ドリス・ヴァン・ノッテン

今回は、ファッションデザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンについて見ていきます。
ドリス・ヴァン・ノッテンには、ちょっとした思い出があります。

 

ドリス・ヴァン・ノッテン

ドリス・ヴァン・ノッテン02ドリス・ヴァン・ノッテン
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より
ISBN978-3-8365-5724-5

 

  • ドリス・ヴァン・ノッテン
    PORTRAIT : DAVID TURNER

ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)

  • 1958年 ベルギーのアントワープに生まれる(5月12日)
  • 1980年 アントワープ王立芸術アカデミーを卒業
  • 1986年 ロンドンでメンズウェア・コレクションを発表
  • 1989年 アントワープに「ヘット・モードパレス」をオープン
  • 1990年 パリにショールームとプレス・オフィスをオープン
  • 1991年 パリメンズ・コレクションに初参加
  • 1993年 パリレディース・コレクションに初参加
  • 2000年 大きな倉庫に引っ越す
  • 2007年 パリで17世紀の建物にブティックをオープン
  • 2009年 東京でブティックをオープン
  • 2018年 スペインのプーチ社へ株の過半数を売却

 

ドリス・ヴァン・ノッテンの実用性と革新性

ドリス・ヴァン・ノッテン03服:ドリス・ヴァン・ノッテン 2009年
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より

 

  • ドリス・ヴァン・ノッテン
    PHOTOGRAPHY : PAUL WETHERELL

    STYLING : MICHAEL PHILOUZE
    MODEL : MARINA PEREZ
    2009年5月

ファッションデザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンは、

  • 実用的だが美しく
  • 革新的だがクラシック

な服を作ります。

ドリス・ヴァン・ノッテンは現代社会で、

  • 着やすい
  • 使いやすい

ようにコレクションを作ります。

しかしドリス・ヴァン・ノッテンは、手工芸的遺産もベースにしています。

ドリス・ヴァン・ノッテンの言葉を、引用してみます。

わたしはまさに現在に挑戦し、現在に生きている。
虚構の世界に住みたいわけでも、過去や伝統を尊敬していないわけでもないが、今のための服を作っているのだ。

「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」p114より引用

 

ドリス・ヴァン・ノッテンの手工業的要素の使い方

ドリス・ヴァン・ノッテン04服:ドリス・ヴァン・ノッテン 2008年
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より

 

  • ドリス・ヴァン・ノッテン
    PHOTOGRAPHY : EMMA SUMMERTON

    FASHION DIRECTOR : EDWARD ENNINFUL
    MODEL : RAQUEL ZIMMERMANN
    2008年3月

ドリス・ヴァン・ノッテンのデザインでは、

  • プリント
  • 刺繍
  • シルエット

などの手工芸的要素は派手に使われることはありません。

また手工芸的要素を、それのみに純化して使うこともありません。

ドリス・ヴァン・ノッテンのデザインでは、手工業的要素は装飾として細部に使われます。

 

ドリス・ヴァン・ノッテンの多様な文化との距離感

ドリス・ヴァン・ノッテン05服:ドリス・ヴァン・ノッテン 2008年
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より

 

  • ドリス・ヴァン・ノッテン
    PHOTOGRAPHY : NICK HAYMES

    STYLING : HAVANA LAFFITTE
    MODEL : SIRI TOLLEROD
    2008年3月

ドリス・ヴァン・ノッテンは、多様な文化の職人技を活用します。

しかしドリス・ヴァン・ノッテンは、これらの文化を体験するために旅に出ることを好みません。

ドリス・ヴァン・ノッテンは、自分が作りあげた世界を大事にしているからです。

ドリス・ヴァン・ノッテンは、関心がある文化からデザインに影響を受けています。

しかしその影響が、デザインを圧倒しないようにしています。

ドリス・ヴァン・ノッテンの最終的な作品は、さまざまな

  • 文化
  • 技法
  • 手工芸

に親しみのあるヨーロッパの美学を統合したものになります。

このようにして、

  • 美しく
  • 親しみやすく
  • 着やすい

服に表現されていきます。

 

ドリス・ヴァン・ノッテンと手工芸とビジネス

ドリス・ヴァン・ノッテン06アンサンブル ドリス・ヴァン・ノッテン 2002年秋冬
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」より
ISBN978-4-7661-2374-6

 

  • アンサンブル
    ドリス・ヴァン・ノッテン
    2002年秋冬

ドリス・ヴァン・ノッテンは、巨大ビジネスに潰されていない数少ないファッションデザイナーのひとりです。

ドリス・ヴァン・ノッテンのビジネスの特徴を、以下に書き出してみます。

  1. パリでショーを行う
  2. 個人所有の会社はアントワープにある
  3. ライセンス契約には目を向けない
  4. アクセサリー事業に力を入れている
  5. 広告を使わない
  6. 自身をマーケッティング・ツールとして使わない

ドリス・ヴァン・ノッテンは手工芸とビジネスを融合し、強い影響力をもつファッション企業を作りました。

(ドリス・ヴァン・ノッテンは、2018年6月にスペインのプーチ社へ株の過半数を売却しました。)

 

ドリス・ヴァン・ノッテンの思い出

ドリス・ヴァン・ノッテン07服:ドリス・ヴァン・ノッテン 2003年
「100 CONTEMPORARY FASHION DESIGNERS」より

 

  • ドリス・ヴァン・ノッテン
    PHOTOGRAPHY : MISCHA RICHTER

    STYLING : MARCUS ROSS
    MODEL : JERMAIN
    2003年11月

わたしは 1989年の2月から3月の間、レナウンルック(現ルック)で商品管理のアルバイトをしていました。

広い倉庫の片隅に、輸入品を担当する部署がありました。

この部署で、ドリス・ヴァン・ノッテンの服を扱っていました。

日本ではまだほとんど、ドリス・ヴァン・ノッテンの名前は知られていませんでした。

私は、ドリス・ヴァン・ノッテンのジャケットを試着させてもらったりしていました。

ドリス・ヴァン・ノッテンの軽やかに作られたジャケットは、とても上品でした。

数年後ドリス・ヴァン・ノッテンの服を日本でたくさん見るようになり、私はうれしかったです。

それから私は、ドリス・ヴァン・ノッテンの靴を履いていたことがありました。

ヨウジヤマモトプールオムやY’s for menの服に、ドリス・ヴァン・ノッテンの靴を合わせていました。

それはとても大きな靴で、履き込んでいくと革の色が出て味のある雰囲気になりました。

周囲の評判も良く、「どこの靴?」かよく聞かれていました。

ヨウジヤマモトプールオムのお店に行ったとき、担当の販売員さんに「いい靴ですね」と褒めていただきました。

 

まとめ

ドリス・ヴァン・ノッテン08メンズ・コレクション ドリス・ヴァン・ノッテン 2003年春夏
「MODERN MENSWEAR」より
ISBN978-4-86020-296-5

 

  • メンズ・コレクション
    ドリス・ヴァン・ノッテン
    2003年春夏
    ツィード、コットン、リネンなどさまざまな布地を組み合わせた
    ボヘミアンなコレクション
    テーラリング技術を用いながら、リッラックスした雰囲気

ドリス・ヴァン・ノッテンは、アントワープ・シックスのひとりとして知られていました。

アントワープ・シックスとは、

  1. アン・ドゥムルメステール
  2. ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク
  3. ダーク・ヴァン・セーヌ
  4. ダーク・ビッケンバーグ
  5. ドリス・ヴァン・ノッテン
  6. マリナ・イー

の6人のことです。

ドリス・ヴァン・ノッテンは、アントワープ・シックスの中でもっとも長く活躍しています。

ドリス・ヴァン・ノッテンは、何事にもバランス感覚が良いファッションデザイナーです。

 

ドリス・ヴァン・ノッテンについては、以下も参考にしてください。