南アジアの民俗人形 小池千枝コレクション

今回は、南アジアの民俗人形を紹介します。
南アジアの民俗人形を見ながら、私の愚痴に付き合ってください。

 

アフガニスタンの民俗人形

アフガニスタンの民族人形 小池千枝先生コレクションa02アフガニスタンの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」から、小池千枝先生の解説を引用しながら南アジアの民俗人形を紹介します。

黒と赤とゴールドの基本的な装飾を見る。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p8より引用

小池千枝先生は、1954年1月1日に秋田丸でヨーロッパに向かいました。

高田賢三は、1964年11月30日に松田光弘夫妻と一緒にカンボジア号でヨーロッパに向かいました。

この旅で高田賢三は、各地の民俗衣装に初めてふれたのでした。

 

チベットの民俗人形

チベットの民族人形 小池千枝先生コレクションa03チベットの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

(チベットとネパールに)残念ながら、私はいまだ訪れていない。
友人が求めたもの。
意外にシンプルで、スマートな衣装。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p10より引用

私は最近、「夢の回想録 高田賢三自伝」(ISBN978-4-532-17629-7)を読みました。

とても面白い本でしたが、イラっとする箇所がありました。

そのイラっとする箇所は、コシノジュンコと高田賢三との対談でした。

私がイラっとした箇所と、その理由を書いてみます。

 

ネパールの民俗人形

ネパールの民族人形 小池千枝先生コレクションa04ネパールの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

最初にイラっとしたのは、装苑賞の段でした。

その段を、以下に引用します。

編集部

作品を制作する際に苦労したことはありますか。

賢三

色々あるけど、一番大変だったのは「縫い子探し」かな。
(中略)
僕は縫うのが苦手だったから、いかに腕の良い縫い子さんを見つけるのがポイントだった。

(中略)

賢三

ジュンコが自分で服を縫ったなんて話、初めて聞いたよ。
(中略)
学校の宿題も大阪の実家にやってもらっていたくらいなのに・・・・・・。

コシノ

私、実家に縫い子さんがたくさんいたから、服を自分で縫うなんて考えたこともなかった。
ミシンを踏んだこともなかったんだから。

高田賢三とコシノジュンコは、他人に縫製をお願いしていたということでした。

対談を読むと、型紙も多分他人にお願いしています。

コシノジュンコ先生は、装苑賞の審査で若者にいつも厳しいことを言っていました。

私も同級生も装苑賞に応募するときは、

  • デザイン
  • 型紙
  • 素材選び
  • 縫製

などをすべて行なっていました。

 

インドの民俗人形

インドの民族人形 小池千枝先生コレクションa05インドの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

1990年の旅で。
裕福な人たちも貧しい庶民も、サリーというスタイルは変わらない。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p11より引用

次に私がイラっとしたのは、以下の部分です。

賢三

僕が最近、気にしているのは、日本の若者の勇気や冒険心が少なくなっていたということ。

コシノ

そうね。
お金がないなら道端でやってみるとか、そういう勇気がないのよね。
私たち、お金はなかったけど、がむしゃらに頑張っていたし、早く自分で稼いで自立しようと努力していたじゃない。

コシノジュンコの発言は、私には老人の自慢話にしか聞こえませんでした。

そしてコシノジュンコは、時代性をまったく無視しています。

70歳を過ぎた老婆が若者を批判して自慢話をするのは、私には老害にしか思えません。

 

時代錯誤の老人

インドの民族人形 小池千枝先生コレクションa06インドの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

そして私は、この対談の最後で何と言っていいのかわからない気分になりました。

編集部

日本が輝きを取り戻すには何が必要でしょうか。

コシノ

まずパリから見たケンちゃんの意見を聞きたいんだけど、いまの日本ってどんな風に見えるかしら。

賢三

いまでは日本は文化の面で最先端の国でしょう。
世界の多くの若者にとって憧れの国になったよね。
衣食住いろんな面で・・・・・・。

コシノ

だから、逆に日本の若者が世界に出なくなったのよね。
かつてケンちゃんが船でパリに渡ったように、冒険主義がなくなってしまった。
日本が恵まれすぎているからでしょう。
インターネットで簡単に情報を得ることもできるし。
でも、それでは夢がないような気がする・・・・・。

賢三

僕からすると、寂しいことだよね。
実際に現地に行って、怖い目にあったり、失敗したり。
色々体験して見ることが大切だから。
試行錯誤して、行動してみて、初めて実になることもある。
僕たちの時代は情報に飢えていたけど、それがエネルギーや熱気になっていたんだ。

コシノ

ファッションだけじゃなく、いろんな分野が絡み合って、初めて大きな文化の渦になるのよ。
私たちはいい時代を共有し、素晴らしい経験をさせてもらえて、とてもラッキーだった。
いまの若者も自分の可能性を試すためにも、失敗を恐れずに積極的に挑戦してほしいわ。

賢三

夢を絶対に忘れないでもらいたいね。
若者の特権だから・・・・・。
日本の若者には間違いなく大きな可能性と未来がある。
それが大きく開花することを僕は信じているし、期待しています。

インタビュアーは時代錯誤の老人に、

  • 日本の未来
  • 現代の若者

について質問してはいけません。

時代錯誤の、「私たちの時代は良かったから、現代の若者も私たちの真似をしなさい」という答えしか返ってきません。

 

まとめ

インドの民族人形 小池千枝先生コレクションa07インドの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

高田賢三がカンボジア号でまわったと思われる、南アジアの民俗人形を見ました。

そして高田賢三とコシノジュンコの対談について噛み付いてみました。

世代的な溝が深く横たわっているような、暗い気持ちになりました。

私は、老人には早く引退してもらいたいと思います。

そして、老人は表舞台から綺麗に消えてください。

老人のみなさん、よろしくお願いします。

 

小池千枝先生の民俗人形のコレクションは、以下も参考にしてください。