Story of … カルティエ クリエーション

今回はとても懐かしく、とても素晴らしかった展覧会を紹介します。
2009年に開催された、カルティエの展覧会です。

 

Story of … カルティエ クリエーション

カルティエ02出品目録

 

Story of … カルティエ クリエーション〜めぐり逢う美の記憶

  • 開催期間:2009年3月28日(土)〜2009年5月31日(日)
  • 開館時間:9:30〜18:00
         (金・土・日・祝・休日は20:00まで開館)
         (入館は閉館時間の30分前まで)
  • 休館日 :月曜日
         (ただし5月4日は開館、5月7日は休館)
  • 開催会場:東京国立博物館 表慶館
  • 観覧料 :一般 1,400円(1,100円)
         大学生・高校生 800円(500円)
         中学生以下無料
         障害者とその介護者1名の入館は無料
         *( )内は20名以上の団体料金

 

16のテーマ

カルティエ03「クロコダイル」ネックレス カルティエ パリ 1975年
「ELLE DECOR NO.102 2009年 6月号」より

 

  • 「クロコダイル」ネックレス
    カルティエ パリ
    メキシコの国民的女優、マリア・フェリックスのスペシャル オーダー
    1975年
    ゴールド
    ブリリアント カット イエローダイヤモンド1,023個(計60.02カラット)
    ナヴェット シェイプ カボション カット エメラルド2個(目)
    エメラルド1,060個(計66.86カラット)
    カボション カット ルビー2個(目)

「Story of … カルティエ クリエーション〜めぐり逢う美の記憶」展は、16のテーマに別れていました。

そのテーマは、

  1. 草創期
    モントルゲイユ通りからラペ通りへ
    [no.001-003]
  2. ロシアの影響とエナメル芸術
    [no.004-013]
  3. ガートランド・スタイルとプラチナ加工技術の卓越
    [no.014-026]
  4. モダン・スタイルの先駆者として
    [no.027-033]
  5. コントラストと色の組み合わせ
    [no.034-037,041-043,048-053]
  6. 初のミステリークロック「モデルA」
    [no.038]
  7. 時代を超えた最高傑作と腕時計製作の進化
    [no.039-040,044-047,054-071]
  8. エジプトの影響
    [no.073-078]
  9. 東洋の影響
    ペルシャとインド
    [no.079-102]
  10. 東洋の影響
    極東アジア
    [no.103-106,122]
  11. 具象的なミステリークロック
    カルティエの芸術における名作
    [no117-121]
  12. ラッキーチャームとブローチ
    [no.123-159]
  13. ホワイト・アール・デコ
    ダイヤモンドの宝石群
    [no.160-167]
  14. 色とボリューム
    [no.168-172]
  15. イエローゴールドへの回帰と新たな象徴的名作
    [no.175-192]
  16. 花と動物、カルティエの自然主義
    [no.246-272]

でした。

 

吉岡徳仁

カルティエ04パティアラ藩王国のブピンドラ・シン
「BRUTUS No.662 2009年5月15日号」より

 

「Story of … カルティエ クリエーション〜めぐり逢う美の記憶」展は、吉岡徳仁が監修しました。

作品が展示されたガラスケースの奥には、

  • その作品にまつわる映像
  • 印象的な言葉

が浮かび上がります。

吉岡徳仁の言葉を、以下に引用します。

ジュネーブにあるカルティエのオフィスを初めて訪れたのが2007年10月。
インドのマハラジャの首飾りをはじめとし、作品それぞれにまつわるさまざまな物語を聞きました。
その時に強いインスピレーションを感じ、「これを理解してこそ、カルティエの面白さを表現できる」と思ったんです。
展示では素直にカルティエの美しさを表現したつもりですが、それは形ではなく、身につけた人の人生や歴史などに宿る輝き。
それを妨げないよう、奇を衒うことはしませんでした。

「ELLE DECOR NO.102 2009年 6月号」p144より引用

 

カルティエ コレクション

カルティエ05ネックレス カルティエ パリ 1928年
「ELLE DECOR NO.102 2009年 6月号」より

 

  • ネックレス
    カルティエ パリ
    ブピンドラ・シンのスペシャル オーダー
    1928年
    プラチナ
    オールドカット/ローズカット ダイヤモンド(チェーンとリンク)
    クッションシェイプ イエロー ジルコニア
    ホワイト ジルコニア4個
    ホワイトトパーズ13個
    シンセティック ルビー2個
    スモーキー クォーツ1個
    シトリン1個

カルティエは、1847年にモントルゲイユ通り29番地で創業しました。

そして1983年に、「カルティエ コレクション」を創設しました。

カルティエ コレクションには、

  • 過去の作品
  • 販売記録
  • アイデアノート
  • 石膏の型模型
  • ガラス乾板による映像記録
  • スケッチ

などが整理・分類され、作品収蔵点数は1370点に及びます。

 

まとめ

カルティエ06剣 カルティエ パリ 1955年
「ELLE DECOR NO.102 2009年 6月号」より

 

  • ジャン・コクトーのアカデミー会員の剣
    カルティエ パリ
    1955年
    エメラルドはシャネルからの贈り物
    ゴールド、シルバー、エメラルド、ルビー、ダイヤモンド
    象牙、オニキス、ブルーエナメル、スティールの刃

才能があるデザイナーが監修をすると、とても良い展覧会になる見本でした。

20世紀を彩った人々とカルティエとの関わりを示す映像が、ゆらめく影のようにそれぞれの宝飾品に寄り添っていました。

私は、宝飾品には興味がない人間です。

そんな私が観ても、本当に素晴らしい展覧会でした。