ジョン・ガリアーノのタータン

イギリス出身のファッションデザイナーは、タータンチェックの使い方が上手です。
今回は、ジョン・ガリアーノのタータンチェックを見て行きましょう。

 

ジョン・ガリアーノのタータンチェック

ジョン・ガリアーノ08 タータンチェックセットアップ ジョン・ガリアーノ 1997-1998年秋冬
「装苑 2003年10月号」より

 

  • セットアップ
    ジョン・ガリアーノ
    パリコレクション
    1997-1998年秋冬

ジョン・ガリアーノの言葉を引用しながら、タータンチェックの服を見ます。

ジョン・ガリアーノは、自身のインスピレーションをシュルレアリスムと表現します。

ダリやコクトーが理解したように、ウィットがきいていて、いつもロマンティック。

「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」p183より引用

好奇心を持ち続けることの大切さに、わたしは早くから開眼した。
怖気づいたり、先入観で自分を塗り固めてしまうべきではない。
試行錯誤してみるべきだ。
一歩踏みだしてしまえば、エネルギーが湧いてきて、道が開ける。
そこにルールなどないのだ。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p155より引用

 

少年時代

ジョン・ガリアーノ09 タータンチェックコート ジョン・ガリアーノ 2000-2001年秋冬
「装苑 2003年10月号」より

 

  • コート
    ジョン・ガリアーノ
    パリコレクション
    2000-2001年秋冬

ジョン・ガリアーノは1960年、父の祖国ジブラルタルに生まれました。

ジョン・ガリアーノは、言います。

6歳までジブラルタルで過ごしました。
だから、たくさん旅行をしたんです。

スーク、マーケット、織物、カーペット、匂い、ハーブ、地中海色といった全てのものは、ファッションを愛する心の原点なんです。

「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」p188より引用

 

2つのショー

ジョン・ガリアーノ10 タータンチェックコート ジョン・ガリアーノ 2000-2001年秋冬
「装苑 2003年10月号」より

 

  • コート
    ジョン・ガリアーノ
    パリコレクション
    2000-2001年秋冬

会場そのものも、物語の一部なんです。
通路に私の名前を掲げて、皆さんにわざわざ知らせる必要なんてありませんよね。
どこにいるかぐらい当然わかっていますから。
同時に2つのショーを行って、見てくださる方が選べるようなショーができたらいいのに、といつも思っているんです。
いつか絶対に実現しますよ。
ひとつは照明も通路も白の、オーソドックスなショー。
もうひとつはジョン・ガリアーノ色のショーをね。
絶対にあなたは後者の舞台風のショーを選ぶと思いますよ。
もう一方のショーには誰も来ないかもしれませんね。
二流だとか、平凡でつまらないと言って怒り出すかもしれません。

「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」p184-188より引用

 

他に選択の余地はありません

ジョン・ガリアーノ11 タータンチェックコート ジョン・ガリアーノ 2001-2002年秋冬
「装苑 2003年10月号」より

 

  • コート
    ジョン・ガリアーノ
    パリコレクション
    2001-2002年秋冬

でも、いつも素晴らしい友人に恵まれていました。
一番辛かった時期も、外に連れ出してくれて、生活をちょっと助けてくれたりもしたんです。
でも、いつだって、これをチャレンジとして前向きにとらえていましたよ。
結局いつかはやらなくてはならないのですから。
他に選択の余地はありません。
自分のやっていることが好きですし、創る、という作業が本当に好きなんです。
昔も今も、私にできることはそれだけです。

「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」p190より引用

 

まとめ

ジョン・ガリアーノ12 タータンチェックコート クリスチャン・ディオール 2001-2002年秋冬
「装苑 2003年10月号」より

 

  • コート
    クリスチャン・ディオール
    パリコレクション
    2001-2002年秋冬

ジョン・ガリアーノの本を読んでいると、切なくなってしまいます。

そして関係のないような話ですが、私はアパレル業界の営業の人たちが嫌いです。

(営業出身の経営者は、最低の場合が多いです。)

特に商社の営業は、大嫌いです。

彼らは大企業に勤めているというだけの理由で、アパレル企業の企画職の人を見下します。

彼らは商社の中では能力がないのでアパレル部門に回されたと、私はずっと思っています。

彼らには学歴と所属している企業しか、誇れるものがありません。

そんな営業の人たちが大手を振って歩いているのが、今のアパレル業界です。

かつてのジョン・ガリアーノのように、苛立っているファッションデザイナーはたくさんいます。

 

参考文献

  • 「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」
    ISBN978-4-86020-148-7
  • 「もっとも影響力のある50人のファッションデザイナー」
    ISBN978-4-7661-2374-6

ジョン・ガリアーノについては、以下も参考にしてください。


Share on FacebookTweet about this on TwitterPin on Pinterest