ジャン・コクトーのドローイング

百貨店のフランスフェアをのぞいたら、ジャン・コクトーの本がたくさんありました。
この中から、「エッフェル塔の花嫁花婿」を手に取りました。

 

本「エッフェル塔の花嫁花婿」

ジャン・コクトー05 ドローイング「エッフェル塔の花嫁花婿」より

 

新装版「エッフェル塔の花嫁花婿」

  • 1994年6月1日発行
  • 著者 :ジャン・コクトー
  • 訳者 :堀口大學
  • 発行所:株式会社求龍堂
  • ISBN4-7630-9414-9

この本は、1979年刊行「エッフェル塔の花嫁花婿」を復刻したものです。

 

 戯曲「エッフェル塔の花嫁花婿」

ジャン・コクトー06 ドローイング「エッフェル塔の花嫁花婿」より

 

戯曲「エッフェル塔の花嫁花婿」は、

  • 日時:1921年6月18日
  • 会場:パリ・シャンゼリーゼ劇場

ロルフ・ド・マレ氏のひきいるスウェーデン舞踏団によって初演されました。

この戯曲「エッフェル塔の花嫁花婿」は、ジャン・コクトー本人の言葉を借りれば、
「観衆を失望させる結果。」
になりました。

「エッフェル塔の花嫁花婿」の序から引用してみましょう。

僕の戯曲「エッフェル塔の花嫁花婿」は、その開放的な点が理由で、
難解な神秘的な脚本以上に期待を裏切り観衆を失望させる結果になったが、
理由は、元来神秘性は観衆の心中に一種の恐怖感を醸し出すが、
僕のこの戯曲にあっては、わざと一切の神秘性を放棄してかかっているからだ。

 「エッフェル塔の花嫁花婿」P10より引用

 

ドローイング

ジャン・コクトー07 ドローイング「エッフェル塔の花嫁花婿」より

 

「エッフェル塔の花嫁花婿」の本の中に、ジャン・コクトーの素晴らしいドローイングが載っています。

この本の中から、ドローイングを紹介します。

私は過去に、ジャン・コクトーのドローイング集を何冊か見たことがあります。

しかしその全てが、とても高価な本でした。

手頃な値段の戯曲の台本に、大判のドローイングが数点も掲載されているのはとてもありがたいことです。

 

ジャン・コクトーの線

ジャン・コクトー08 ドローイング「エッフェル塔の花嫁花婿」より

 

私は、ジャン・コクトーの絵が好きです。

ジャン・コクトーの絵は、迷いのない明瞭な線で描かれています。

学生時代、私はよくジャン・コクトーの絵を真似して描いていました。

しかし単純な線だけに、似せることはできませんでした。

 

ジャン・コクトーの失敗

ジャン・コクトー09 ドローイング「エッフェル塔の花嫁花婿」より

 

話を、戯曲に戻します。

ジャン・コクトーの言葉によれば、「エッフェル塔の花嫁花婿」は、失敗しています。

ジャン・コクトーのことを調べると、ジャン・コクトーはかなり失敗を重ねていることがわかります。

ジャン・コクトーは、たくさんのことに挑戦しています。

そして、たくさんの失敗をしました。

その中から、ごくまれに傑作が生まれました。

傑作を生むには、たくさんの挑戦が必要です。 

 

まとめ

ジャン・コクトー10 ドローイング「エッフェル塔の花嫁花婿」より

 

ジャン・コクトーのドローイングを見ながら、失敗について考えました。

数多くの挑戦と、失敗。

この中からしか、傑作は生まれません。

最近、私の過去の服を見つめ直していました。

過去の失敗も、決して無駄ではなかったことを確信しました。

それにしても、ジャン・コクトーは自意識過剰です。

しかしその自意識過剰に、人は惹かれるのかもしれません。