おもしろいバッスルを7つ選びました

バッスルには、様々な形のバリエーションがあります。
今回は、おもしろい7つのバッスルを紹介します。

 

バッスル

バッスル・スタイル11バッスル 1870-1874年
「FASHION A History from the 18th to 20th Century」より
ISBN978-3-8365-5719-1

 

  • バッスル
    1870-1874年
    スティール・ワイヤー・フープと白い麻テープ

1870年から1880年代を通して、バッスル・スタイルが流行しました。

バッスルは、後ろ腰にボリュームをだす為に考案されました。

バッスルには、クリノリンの構造が受け継がれました。

 

クリノレット

バッスル・スタイル14バッスル 1870年代
「FASHION A History from the 18th to 20th Century」より

 

  • バッスル
    1870年代

    茶色の綿サテン
    15本のスチール・ワイヤー・ボーン(内部に調節用のレーシング)
    後裾にプリーツ加工を施した茶色のシルク・タフタのフラウンス

このバッスルは、スチール・ワイヤー・ボーンを骨組としてスカートを膨らませるクリノリンの原理を利用しています。

骨組は、後ろのみに残しました。

このようなタイプのバッスルは、クリノレットと呼ばれました。

1870年代には、このようにスカート型のバッスルが多かったです。

 

腰をふくらませる下着

バッスル・スタイル12バッスル 1870年代
「FASHION A History from the 18th to 20th Century」より

 

  • バッスル
    1870年代
    レーベル:判別不可能
    スティール・ワイヤーと茶色に多色ストライプの綿

バッスルはさまざまな材料で作られた、

  • 詰め物の腰当て
  • 枠状の腰当て

でした。

このように腰をふくらませる下着は、

  • 17世紀末
  • 18世紀末

にも見られました。

 

後ろ腰をふくらませる工夫

バッスル・スタイル13バッスル 1870年代
「FASHION A History from the 18th to 20th Century」より

 

  • バッスル
    1870年代
    レーベル:SCARBOROUGH Y.C.& O.
    スティール・ワイヤーと赤い綿ツイル

ロココ・スタイルでは後ろ腰を強調するために、重ね着のスカートを後ろにたくし上げる着装も流行しました。

後ろ腰を強調する着装は、いろいろな時代に工夫されました。

人間の体型を考えると、前よりも後ろをふくらませたい気持ちはよくわかります。

しかし現代のスカートの型紙を見ると、後ろよりも前がふくらんだものを多く目にします。

文化服装学院で学び始めたころ、私はこのことが不思議でした。

私は無理やり、後ろが膨らんだスカートを作図していました。

 

庶民階級にも浸透

バッスル・スタイル15バッスル 1880年代
「FASHION A History from the 18th to 20th Century」より

 

  • バッスル
    1880年代
    スティール・ワイヤーと白に赤いストライプの綿

1880年代のシルエットは、庶民の休日風景を描いたスーラの「グランド・ジャット島の日曜の午後」に表現されています。

簡素ながら流行のシルエットが、庶民階級まで浸透していたことが示されています。

 

簡素化されたバッスル

バッスル・スタイル16バッスル 1880年代
「FASHION A History from the 18th to 20th Century」より

 

  • バッスル
    1880年代
    ワイヤー・メッシュと綿テープ

1880年代になると、後ろ腰のふくらみだけをつくるためのバッスルが登場します。

1870年代のスカート型のバッスルに比べ、簡略化されています。

 

まとめ

バッスル・スタイル17バッスル 1885年ころ
「文化学園服飾博物館コレクション ヨーロピアン・モード」より

 

  • バッスル
    1885年ころ
    鋼線やワイヤーネットを用いて腰のふくらみを作る

先日、Huluで「ダウントン・アビー シーズン2」を見ました。

第1次世界大戦中の、1917年の話でした。

家政婦長のヒューズさんの部屋の壁に、バッスル・スタイルのシルエットの絵が飾っていました。

ヒューズさんが若いころ、バッスル・スタイルに憧れていたのでしょう。

もしかしたら若いころ、バッスル・スタイルのドレスを着ていたのかもしれません。

スタイルの変化には、人の歴史が隠されているようでした。

 

バッスル・スタイルについては、以下も参考にしてください。