原型のトワルを組み立てる 原型シリーズ3

今日は、1984年版の文化式原型を作ります。
さらにこの原型をシーチングに写し、トワルを組み立ててみます。

 

1984年版の文化式原型を作る

小池千枝先生 文化式原型11作図した原型

 

1984年版文化式原型の作り方は、「1984年版文化式原型 原型シリーズ1」を参考にしてください。

この原型は、

  • バスト:84cm
  • 背丈 :38cm

で作図しました。 

線は、0.3mmのロットリングのシャープペンシルで引きました。

後ろのアームホールの線が気になりますが、今回は無視します。

アームホールと衿ぐりは、フリーハンドでカーブを描きます。
その後、Dカーブルーラーで清書しています。

衿ぐりとアームホールは、前後のつながりを修正しました。

 

シーチングにトレース

小池千枝先生 文化式原型12シーチングにトレースしたところ

 

シーチングに、原型をトレースしました。

アウトラインとバストポイントを、0.5mmのロットリングのシャープペンシルで描きました。

シーチングにはドライアイロンをかけ、地直しをしました。

シーチングの耳付近は地の目が狂いやすいので、シーチングの中心付近を使いました。

 

シーチングの裁断

小池千枝先生 文化式原型13シーチングを裁断したところ

 

シーチングは、

  • 衿ぐり
  • アームホール
  • ウエストライン

を断ち切りにしました。

脇と肩には、1.2cmくらいの縫い代をつけました。

 

トワルの前身頃

小池千枝先生 文化式原型14トワルの前身頃

 

前身頃を見ると、バストポイントからウエストラインに向かって、シーチングが余っています。

文化式のボディは、ヌードボディです。

ゆとり入りのボディと比べると、華奢にできています。

久しぶりに文化式のボディに、文化式の原型を着せてみました。 

ゆとりの感覚が、新鮮でした。

 

トワルの後ろ身頃

小池千枝先生 文化式原型15トワルの後ろ身頃

 

文化式の原型は、後ろの肩に1.8cmのいせ分量(ダーツ分量)が入っています。

今回はこのいせを、ピンで留めただけなのでギャザーが入ってしまいました。

このいせによって、肩甲骨の膨らみ分が出ます。

後ろ身頃も、肩甲骨からウエストラインに向かって、シーチングが余ります。

 

トワルの脇姿

小池千枝先生 文化式原型16トワルの脇姿

 

トワルを、脇から見てみます。

前のウエストラインが、上がっています。

アームホールは、少し潰れているように見えます。

今回文化式のボディを使ってみて、ピンが打ちやすいことに驚きました。

工業用のボディは硬すぎて、ピンを打てないことがあります。

 

ダーツを取る トワルの前身頃

小池千枝先生 文化式原型17ダーツを取ったトワルの前身頃

 

バストポイントを起点として、大胆にウエストダーツを取ります。

ダーツを取らなかった前身頃に比べて、落ち着きが出ました。

 

ダーツを取る トワルの後ろ身頃

小池千枝先生 文化式原型18ダーツを取ったトワルの後ろ身頃

 

アームホールより下からウエストラインに向かって、ウエストダーツを取ります。

後ろ身頃のおさまりが、よくなりました。

 

ダーツを取る 脇姿

小池千枝先生 文化式原型19ダーツを取ったトワルの脇姿

 

ダーツを取らなかったときよりも、

  1. アームホールが潰れていない
  2. 前のウエストが上がっていない(これでも多少の上りはあります)

以上のように、改善されました。

今回はボディに、腕をつけていません。

腕を作ってボディに付けないと、正確なシルエットがわかりません。

今度、腕を作ろうと思いました。

 

展開したシーチング 前身頃

小池千枝先生 文化式原型20展開したシーチングの前身頃

 

バストポイントからウエストラインに向かって、直線でダーツを引きました。

原型の前身頃には、多くの量のダーツ分が含まれています。

 

展開したシーチング 後ろ身頃

 小池千枝先生 文化式原型21展開したシーチングの後ろ身頃

 

後ろ身頃のダーツ分量は、前身頃のダーツ分量と比べると少ないです。

1984年版の文化式原型には、

  1. 前後の身頃にダーツ分量が含まれています。
  2. 後ろの肩には、1.8cmのいせ分量が含まれています。

この2点を、忘れてはいけません。

 

まとめ 

小池千枝先生 文化式原型22前身頃のダーツの展開図
「文化ファッション講座 婦人服1」より
ISBN4-579-10009-3

 

前身頃の原型に含まれるダーツの位置は、

  1. デザイン
  2. 布地
  3. その他の条件

によって、効果的な箇所に移動させる必要があります。

また前身頃のダーツは、

  1. タック
  2. ギャザー

など、デザインに合わせたテクニックに変化させることができます。

1984年版の文化式原型は、

  1. ウエストに切り替えがある
  2. 胸ぐせを取るためのダーツ処理が十分できる

このようなデザインのときは、とても有用です。

では、

  1. ウエストに切り替えがない
  2. 胸ぐせの処理を強調したくない(ダーツを取りたくない)

場合は、どのようにすれば良いでしょうか?

次回に検証してみましょう。

原型シリーズ4につづく・・・

 

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