高田賢三の美しい部屋

私はエル・デコを、定期的に購読しています。
エル・デコの中には、ファッションデザイナーの部屋がときどき掲載されます。
今回は、高田賢三の部屋を見てみます。

 

高田賢三

高田賢三02高田賢三
「ELLE DECO No.119 2012年4月号」より

 

高田賢三については、ファッションデザイナーのカテゴリーでも取り上げたいと思っています。

今回は、高田賢三について簡単に紹介します。

高田賢三

  • 1939年 兵庫県姫路市生まれ
  • 1961年 文化服装学院卒業
  • 1965年 渡仏
  • 1970年 ブティック「ジャングル・ジャップ」開店

高田賢三はオリエンタルなルーツを生かし、非西洋的方法でファッションにアプローチしました。

現在は、絵画にも創作活動の場を求めています。

 

ダイニング・エリア

高田賢三03ダイニング・ルーム
「ELLE DECO No.119 2012年4月号」より

 

高田賢三のアパルトマンは、

  • 中国や日本のアンティーク
  • 西洋の装飾様式

を絶妙にミックスしたスタイルです。

高田賢三の部屋は、パリのアパルトマンのペントハウスにあります。

このダイニング・エリアは、円形の広間を利用しています。

ダイニング・ルームのシャンデリアは、バカラのクリスタルが使われています。

丸いラグは、「雪輪」という雪の結晶をモチーフにした日本の伝統的な文様が使われています。

香港のタイピン・カーペットとのコラボレーションで、高田賢三がデザインしました。

木製の馬は、1世紀の中国のものです。

 

リビング・ルーム

高田賢三04リビング・ルーム
「ELLE DECO No.119 2012年4月号」より

 

リビング・ルームを俯瞰で撮影した、右半分の写真です。

赤い台座は、1930年製のものです。

アール・デコの金工家、ジャン・デュナンによるものです。

その隣には、ジャン・コクトーのドローイングが見えます。

高田賢三の部屋には、他にもジャン・コクトーのドローイングがたくさん飾ってあります。

 

ライブラリー

高田賢三05ライブラリー
「ELLE DECO No.119 2012年4月号」より

 

このライブラリーは、暖炉を挟んで左右対称に設けられています。

暖炉の上には、ふんだんに花が飾られています。

クレア・バスレーの自宅もそうでしたが、暖炉の上に花を飾るのはとても良さそうです。

暖炉はしっかりしているし、適度な高さがあって、ガラスの花器を置いても安心です。

上にかかっているのは、バカラのシャンデリアです。

  • グロッシーな黒
  • クリスタルの輝き

の組み合わせは、高田賢三のこだわりです。

ライブラリーの中に、「沖縄の工芸」という本が見えます。

 

サロン・右側

高田賢三06サロン
「ELLE DECO No.119 2012年4月号」より

 

この写真と下の写真は、サロンの写真です。

豪華な花を生けたベースはセラミック・アーティスト、ショーコ・コイケの作品の「shell」です。

壁にはジャン・コクトーのドローイングが、規則正しく15枚飾られています。

アンティークのデイベッドは、19世紀のものです。

 

サロン・左側手前

高田賢三07サロン
「ELLE DECO No.119 2012年4月号」より

 

赤いコーヒーテーブルは、黒塗りの下塗りに赤漆を施す「根来塗り」のテクニックで仕上げられています。

艶やかなクッションカバーは、着物の帯から作られています。

高田賢三は、色使いがとてもうまいファッションデザイナーでした。

このサロンの色使いを見ると、高田賢三の昔の作品を思い出します。

高田賢三はパワフルでエキゾチックな色使いと柄で、一時代を作りました。

高田賢三は、
「ナポレオン3世時代のオスマンスタイルこそが、真のパリジャンスタイル。」
と考えました。

高田賢三の以前の自宅も、面白いものでした。

その部屋には、プールが引き込まれていました。

文化服装学院の担任の先生が、
「賢三さんのお住まいは素晴らしいけれど、プールで湿気がこもらないかしら?」
と本気で心配していたことを思い出します。

 

参考文献

  •  ELLE DECO No.119 2012年4月号

高田賢三については、以下も参考にしてください。

ファッションデザイナーの家は、以下も参考にしてください。