アメリカの民俗人形 小池千枝コレクション

以前、小池千枝先生が収集した民俗人形を紹介しました。
小池千枝先生のコレクションから、国や地域ごとに民俗人形を紹介します。

 

アメリカの民俗人形

アメリカの民族人形 小池千枝先生コレクション07アメリカの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」から、小池千枝先生の解説を引用しながらアメリカの民俗人形を紹介します。

1985年、ニューヨーク、ボストン、ガラス工芸の都市コーニングーへの旅行で出会った。
理想的なファミリー。
働き者のパパ、しっかりしたママ、子供が3人
これらはボストン在住のご婦人の人形作家のもので、今は製作されていないとか。
貴重なもので、このコレクションのベスト5に入る。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p42より引用

家族の人形は、いろいろな年齢層の服を見ることができます。

 

 

スカーレット・オハラ

アメリカの民族人形 小池千枝先生コレクション08アメリカの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

1985年、ニューオーリンズの街を歩いているとき、ふと見かけた人形店に入ると、人形が好きでたまらないというミセスが、いそいそと取り出して見せてくれた。
「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラをイメージしたもの。
この街には、あの映画とジャズを忘れない人たちがいっぱいいた。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p42より引用

「風と共に去りぬ」は、1860年代のアメリカ南部の物語です。

クリノリン・スタイルの後期で、スカートのふくらみは後方へと移動しました。

この人形にも、スカートの後方がふくらんだ姿が表現されています。

 

ファッションデザイナー

アメリカの民族人形 小池千枝先生コレクション09アメリカの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

この人形を見たとき、私はジャン=ポール・ゴルチエのヘッド・ドレス(髪飾り?)を思い出しました。

世界の民俗衣装は、ファッションデザイナーに多くのヒントを与えています。

フォークロアが得意なファッションデザイナーも、大勢います。

エプロンの裾を見ると、装飾がおもしろいです。

私は、民俗衣装というとエプロンを思い浮かべます。

 

ギンガム・チェック

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「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

この人形は、クリノリン・スタイルを思わせます。

このシルエットのドレスに、ギンガム・チェックを使うのがアメリカっぽいと思いました。

以前私は、

エイドリアンは、

  • キルト
  • 農民
  • ギンガム・チェック

など、アメリカのアイデンティティを体現するシンボルを作品に用いています。

と書きました。

この人形のギンガム・チェックを見て、私はエイドリアンを思い出しました。

 

ボストン近郊

アメリカの民族人形 小池千枝先生コレクション11アメリカの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

ボストン近郊にて。
メイフラワー号のたどりついた港街で出会った人形。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p44より引用

多分2体の人形で、1組になっています。

衣装の年代は、バラバラのようです。

衣装の年代がわかるといいのですが、資料がなくて残念です。

 

メイフラワー号

アメリカの民族人形 小池千枝先生コレクション12アメリカの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

小池千枝先生は、こちらの人形ともメイフラワー号のたどりついた港街で出会ったそうです。

メイフラワー号は、1620年にイギリス南西部のプリマスからアメリカの現在のマサチューセッツ州プリマスに渡りました。

 

インディアンの造形的センスと器用さ

アメリカの民族人形 小池千枝先生コレクション13アメリカの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

先住民インディアンの造形的センスとその器用さに驚く。
今でもビーズ刺繍のすばらしいアクセサリーに出会うことがある。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p44より引用

この人形は、カナダの民俗人形と共通点があります。

  • ビーズ刺繍
  • 刺繍
  • フリンジ使い

など、参考になることがとてもたくさんあります。

 

まとめ

アメリカの民族人形 小池千枝先生コレクション14アメリカの民俗人形
「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」より

 

アメリカの先住民の二人。
大正末か昭和の初期にアメリカを旅行した方が求められたもの。
なんと知的でたくましく、優しくよい顔をしていることだろう。

「世界の民俗人形 小池千枝コレクション」p44より引用

民俗衣装は、当ブログに登場する機会がほとんどありません。

私が民俗衣装についての資料を持っていないことや、民俗衣装への造詣がないことが原因です。

しかしファッションデザインの世界では、民俗衣装に発想を求めた服がたくさん発表されています。

小池千枝先生が、世界の民族衣装を人形でコレクションしました。

この世界の民俗人形を通して、民俗衣装の一端を見ることができます。

私も少し、民俗衣装の世界に入ってみようと思います。

 

小池千枝先生の民俗人形のコレクションは、以下も参考にしてください。