写真で見る1890年代のファッション

今回は時間を遡って、1890年代のファッションを見てみます。
20世紀のアール・ヌーヴォー・スタイルとは、少し違うように見えます。

 

シャルル・フレデリック・ウォルト

シャルル・フレデリック・ウォルト06ディナー・ドレス
シャルル・フレデリック・ウォルト 1892年ころ
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より
ISBN978-3-8365-5719-1

 

  • ディナー・ドレス
    シャルル・フレデリック・ウォルト
    1892年ころ
    菊柄の入ったオフホワイトの絹サテン
    ベルベットのレッグ・オブ・マトン袖
    袖口とスタンド・カラーにレースの装飾

シャルル・フレデリック・ウォルトの、晩年の作品です。

1890年代半ばの一時期には、ロマンティック・スタイルで流行した巨大な袖が復活しました。

 

外出用のデイ・ドレス

1890年代のファッション02デイ・ドレス 作者不詳 1892年ころ
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • デイ・ドレス
    作者不詳
    1892年ころ
    白と黒の格子柄のウール・ツイル
    ツーピース・ドレス
    パフ・スリーブ
    衿とカフスにフリル飾り

19世紀の後半、スポーツや旅行が盛んになりました。

女性は次第に合理的、機能的という概念を服に取り入れていきました。

 

アメリカ製のデイ・ドレス

1890年代のファッション03デイ・ドレス 作者不詳 1893年ころ
「ファッションとアート 麗しき東西交流」図録より
ISBN978-4-89737-894-7

 

  • デイ・ドレス
    アメリカ製
    1893年ころ
    ピンクと濃淡のベージュで幾何学模様を織り出した絹紋織
    ツーピース・ドレス
    ピンクの絹ベルベットのスタンド・カラー
    緑の絹ベルベットの装飾

 

フランス製のイブニング・ドレス

1890年代のファッション05イブニング・ドレス 作者不詳 1895年ころ
「ファッションとアート 麗しき東西交流」図録より

 

  • イブニング・ドレス
    フランス製
    1895年ころ
    日本的な草花模様を織り出したピンクの絹サテン
    ツーピース・ドレス
    パールを留めつけたレースの装飾

ジャポニスムの流行で、日本の文様が引用されるようになりました。

リヨンのテキスタイルに、日本風の花鳥風月や家紋などが積極的に取り入れられました。

 

デイ・ドレス

1890年代のファッション04デイ・ドレス 作者不詳 1895年ころ
「ファッションとアート 麗しき東西交流」図録より

 

  • デイ・ドレス
    フランスまたはアメリカ製(推定)
    1895年ころ
    白地に黒と白で菊文様の絣織(かすりおり)タフタ
    ツーピース・ドレス
    レッグ・オブ・マトン袖
    衿元、胸元、袖口に黒いレースの装飾

巨大な袖は、1895年ころにピークを迎えました。

その後世紀末までには巨大な袖は廃れ、流麗なS字型シルエットに戻りました。

 

リバティ商会

ジャポニスム05ティ・ガウン リバティ商会 1895年ころ
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • ティ・ガウン
    リバティ商会(日本製)

    1895年ころ
    ピンクの精好
    ジャボとプラストロンは楊柳
    菊の刺繍
    背にピエモンテーズ風プリーツ
    ハンギング・プリーツ
    裏地は羽二重に木綿の中綿を裏打ちした、
    ミシン・ステッチのキルティング

1867年のパリ万国博覧会を契機に、日本の美術品が広く注目を集めました。

ロンドンのリバティ商会が日本の品を扱うことで、大衆に広がりました。

 

ジャック・ドゥーセ

ジャポニスム04 ジャック・ドゥーセデイ・ドレス ジャック・ドゥーセ 1897年
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より

 

  • デイ・ドレス
    ジャック・ドゥーセ
    1897年
    グレイのウール・ツイルのツーピース・ドレス
    肩と袖と裾に、ベルベットのアヤメ、サテンの葉と茎の飾り
    衿ぐりにシルク・シフォン
    裾にシルク・サテン
    アヤメ文様のエナメルのバックル

ジャック・ドゥーセは美術に対する造詣が深く、ジャポニスムにも敏感でした。

 

ジョン・レドファン

アール・ヌーヴォ・スタイル03 ジョン・レドファンイヴニング・ドレス ジョン・レドファン 1900年ころ
「文化学園服飾博物館コレクション ヨーロピアン・モード」より

 

  • イヴニング・ドレス
    ジョン・レドファン

    1900年ころ
    この時代に流行した白いドレス
    薄地の綿やレース
    さまざまな透ける素材を用い、はかなげな雰囲気を出している

ジョン・レドファンは、謎に包まれたファッションデザイナーです。

同時代を書いた記事に、

があります。

他の時代のファッションは、以下を参考にしてください。

 

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