ヘルムート・ラング

1990年代、ヘルムート・ラングは人気デザイナーのひとりでした。
しかし21世紀になり、ヘルムート・ラングの名前を見かけなくなってしまいました。

 

ヘルムート・ラング

ヘルムート・ラング01ヘルムート・ラング 2001年
「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」より
ISBN978-4-86020-148-7

 

  • ヘルムート・ラング
    2001年
    PORTRAIT : ELFIE SEMOTAN

ヘルムート・ラング(Helmut Lang)

  • 1956年 オーストリアのウィーンに生まれる(3月10日)
  • 1976年 ウィーンで「ヘルムート ラング」を設立
         (1979年にブティックオープン説もある)
  • 1986年 ポンピドゥー・センターで開催された「パリ・ウィーン展」で
         パリコレクションにデビュー
  • 1987年 メンズウェアでパリ・コレクションにデビュー
  • 1997年 パリからニューヨークに拠点を移す
  • 1998年 インターネットでコレクションを配信
  • 1999年 プラダ・グループがヘルムート ラング株の51%を取得する
  • 2000年 CFDAアワードで「メンズウェア・デザイナー・オブ・ジ・イヤー」を受賞
  • 2005年 ヘルムート・ラングが辞職

 

ミニマリズム

ヘルムート・ラング02ヘルムート・ラング 1999年春夏コレクション
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」より
ISBN978-4-7661-2374-6

 

  • ヘルムート・ラング
    1999年春夏コレクション
    服は着用者の正体を隠すものだという見方に疑問を呈し、
    秘密は最後にはあらわになることを示唆した

ヘルムート・ラングがメディアに取り上げられるようになると、「ミニマリズム」という言葉が流行しました。

ヘルムート・ラングはモダニズムの哲学に立脚した、

  • より知的
  • より芸術的

なミニマリズムを追求していました。

このころ私は文化服装学院に通っていましたが、まだ私には「モダニズム」の概念がありませんでした。

また当時の私は、「ミニマル」ではなく「シンプル」という言葉を使っていました。

しかしヘルムート・ラングの服を見ていると、当時の私が目指したのは「ミニマル」ではなく「シンプル」だったことがわかります。

「ミニマル」すぎるヘルムート・ラングの服は、私の目には退屈にうつりました。

 

グンゼのヘルムート・ラング

ヘルムート・ラング03ドレス ヘルムート・ラング 2001年春夏
「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    ヘルムート・ラング
    2001年春夏
    写真:ジャスティン・スミス
    スタイリング:ソフィア・ネオフィトウ

1998年ころ、グンゼがヘルムート・ラングのライセンスを持っていました。

そしてグンゼは、ヘルムート・ラングのインナーTシャツを作っていました。

そのTシャツは綿のスムースでできていて、ピタピタのシルエットでした。

私はこのヘルムート・ラングのライセンスのTシャツを、長袖と半袖で20枚以上買いました。

インナーとしては、本当によくできていたTシャツでした。

このTシャツを私は、Y’s for menの服のインナーとして着ていました。

 

ヘルムート・ラングの印象

ヘルムート・ラング04ドレス ヘルムート・ラング 2001年春夏
「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    ヘルムート・ラング
    2001年春夏
    写真:ジャスティン・スミス
    スタイリング:ソフィア・ネオフィトウ

私はヘルムート・ラングに対して、あまりいい印象を持っていません。

なぜそうなったのかというと、アメ横での買い物が原因でした。

珍しいことに私は、アメ横でヘルムート・ラングのコートを買おうと思いました。

そこの店員の態度が、とても酷かったのです。

その時の様子は、「Apple TVで Made to Measureを見ました」をご覧ください。

その店はヘルムート・ラングとは全く関係のない店なので、ヘルムート・ラングは悪くありません。

しかしたったひとりの酷い店員のために、私はヘルムート・ラングに対していい印象を持てなくなってしまいました。

 

まとめ

ヘルムート・ラング05ドレス ヘルムート・ラング 2001年春夏
「ヴィジョナリーズ ファッション・デザイナーたちの哲学」より

 

  • ドレス
    ヘルムート・ラング
    2001年春夏
    写真:ジャスティン・スミス
    スタイリング:ソフィア・ネオフィトウ

私はいま、レディオヘッドの曲を聴きながらこの記事を書いています。

ヘルムート・ラングの服とレディオヘッドの曲は、なんだか合うような気がします。

しかし、ヘルムート・ラングはファッションデザイナーを引退してしまいました。

2005年にヘルムート・ラングが辞職した後、会社はリンク・セオリー・ホールディングスに売却されました。

「ヘルムート・ラング」というブランドを見ていると、たらい回しにされて輝きを失っていくブランドの様子がよくわかります。

ブランドを買収された後で、上手くやっていけるファッションデザイナーはどれだけいるのでしょうか?