セムが描いたシャネル

フランスに、セムと名乗る風刺画家がいました。
今回は、シャネルをセムが描いた作品とシャネルの言葉を紹介します。

 

セム

シャネル セム02イラストレーション セム 1913年
「FASHION A History from the 18th to the 20th Century」より
ISBN978-3-8365-3719-1

 

  • イラストレーション
    セム
    1913年
    「Chanel carried away by Arthur Capel as a Centaur」

セム(Sem)

本名:ジョルジュ・グルサ(Georges Goursat)

  • 1863年 フランスのペリグーで生まれる(11月23日)
  • 1884年 父の遺産を受け継ぐ
  • 1888年 画集「Périgueux」を自己出版
  • 1890年 ボルドーに滞在(-1898年)
  • 1891年 歌手Paulusのために2枚のポスターをデザイン
  • 1898年 ルセイユに滞在(-1900年)
  • 1900年 パリ万博が開催される直前にパリに到着(3月)
         1914年まで14冊の画集を出版
  • 1904年 レジオンドヌール勲章を受勲
  • 1919年 「Le Grand Mondeàl’envers」を出版
  • 1927年 最新画集「 ホワイトボトムズ 」出版
  • 1929年 世界恐慌により深刻に貧困に陥る
  • 1933年 心臓発作
  • 1934年 死去(11月26日)

 

シャネルとセム

シャネル セム03イラストレーション セム 1919年
「100 years of Fashion Illustration」より
ISBN978-1-85669-462-9

 

  • イラストレーション
    セム
    ” Le Grand Mode a l’envers ” 1919年
    「Coco Chanel as a Milliner」
    カラーリトグラフ

「ココ・シャネルの秘密」という本に、「二番目の勝利、ココ、帽子屋になる」という章があります。

この章のイントロを、以下に引用します。

あまりにも自信のある恋人に、自分のことを本気に考えてもらうにはどうしたらよいというのだろう?
二人目の恋人を持ったということ、英国人のプレイボーイ、ボーイ・カペルの首に飛びついたということ、それがココのやったことだった。
そのおかげで、ココは”囲われた女”という彼女をねらっていた運命から逃れることができたのだった。
「二人の男がわたしを張り合ってくれたので、わたしは自分の店を持つことができた」と、彼女はいたずらっぽく笑っていっていた。
これが彼女の二番目の勝利だった。

「ココ・シャネルの秘密」p155より引用

セムは、アーサー・カペルの友人でした。

セムは特に、

  • 作家のコレット
  • ファッションデザイナーのシャネル
  • ダンサーのレオノラヒューズ

を愛していました。

 

シャネルの言葉

シャネル セム04イラストレーション セム 1920年代
「ココ・シャネルの秘密」より
ISBN978-4-15-050192-1

 

  • イラストレーション
    セム
    1920年代

    「シャネルの作った最初のローブ セムは道化師の終わりを告げる」
    当時一世を風靡した高級娼婦フォルザーヌのためにシャネルが作ったもの
    これが最初のシャネル・スタイル

「ココ・シャネルの秘密」より、シャネルの言葉を引用します。

エレガンスとは、新しいドレスを着ることではない。
人はエレガントだからエレガントなのだ。
新しいドレスを着たからといって、それは変わるものではない。
よく選ばれた一枚のスカートと一枚のトリコを着てもエレガントになれる。
エレガントになるためにシャネルで服を作らなければならないとしたら、何と不幸なことだろう。
作れる数にあまりにも限度があるから!

シャネルは流行遅れにならない。
あるスタイルというものは、それがその時代に合っているかぎり流行遅れになるものではない。
モードとその時代の雰囲気のあいだに相容れないものがあるとき、モードは決して成功しない。

短いドレスというのは、長いドレスより流行遅れになることが少ない。

胸の広くあいた長いドレスほど、すぐに流行遅れになってしまうものはない。

髪の毛が顔にかかっていることほど、女性の美貌を損なうものはない。

かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない。

「ココ・シャネルの秘密」p514〜524より引用

 

まとめ

シャネル セム05イラストレーション セム 1923年
「ココ・シャネルの秘密」より

 

  • イラストレーション
    セム
    1923年
    シャネルの№5の風刺画

セムがシャネルを描いた作品を紹介しましたが、4枚しか紹介できませんでした。

そして印刷の関係で、2枚は白黒になってしまいました。

とても残念です。

セムについての詳細も、日本語ではほとんど見つけることができませんでした。

しかしセムの風刺画は楽しかったので、これからも楽しいことを探そうと思います。

 

シャネルについては、以下も参考にしてください。