アキッレ・カスティリオーニと2人の兄

アキッレ・カスティリオーニがデザインしたアルコは、映画やドラマでよく目にします。
私は、アキッレ・カスティリオーニのデザインにユーモアを感じます。

 

アキッレ・カスティリオーニ

アキッレ・カスティリオーニ02アキッレ・カスティリオーニ
「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」より

 

アキッレ・カスティリオーニ(Achille Castiglioni)

  • 1918年 イタリアのミラノに生まれる
  • 1944年 ミラノ工科大学を卒業
         兄のスタジオに加わる
  • 1952年 リヴィオ・カスティリオーニが独立
  • 1955年 ルミナトールでコンパッソ・ドーロを受賞
  • 1968年 ピエル=ジャコモ・カスティリオーニが死去
  • 1970年 トリノ工科大学で教授(-1980年)
  • 1981年 ミラノ工科大学で教授(-1993年)
  • 2002年 死去

 

長男 リヴィオ・カスティリオーニ

アキッレ・カスティリオーニ03 ルミナトールルミナトール アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ 1955年
「20世紀のデザイン」より
ISBN4-88783-063-7

 

  • ルミナトール
    アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ
    1955年
    真鍮塗装仕上げ、樹脂E26 レフランプ110V 300W×1
    600×H1875mm
    フロス

リヴィオ・カスティリオーニは、カスティリオーニ兄弟の長男です。

リヴィオ・カスティリオーニ(Livio Castiglioni)

  • 1911年 イタリアのミラノに生まれる
  • 1936年 ミラノ工科大学を卒業
  • 1938年 スタジオを設立
  • 1940年 第7回ミラノ・トリエンナーレでゴールド・メダルを受賞
  • 1952年 独立
  • 1959年 ADI(インダストリアル・デザイン協会)会長
         (-1960年)
  • 1979年 死去

 

次男 ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ

アキッレ・カスティリオーニ04 Mezzadroメッツァドロ アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ 1957年
「20世紀のデザイン」より

 

  • メッツァドロ
    アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ
    1957年
    スチールクロームメッキ、ビーチ材
    W490×D510×H510mm
    ザノッタ

ピエル=ジャコモ・カスティリオーニは、カスティリオーニ兄弟の次男です。

ピエル=ジャコモ・カスティリオーニは亡くなるまで、アキッレ・カスティリオーニと共同でデザインに取り組みました。

ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ(Pier Giacomo Castiglioni)

  • 1913年 イタリアのミラノに生まれる
  • 1937年 ミラノ工科大学を卒業
  • 1946年 ミラノ工科大学で教鞭をとる(-1968年)
  • 1968年 死去

 

「既製品の」デザイン

アキッレ・カスティリオーニ05 Sellaセッラ アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ 1957年
「20世紀のデザイン」より

 

  • セッラ
    アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ
    1957年
    スチール、レザー張り、鉄鋳物 
    直径280×H710~850mm
    ザノッタ

アキッレ・カスティリオーニとピエル=ジャコモ・カスティリオーニは、コモのオルモ邸で「今日の住宅における色と形」展を企画しました。

ここで初めて、1957年の「既製品の」デザインを展示しました。

その「既製品の」デザインとは、

  • トラクターのシートを組み合わせた「メッツァドロ」
  • 自転車のサドルを使用した「セッラ」

でした。

 

フロス

アキッレ・カスティリオーニ06 ヴィスコンテアヴィスコンテア アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ 1960年
「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」より

 

  • ヴィスコンテア
    アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ
    1960年
    コクーン樹脂、スチール
    直径680×H490mm
    フロス

1962年に、照明メーカーのフロスが設立されました。

アキッレ・カスティリオーニとピエル=ジャコモ・カスティリオーニは、メインデザイナーとしてフロスに参画しました。

アキッレ・カスティリオーニは、照明のプロジェクトを得意としていました。

アキッレ・カスティリオーニは、人々の暮らしと光の関係を探り続けました。

 

アキッレ・カスティリオーニの言葉

アキッレ・カスティリオーニ07 タッチアタッチア アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ 1962年
「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」より

 

  • タッチア
    アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ
    1962年
    アルミニウム、ガラス
    フロス

アキッレ・カスティリオーニの言葉を、いくつか紹介します。

建築家の”いい趣味”などより、そこに住む人の幸せのほうが、いつでも大事なのです。

「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」p108より引用

好奇心がなかったら、デザインなんかやめたほうがよい。

「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」p109より引用

 

後進の教育

アキッレ・カスティリオーニ08 スヌーピースヌーピー アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ 1967年
「ELLE DECOR No.116 2011年10月号」より

 

  • スヌーピー
    アキッレ&ピエル=ジャコモ・カスティリオーニ
    1967年
    鋼塗装仕上大理石、ガラス
    直径395×H360mm
    フロス

アキッレ・カスティリオーニは、

  • トリノ工科大学
  • ミラノ工科大学

で教授を務めました。

教授の内容も、

  • 芸術インダストリアル・デザイン(トリノ工科大学)
  • インテリア建築(トリノ工科大学)
  • インテリア・デザイン(ミラノ工科大学)
  • インダストリアル・デザイン(ミラノ工科大学)

と多岐にわたっています。

アキッレ・カスティリオーニの講義は、大人気でした。

 

まとめ

アキッレ・カスティリオーニ09 ジビジャーナジビジャーナ アキッレ・カスティリオーニ 1980年
「20世紀のデザイン」より

 

  • ジビジャーナ
    アキッレ・カスティリオーニ
    1980年
    アルミニウム、鏡、スチール
    直径105×H530mm

    フロス

私は、アキッレ・カスティリオーニの作品は形がおもしろいと思います。

製品を使う人のことを考えた結果、おもしろくて魅力的な形になったのだと思います。

そして優秀なデザイナーは、大学で後進の教育に当たります。

このことは、とても大事なことです。

日本のファッションデザイナーは、学校で後進を教育するということがありません。

そしておそらく日本のファッションデザイナーには、後進を教育する能力はありません。

日本のファッションが、衰退する一つの原因です。

 

アキッレ・カスティリオーニの作品は、以下も参考にしてください。