アレキサンダー・マックイーンのタータン

前回に続いて、アレキサンダー・マックイーンについて書いてみたいと思いました。
今回はアレキサンダー・マックイーンが使った、タータンチェックを取り上げます。

 

タータンチェック

アレキサンダー・マックイーン10アレキサンダー・マックイーン 1995-1996年秋冬
ロンドン・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

アレキサンダー・マックイーンのタータンチェックは、

  • ロキャロン社製
  • 赤を基調

としていて、McQueenタータンと呼ばれています。

「ヴィジョナリーズ」という本から、アレキサンダー・マックイーンの言葉を引用していきます。

 

アレキサンダー・マックイーン

アレキサンダー・マックイーン11アレキサンダー・マックイーン 1995-1996年秋冬
ロンドン・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

オレは3歳のときから絵を描き始めたんだ。
それからずーっと絵を描き続けている。
オレはいつだって、デザイナーになりたかったんだ。
12歳のころからファッション関連の本を読んでいるよ。
ほかのデザイナーたちがどんな道を辿ってきたのか読んだんだ。
ジョルジオ・アルマーニがウィンドウドレッサーだったことも、エマニュエル・ウンガロが仕立屋だったことも知ってる。

「ヴィジョナリーズ」p15より引用

 

ジバンシィ

アレキサンダー・マックイーン12ジバンシィ 1997-1998年秋冬
オートクチュール・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

アレキサンダー・マックイーンは、

フランスのデザイナー連中にどう思われようとかまわない。
フレンチ・シックをパリに持ちこむのはオレだ。

「ヴィジョナリーズ」p11より引用

とのたまい、ジバンシィが彼を抜擢したことにパリ中が憤慨しました。

 

スコットランド

アレキサンダー・マックイーン13アレキサンダー・マックイーン 1998-1999年秋冬
ロンドン・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

オレがスコットランドに愛着を持つのは、スコットランドがずっと冷遇されてきたからなんだ。
スコットランド名物のハギスやタータンチェック、バグパイプやらは世界中に出回っている。
だが、スコットランドにそのお返しをしてくれる奴なんてひとりもいやしないのさ。
オレはスコットランドをロマンチックに解釈する奴らが嫌いだ。
スコットランドの歴史にロマンチックなことなんてこれっぽっちもない。

「ヴィジョナリーズ」p12より引用

 

サヴィルロー

アレキサンダー・マックイーン14ジバンシィ 1999-2000年秋冬
オートクチュール・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

学校を出たときには資格といえるものなんて持ってなかったから、洋服の作り方をきちんと習うところから始めるのが手っ取り早いと思ったんだ。

オレはアンダーソン&シェパードでズボンの作り方を、ギーブス&ホークスでジャケットの作り方を学んだんだ。

「ヴィジョナリーズ」p15より引用

 

ロメオ・ジリ

アレキサンダー・マックイーン15ジバンシィ 2000-2001年秋冬
パリ・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

当時、ロンドンにはなんのムーブメントもなくて、最高に流行っていたのはロメオ・ジリだった。
一緒に働きたいって思えたのは彼だけだったんだ。
姉が旅行会社で働いていたから、ミラノまでの片道の航空券を手配してもらった。
オレはそのとき20歳だった。
コスチュームデザインでいっぱいのサイテーのポートファオリオを引っさげて、ロメオ・ジリのオフィスに行ったんだが、今のところ人手は足りているから、何かあったら電話するって言われたんだ。
とりあえず、オレは道を歩いていたんだが、ジリんとこの女の子が追っかけてきて、大声でこう叫んだのさ。
「ちょっと、待って!ロメオがあなたに会いたいって。明日、きてちょうだい。」
で、オレは採用されたってわけ。

「ヴィジョナリーズ」p15-16より引用

 

マスコミ

アレキサンダー・マックイーン16ジバンシィ 2000-2001年秋冬
パリ・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

ジリはあらゆる注目の的だった。
オレはその理由を知りたかった。
洋服とはほとんど関係なくて、彼のひととなりがその理由だった。
それは誰の場合でも基本的にそうなんだ。
デザイナー本人に対する興味が先で、洋服に対する関心は二の次なんだ。
といっても、良いデザイナーであることが前提だけどな。
基本がなけりゃ話にならない。
デザインできないなら、マスコミを騒がせる意味なんてないだろ?

「ヴィジョナリーズ」p16より引用

 

オートクチュール

アレキサンダー・マックイーン17ジバンシィ 2000-2001年秋冬
パリ・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

オレがモデルに対してどういう考えを持っているかってことは関係ない。
オレはただ、オートクチュールのクライアントは、年端もいかない女の子が着ている服を見せられたってイメージがわかないだろうと思っただけだ。
クライアントがイメージしやすいように、真っさらページを用意してあげたかったのさ。

「ヴィジョナリーズ」p19より引用

 

プライベートの人生

アレキサンダー・マックイーン18アレキサンダー・マックイーン 2000-2001年秋冬
ロンドン・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

去年はオレにとって不幸な年だった。
愛する人がいたんだが、オレが仕事で忙しすぎるのや仕事関係のゴタゴタで、うまくいかなかった。
何人もの人間の人生に対する責任を背負いこむっていうのは相当なプレッシャーさ。
そうこうするうちに、オレ自身のプライベートの人生がだめになっちまった。
オレはひどく落ちこんだよ。

「ヴィジョナリーズ」p19-20より引用

 

まとめ

アレキサンダー・マックイーン19アレキサンダー・マックイーン 2000-2001年秋冬
ロンドン・コレクション
「装苑 2003年10月号」より

 

最初私は、アレキサンダー・マックイーンのタータンチェックを紹介したいと思いました。

そしてタータンチェックとは関係なしに、アレキサンダー・マックイーンの言葉を並べてみました。

意外にも、アレキサンダー・マックイーンのタータンチェックへの原点が見えてきました。

多分、装苑に書いてあった文章よりも本当のことがわかった気がします。

 

参考文献

  • ヴィジョナリーズ
    ファッション・デザイナーたちの哲学
    ISBN978-4-86020-148-7

アレキサンダー・マックイーンについては、以下も参考にしてください。