エドワード・モリヌー

過去のファッションを調べていると、今まで知らなかったファッションデザイナーを発掘することがあります。
エドワード・モリヌーも、そんなファッションデザイナーの一人でした。

 

エドワード・モリヌー

エドワード・モリヌー02イブニング・ドレス エドワード・モリヌー 1926年ころ
「ファッションとアート 麗しき東西交流」図録より
ISBN978-4-89737-894-7

 

  • イブニング・ドレス
    エドワード・モリヌー
    1926年ころ
    ベージュと金ラメの絹ジャガードのワンピース・ドレス
    菊文様を織り出している
    背に共布のパネル
    ロー・ウエストにドレープ

エドワード・モリヌー(Edward-Molyneux)

  • 1891年 イギリスのロンドンに生まれる(9月5日)
  • 1908年 英国雑誌” Smart Set ” でイラストレーターとして働き始める
  • 1910年 ルシールのロンドンのアトリエでイラストレーターとして働き始める
  • 1911年 ルシールのパリのアトリエのアシスタントデザイナーに昇進
  • 1914年 第1次世界大戦 イギリス軍に従軍
         戦争によって、左目を失明
  • 1919年 パリのロワイヤル通りにメゾンを開設
  • 1923年 ミュリエル・ダンスミアと結婚
  • 1924年 ミュリエル・ダンスミアと離婚
  • 1925年 モンテカルロにメゾンを開設
  • 1927年 カンヌにメゾンを開設
  • 1932年 ロンドンにメゾンを開設
  • 1937年 パリ万国博覧会に参加
  • 1940年 ロンドンに移る
  • 1945年 パリに戻る
  • 1950年 引退
  • 1964年 デザインを再開し、プレタポルテの「スタジオ・モリヌー」をオープン
  • 1969年 引退
  • 1974年 死去(3月23日)
  • 1977年 メゾン閉鎖

エドワード・モリヌーは、アイルランド人の両親のもとに生まれました。

 

エドワード・モリヌーの服

エドワード・モリヌー03イブニング・ドレス エドワード・モリヌー 1935年秋冬
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より
ISBN978-3-8365-5719-1

 

  • イブニング・ドレス
    エドワード・モリヌー
    1935年秋冬
    緑のベルベットのワンピース・ドレス
    バイアス・カット

エドワード・モリヌーは、1930年代に流行したマーメイド・ラインを得意としました。

エドワード・モリヌーは、イギリス上流階級の控えめなエレガンスをパリ・ファッションに持ち込みました。

エドワード・モリヌーの顧客には、

  • グレタ・ガルボ
  • マルレーネ・ディートリッヒ
  • ガートルード・ローレンス
  • マーガレット・レイトン
  • ヴィヴィアン・リー

などの女優がいました。

エドワード・モリヌーは、

  • 誇張された装飾を嫌う
  • ミニマルなファッションスタイルを好む

ファッションデザイナーでした。

 

エドワード・モリヌーの影響力

1930年代のファッションイラストレーション11 エドワード・モリーヌイブニング・ドレス エドワード・モリヌー 1940年
「100 years of Fashion Illustration」より
ISBN978-1-85669-462-9

 

  • イブニング・ドレス
    エドワード・モリヌー
    ” ハーパーズ・バザー ” 1940年6月号
    イラストレーション:Pierre Mourgue

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」(ISBN978-4-7661-2374-6)という本はエドワード・モリヌーの、

  1. クリストバル・バレンシアガ
  2. クリスチャン・ディオール
  3. アンドレ・クレージュ

の3人のファッションデザイナーに対する影響を指摘しています。

エドワード・モリヌーの、3人のファッションデザイナーへの影響を以下に引用します。

1.クリストバル・バレンシアガ

バレンシアガは、モリヌーの作品のシンプルさと着心地や、時間をかけてゆっくりとディテールと技法を研ぎ澄ませていく手法を称賛した。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p97より引用

2.クリスチャン・ディオール

モリヌーはすっきりとシンプルなオーダーメイドの婦人用スタイルの提唱者だった。
ディオールはあらゆる仕事においてモリヌーにアドバイスと承認を求めた。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p43より引用

3.アンドレ・クレージュ

(エドワード・モリヌーは)飾り気のないすっきりしたラインを使い、シンプルで趣味のよい服を作ることで知られた30年代のクチュリエ。
これらの要素はすべてクレージュに影響を与えている。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p128より引用

 

まとめ

1940年代のファッションイラストレーション06 エドワード・モリヌードレスとヒョウ柄のコート エドワード・モリヌー 1945年
「100 years of Fashion Illustration」より

 

  • ドレスとヒョウ柄のコート
    エドワード・モリヌー
    ” La Femme chic ” 1945年春号
    イラストレーション:Alexandre Delfau

私が持っている資料の中にエドワード・モリヌーの服は、

  • 写真2枚
  • イラストレーション2枚

のみでした。

写真を見ると、エドワード・モリヌーはかなり素晴らしい服を作っています。

もっと多くの写真と、正確な情報が得られればいいと思います。

ファッションとアート 麗しき東西交流」展に、エドワード・モリヌーの服が展示してありました。

展覧会は終わってしまいましたが、エドワード・モリヌーの服を見られた人は本当に良かったと思います。