写真で見る1900年代のファッション

以前ファッションイラストレーションを使って、20世紀の10年ごとの年代を紹介しました。
今回は写真を使って、10年ごとの年代を紹介します。

 

ヘンリー・クリード

1900年代のファッション02 ヘンリー・クリード女性用乗馬服 ヘンリー・クロード 1900年代
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より
ISBN978-3-8365-5719-1

 

  • 女性用乗馬服
    ヘンリー・クロード
    1900年代
    黒ウール・ツイル
    カッタウエイ・ジャケット
    ドロップ・フロントスタイルのジョドパーズの上に、
    当時の習慣である横乗り用に、
    あらかじめ右膝を折り曲げた形にカッティングされたスカートを重ねる

クリード店は、質の高いテーラード・スーツで有名でした。

 

ジャック・ドゥーセ

ジャック・ドゥーセ02イブニング・ドレス ジャック・ドゥーセ 1903年ころ
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • イブニング・ドレス
    ジャック・ドゥーセ

    1903年ころ
    黒い絹レースにビーズ刺繍とベルベットの装飾
    袖は絹シフォンに絹レースのはめ込み
    金色のグログラン・リボンのベルト付き

ジャック・ドゥーセは、ベル・エポック期を代表するファッションデザイナーです。

ジャック・ドゥーセは、各国王室の女性やパリ社交界の花形だった女性達から圧倒的な支持を得ました。

 

ジャンヌ・パキャン

ジャンヌ・パキャン02デイ・ドレス ジャンヌ・パキャン 1903年ころ
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • デイ・ドレス
    ジャンヌ・パキャン
    1903年ころ
    黒の絹シフォンとベルベット
    ツーピース・ドレス
    大きな衿にはネット・レースに黒のベルベットと刺繍で葡萄のモチーフの装飾
    スカートにも同じ葡萄の装飾
    垂れ下がった葡萄の房の装飾が、流れるようなドレスのラインと呼応している

ジャンヌ・パキャンは、ビジネスにも長け、豪華でロマンティックな作風で、社交界の女性や女優に人気がありました。

 

ギュスターヴ・ベール

アール・ヌーヴォ・スタイル05 ベールデイ・ドレス ギュスターヴ・ベール 1905年ころ
「文化学園服飾博物館コレクション ヨーロピアン・モード」より

 

  • デイ・ドレス
    デザイナー:ギュスターヴ・ベール
    1905年ころ
    レース、ボイルなど柔らかな素材を用いている
    豊かな装飾
    素材や装飾を複雑に組み合わせるのが、この時代の特徴

ベール店は、ドイツ生まれのギュスターヴ・ベールにより1905年にオートクチュールのメゾンとして開店しました。

格調の高いデザインと贅沢な素材や装飾で、高い評価を得ました。

 

飯田高島屋

ジャポニスム06室内着 飯田高島屋 1906年ころ
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • 室内着
    飯田高島屋

    1906年ころ
    灰色の絹平織
    後ろ身頃から前身頃にかけて、
    桜の木に留まる孔雀の刺繍
    袖口には組紐と房飾り
    ピンクのふき
    裏地は羽二重

日本から欧米へ輸出された、キモノ風の室内着です。

高島屋の前身である飯田高島屋は、19世紀末には貿易事業を展開していました。

 

キャロ姉妹

アール・ヌーヴォ・スタイル07 キャロ姉妹イヴニング・ドレス キャロ姉妹 1908年ころ
「文化学園服飾博物館コレクション ヨーロピアン・モード」より

 

  • イヴニング・ドレス
    ハイウエストのドレス
    「エンパイア風」「ディレクトール風」と言われたドレス

キャロ姉妹は長女のジェルベール夫人がチーフ・デザイナーとなり、1895年パリにメゾン「キャロ姉妹店」を設立しました。

ハイウエストのドレスは、「エンパイア風」とか「ディレクトワール(統領風)」と名付けられました。

 

ウォルト

1900年代のファッション03 ウォルトコート ウォルト 1910年
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • コート
    ウォルト(ジャン=フィリップ・ウォルト)
    1910年
    深紅のベルベット
    衿はキモノ風
    前打合せに組紐風ループ飾り
    後ろ背に房飾り風ビーズの装飾付き

ウォルト店は、19世紀末にジャポニスムにいち早く目を向けていました。

 

ピエール・ピュロ

1900年代のファッション04 ピエール・ビュロデイ・ドレス ピエール・ピュロ 1910年ころ
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • デイ・ドレス
    ピエール・ピュロ
    1910年ころ
    濃紺の絹サテン
    ジャケット、ボディス、スカートのスリーピース・スーツ
    ジャケットには黒い絹ファイユによるリボンのベルト
    ボディスには綿チュールにジャボ飾り

男性服の影響を受けたテイラード・スーツは19世紀中期から、

  1. 旅行着
  2. スポーツ着

として着用されるようになりました。

柔らかい素材でフェミニンに表現したテイラード・スーツは、1910年頃にはワードローブとして定着しました。

 

ポール・ポワレ

1900年代のファッション05 ポール・ポワレポール・ポワレ 1910年
「ファッションの世紀」より
ISBN4-582-62034-5

 

  • ポール・ポワレのモデルの行進
    ”イリュストラシオン”誌1910年7月9日号

ポール・ポワレは、1906年にコルセットをしないドレスを発表しました。

同時代を書いた記事に、

があります。

他の時代のファッションは、以下を参考にしてください。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterPin on Pinterest