構築的なフォルム クロード・モンタナ

文化服装学院で、立体裁断の試験がありました。
課題は、クロード・モンタナがデザインしたランバンの服でした。

 

クロード・モンタナ

クロード・モンタナ02 ランバンアンサンブル・ジャケット クロード・モンタナ 1991年秋冬
「もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー」より

ISBN978-4-7661-2374-6

 

  • アンサンブル・ジャケット
    クロード・モンタナによるランバン

    1991年秋冬
    シルクサテン
    ジャケットのフードと柔らかなドレープは着る人を引き立てる
    肩パッドにはウエストを細く見せる効果がある

クロード・モンタナ(Claude Montana)

  • 1949年 フランスのパリに生まれる(6月29日)
  • 1971年 渡英
         ジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタート
  • 1972年 パリに戻る
         「マック・ダグラス」にレザー製の服のデザイン
  • 1973年 ミシェル・コスタとのコラボレーション
         レザー製既製服のデザイン
  • 1979年 「クロード・モンタナ」レディースコレクションを立ち上げる
  • 1981年 「モンタナ・オム」発表
  • 1983年 モンタナ・ブランドのブティックをオープン
  • 1990年 ランバンのオートクチュールを手がける
         (1992年まで)
  • 1993年 モデルのウォーリス・フランケンと結婚
  • 1996年 ウォーリス・フランケンと死別
  • 1997年 自ら経営する会社を閉鎖、破産
  • 1999年 ディフージョン・ラインの「モンタナ・ブルーブランド」を立ち上げる
         売り上げが伸びず、閉鎖

 

クロード・モンタナのスタイル

クロード・モンタナ03スーツ クロード・モンタナ 1990年
「FASHION History from the 18th to the 20th Century」より
ISBN978-3-8365-5719-1

 

  • スーツ
    クロード・モンタナ

    1990年
    ピンストライプのウールフラノのジャケットとスカート
    ファスナー付き

クロード・モンタナは、1980年代を代表するファッションデザイナーです。

1980年代のファッションを思い浮かべたとき、クロード・モンタナのスタイルを思い出す人は多いでしょう。

クロード・モンタナの服の大きな特徴は、

  1. 誇張された肩
  2. 大きくドラマティックな衿
  3. 絞ったウエスト
  4. レザー使いの多用
  5. 豊かな色使い
  6. ソフトで構築的なフォルム
  7. 観客を冷たく突き放すモデル

です。

クロード・モンタナは「現代女性は窮屈な思いをせずに理想の体型を手に入れたいはず」との思いから、コルセットは使っていません。

 

構築的なフォルム

クロード・モンタナ05クロード・モンタナによるランバンのコレクション
M2M「GOLDEN EIGHTIES」より

 

文化服装学院での立体裁断の試験に、話を戻します。

立体裁断の試験のデザインは、1枚目に紹介した写真のアンサンブル・ジャケットのバリエーションでした。

シャツ衿が付いた、構築的なデザインでした。

学生のころの私は、非構築な服を作っていました。

クロード・モンタナのような構築な服は、当時の私には作れませんでした。

上辺をなぞっただけの、散々なトワルが出来上がりました。

25年がたった今でも、私はときどき頭の中でこのトワルを組んでいることがあります。

クロード・モンタナの構築的なシルエットが、強烈に私の印象に残っているのです。

 

まとめ

クロード・モンタナ04クロード・モンタナのコレクション
M2M「Anti Fashion」より

 

1980年代のパリコレクションで、クロード・モンタナは常に人気上位のファッションデザイナーでした。

好き嫌いに関係なく、当時の学生はクロード・モンタナの影響を受けたはずです。

1980年代のイメージが強烈だったために、クロード・モンタナは1990年代の終わりにはファッションデザイナーのキャリアに終わりを告げます。

時代を象徴したファッションデザイナーほど、デザイナー生命が短いとも言えます。

1980年代に大活躍した多くのファッションデザイナーが、今は表舞台から消えてしまいました。

ファッションビジネスの難しさを、実感します。

長く服を作っているファッションデザイナーと、短命に終わるファッションデザイナーの違いは何でしょうか?

ファッションデザイナーについて書き続けることで、この違いが見えてくるのでしょうか?