三宅一生

私にとって、日本のファッションデザイナーについて書くことはとても難しいことです。
感情的になってしまいそうな、怖さがあります。

 

三宅一生

三宅一生01三宅一生
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」より
ISBN978-4-86020-148-7

 

  • 三宅一生
    Portrait : Naohiro Tsutuguch(芸術新潮)
    1997年

三宅一生

  • 1938年 広島県広島市東区に生まれる(4月22日)
  • 1961年 第10回装苑賞佳作(に該当)を受賞
  • 1962年 第11回装苑賞佳作(に該当)を受賞
  • 1963年 第1回コレクション「布と石の詩」を発表
  • 1964年 多摩美術大学図案科を卒業
  • 1965年 パリに渡り、パリ洋裁組合学校「サンディカ」で学ぶ
  • 1966年 ギ・ラロッシュのアシスタント
  • 1968年 ユーベル・ド・ジバンシィでアシスタント
  • 1969年 ニューヨークへ移りジェフリー ・ビーンのもとで働く
  • 1970年 帰国後「三宅デザイン事務所」を設立
  • 1971年 ニューヨークで春夏コレクションを発表
  • 1973年 秋冬コレクションでパリ・コレクションに初参加
  • 1977年 毎日デザイン賞を受賞
  • 1978年 メンズウェア・コレクションを立ち上げる
  • 1983年 「ボディワークス展」を開催
  • 1988年 プリーツへの取り組みをスタート
  • 1992年 香水「L’EAU D’ISSEY」を発売
  • 1993年 「PLEATS PLEASE」ブランドをスタート
         フランスレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受勲
         イギリスロイヤル・カレッジ・オブ・アート名誉博士号授与
  • 1998年 文化功労者に顕彰
  • 1998年 「A-POC」発表
  • 1999年 研究に専念するため、デザインから引退
  • 2004年 財団法人三宅一生デザイン文化財団を設立
  • 2005年 第17回高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)
  • 2007年 「21_21 DESIGN SIGHT」をオープン
  • 2010年 文化勲章を受勲
  • 2016年 レジオン・ドヌール勲章コマンドールを受勲

 

三宅一生との出会い

クールカラー 紫07 イッセイミヤケコート 三宅一生 1995年春夏
「FASHION 18世紀から現代まで」より
ISBN978-4-88783-282-4

 

  • コート
    三宅一生
    1995年春夏
    透明のポリエステル・モノフィラメント
    裏から同素材のパッチをアップリケ
    プリーツ加工

1991年5月に、「古代布」についての展覧会がありました。

この展覧会は、三宅一生が中心となって開催されました。

文化服装学院のファッション工科専攻科では、クラスでこの展覧会を見に行くことになりました。

会場に着くと私たち14人以外は、5人くらいしかいませんでした。

その中で三宅一生が、古代布の魅力について一生懸命話していました。

ちなみにこの古代布は、山形県で作られているものでした。

有名なファッションデザイナーが、少人数の前で一生懸命話している姿を初めて見ました。

 

装苑賞

三宅一生02ボディス 三宅一生 1980年秋冬
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より
ISBN978-3-8365-5719-1

 

  • ボディス
    三宅一生
    1980年秋冬
    赤いプラスチック
    裏はエンボス加工

1980年に発表されたこのボディスは、装苑賞のトロフィーになりました。

私は、一番色が薄いトロフィーをもらいました。

しかしあまり好きな形ではないので、もらっても嬉しくありませんでした。

装苑賞では、三宅一生先生にも選んでいただきました。

その時は、散々な批評をいただき本当に落ち込みました。

その様子は、「装苑1993年2月号 三宅一生先生選」に詳しいです。

 

後進の育成

三宅一生03ボディ・ストキング 三宅一生 1989年秋冬
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • ボディ・ストッキング「Tattoo Body」
    三宅一生
    1989年秋冬
    茶色のポリエステル・トリコット
    タトゥのような柄がプリントされている

日本のファッションデザイナーは、後進を育てるのが下手です。

日本のファッションデザイナーのは、若者の

  • 才能
  • 体力
  • 未来

を浪費しているようにしか見えません。

三宅一生は一応、新しいファッションデザイナーを登用しています。

自分の娘しかファッションデザイナーにできなかった、山本耀司よりはマシにも見えます。

しかしイッセイミヤケという会社を辞めた後、ファッションデザイナーたちに未来はあるのでしょうか?

 

美大の卒業生

三宅一生04ドレス 三宅一生 1997年
「1997年 イサム・ノグチと三宅一生 アリゾナ展」
「ヴィジョナリーズ ファッションデザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    三宅一生
    1997年

    プリーツ
    写真:ヤスアキ・ヨシナガ

三宅一生のデザインや活動を見ていると、「美大の卒業生だなあ」と思います。

上のドレスは脱いだ後も、美しく見えます。

しかし着た時の美しさだけにこだわれば、着用時にもっと美しくなったかもしれません。

私は「美大の卒業生」的な三宅一生のデザインが、好きではありません。

三宅一生のデザイン活動は、

などの活動に近いと思います。

 

まとめ

三宅一生05ドレス 三宅一生 1999年春夏
「もっとも影響力のある50人のファッションデザイナー」より
ISBN978-4-7661-2374-6

 

  • ドレス
    三宅一生
     1999年春夏
    全て同じ布から裁断

三宅一生のことを読んでいると、「立派な人」という思いが湧いてきます。

三宅一生は、本当に立派な人だと思います。

しかし私は三宅一生の服は、嫌いなのです。

装苑賞の対談のことを、最近よく思い出します。

あれから25年くらい経って、私は思います。

「イッセイさん、もう少し多様性を認めてくださいよ。」と。

 

三宅一生については、以下も参考にしてください。

 

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