を貼ってから裁断
  4. 前ポケットと後ろポケットの位置に、”しろも”で”きりびつけ”をする

の順に行いました。

この段階では、ベルトループは裁断していません。

 

付属品

メンズ・パンツ05付属品

 

使った付属品は、以下の3つです。

  1. ファスナー
    YKK
    3Y ミトラ 金属ファスナー(カーブ有り)
    23cm
    C/#580(黒)
    90円(税別)
  2. 織りゴム
    オカダヤ
    ライクラファイバー
    20mm巾×1m

    380円(税別)
  3. 芯(家にあった物)
    多分アピコ100
    0.3m

 

縫製工程

メンズ・パンツ06ポケットのカーブを作っているところ

 

縫製工程は、

  1. 前パンツにポケットを縫う
  2. 後ろパンツにポケットを縫う
  3. 前パンツと後ろパンツの脇を縫う
  4. 脇をロックミシンで始末する
  5. 脇に0.7cm巾のステッチを入れる
  6. 前パンツと後ろパンツの内股を縫う
  7. 内股をロックミシンで始末する
  8. 内股にコバステッチを入れる
  9. 裾を三つ折り始末して、2.0cm巾のステッチで押さえる
  10. 左右のパンツの股ぐりを縫う
  11. 左前パンツと、前見返しを縫う
  12. 右前パンツに、ファスナーと前持ち出しを縫い付ける
  13. 前見返しにファスナーを縫い付ける
  14. 左前パンツと前見返しを、ステッチで押さえる
  15. ベルトループ(7本)を作る
  16. ベルトループの上側を、パンツにタコ付けする 
  17. ウエストを三つ折りにして、2.5cm巾ステッチで押さえる(ゴム通し口を開けておく)
  18. ベルトループの下側を、パンツにタコ付けする
  19. ウエストに織りゴムを通す
  20. 織りゴムをステッチで、輪にする
  21. ゴム通し口を、ステッチで押さえる

この順番で行いました。

ポケットのカーブは、

  • 縫い代をぐし縫いしてイセを入れる
  • 厚紙でポケットのカーブを作る
  • このカーブにポケットを合わせる
  • ぐし縫いした糸をさらに引っ張る
  • スチームアイロンで押さえる

すると、きれいなカーブが出来上がります。

パンツの縫製工程で、難しいところは、

  • 内股にコバステッチを入れる(工程8)
  • 前明きを作る(工程10-14)
  • ベルトループを作る(工程15)

ところでした。

ベルトループは、最初10mm巾にしようと思いました。

しかし布が厚くて、10mm巾では引っくり返すことができませんでした。

結果、ベルトループの巾は12mmになりました。

ベルトループを引っくり返すとき役に立ったのが、割り箸でした。

割り箸は他にも、ゴムを通す時も役に立ちました。

 

出来上がり(前)

メンズ・パンツ07前パンツ

 

黒いパンツなので、細部がわかりにくくなってしまいました。

  • ポケット
  • 前明きのステッチ
  • ウエストのステッチ
  • ベルトループ

が見えるでしょうか?

これで、2回洗濯した状態です。

 

出来上がり(後ろ)

メンズ・パンツ08後ろパンツ

 

後ろパンツの様子です。

後ろポケットが見えるでしょうか?

 

まとめ

メンズ・パンツ01着用したパンツの後ろ姿

 

Parco Museumで開催中の「Mode/Muse」の会場で、パンツの写真を撮りました。

かなりゆとりのある、シルエットになっています。

今回メンズのパンツを作って、反省のようなものがいくつかあります。

技術的なことで言えば、

  1. 脇線はもう少し直線的で良かったかも?
  2. ウエストに入れる織りゴムは、25mm巾にした方が良かった

という反省点がありました。

設備的なことで言うと、

  1. 大きな裁断机が必要
  2. ロータリーカッターで裁断した方が正確
  3. ミシンの糸調子が悪い(ミシンが古い)

というところを今後、改善したいと思いました。

これからも、たくさん服を作ろうと思いました。