建築家 清家清

建築家の清家清の名前を初めて見たとき、びっくりしました。
すごく簡潔な名前で、名前がすでにモダニズムしているようです。

 

清家清

清家清02庭に出した「移動畳」に座る清家清
「pen No.278 2010年11/1号」より

 

  • 庭に出した「移動畳」に座る清家清
    写真:デザインシステム

清家清

  • 1918年 京都府京都市に生まれる(12月13日)
  • 1941年 東京美術学校卒業
  • 1943年 東京工業大学卒業
  • 1951年 森博士の家
  • 1952年 斎藤助教授の家
  • 1954年 日本建築学会賞作品賞
         私の家
  • 1962年 東京工業大学博士の学位を授受
         東京工業大学教授に昇進
  • 1970年 続私の家
  • 1977年 吉田五十八賞
         東京芸術大学教授併任
  • 1979年 東京工業大学を定年退官
  • 1981年 日本建築学会会長
  • 1982年 軽井沢プリンスホテル新館
  • 1983年 紫綬褒章受章
         野尻湖プリンスホテル
  • 1989年 勲二等瑞宝章受章
         東京建築士会会長
         倅の家
  • 1991年 日本建築学会賞大賞
         札幌市立高等専門学校校長
         (1997年まで)
  • 1993年 横浜・八景島シーパラダイス
  • 1994年 鎌倉プリンスホテル
  • 1995年 札幌市立高等専門学校
  • 2005年 死去(4月8日)

(*太字は、作品名)

 

清家清の主な著書

清家清03私の家 清家清 1954年
「pen No.278 2010年11/1号」より

 

  • 私の家
    清家清
    1954年
    写真:デザインシステム

清家清は、多くの本を著してします。

その中から、主な著書を紹介します。

  • 1957年 「すまいの歳時記」講談社
  • 1962年 「これからの住まい」講談社
  • 1969年 「家相の科学―建築学が発見したその真実」光文社
         「マイホーム設計術」実業之日本社
  • 1970年 「日本の造形・木組」淡交社
         「住まいのシステム―知的生活への着眼」実業之日本社
  • 1975年 「マイハウス」光文社
  • 1979年 「日本の木組」淡交社
         「知的住居学」情報センター出版局
  • 1984年 「やすらぎの住居学―老後に備える100のヒント」情報センター出版局
  • 1989年 「現代の家相」新潮社
         「ほんもの居住学」情報センター出版局
  • 1997年 「『私の家』白書―戦後小住宅の半世紀」住まいの図書館出版局

 

以前私は、「やすらぎの住居学」を読んだことがあります。

建築家としての経験と自身の体験を通して、とてもためになる事柄がたくさん書いてありました。

最近私は、本屋で清家清の本を探しました。

清家清の本の多くが絶版になり、残念でした。

 

私の家

清家清04事務所として使われている様子
「pen No.278 2010年11/1号」より

 

  • 事務所として使われている様子
    写真:デザインシステム

清家清の「私の家」の広さは、5m×10mです。

「私の家」は、住宅全体がワンルームになっています。

リビングとベッドルームの仕切りもなければ、トイレにはドアがありません。

「私の家」で活躍したのが、「移動畳」でした。

清家清は、畳を敷いた正方形の台に車輪をつけて室内でも庭でも使っていました。

「私の家」の床と庭の段差は、わずか15cmです。

庭には床と似た石を敷いて、庭との連続感・開放感を演出しています。

現在「私の家」は、事務所として使われています。

「私の家」の上に積まれているコンテナは、書庫として使うために増設されました。

庭には、柳宗理デザインのエレファントスツールが置いてあります。

 

野尻湖ホテル エルボスコ

清家清05野尻湖ホテル エルボスコ ダイニング(moment)
「Casa BRUTUS No.201 2016年12月号」より

 

野尻湖ホテル エルボスコ

  • 1984年 野尻湖プリンスホテルとしてオープンしました。
  • 2008年 「読書するためのホテル」をコンセプトとした、現ホテルになりました。

窓からの景色が、ダイニングと一体なっています。

 

鎌倉プリンスホテル

清家清06鎌倉プリンスホテル 清家清 1994年

 

  • 鎌倉プリンスホテル
    清家清
    1994年

今年の夏、私は七里ガ浜に行きました。

帰りに、鎌倉プリンスホテルの「あじさい」というラウンジでお茶を飲みました。

窓から見える景色が、野尻湖ホテルのダイニングからの景色のようでした。

「あじさい」のすぐそばの山には、木々が生い茂っていました。

そして、遠くには海が見えました。

ラウンジと景色との、連続感・開放感が演出されていました。

清家清が、「私の家」で試した技法を使ったのでしょう。

 

まとめ

清家清07鎌倉プリンスホテルと江ノ島 清家清 1994年

 

清家清は、

  • 東京美術学校
  • 東京工業大学

を卒業した珍しい建築家です。

そして、清家清はコーヒーのCMに出演していました。

またタモリ倶楽部には、「鉄道好きの近所のおじいさん」として出ていました。

タモリ倶楽部での清家清は、とても気の良いおじいさんに見えました。

にこやかな、こんなおじいさんになれたら良いと思いました。

東京工業大学の清家清の研究室は、

などの建築家を輩出しました。

清家清はすごい建築家ですが、「清家清」の名前を見るとホッとします。

私にとって、清家清はそんな建築家なのです。