日本人と洋服の150年 文化学園服飾博物館

「日本人と洋服の150年」を文化学園服飾博物館で観ました。
以来、いろいろな気持ちが溢れてきます。

 

日本人と洋服の150年

日本人と洋服01 文化学園服飾博物館「日本人と洋服の150年」フライヤー

 

「日本人と洋服の150年」

  • 開催期日:2016年10月6日(木)-11月30日(水)
  • 開館時間:10:00-16:30
         (11月3-5日は18:00まで。10月14日、11月18日は19:00まで)
         (入館は閉館の30分前まで)
  • 休館日 :日曜日、祝日(ただし11月3日は開館)
  • 入館料 :一般500円、大高生300円、小中生200円
         *20名以上の団体は100円引き
         *障がい者とその付添者1名は無料
  • 開催場所:文化学園服装博物館
         東京都渋谷区代々木3-22-7
         新宿文化クイントビル
         JR・京王線・小田急線新宿駅(南口)より徒歩7分

 

感想

日本人と洋服02 文化学園服飾博物館フロックコート 明治時代 明治天皇着用
「日本人と洋服の150年 フライヤー」より

 

展覧会の様子は、

  1. 服は、ガラスケースの中に展示されていました
  2. 後ろ姿が見えるように、ケースに鏡がついていて全身見ることができました
  3. 写真撮影はできませんでした
  4. 暖房が効きすぎていました

見やすいように工夫された、良い展覧会だと思います。

 

 日本人は洋服を作るのが下手すぎる

日本人と洋服03 文化学園服飾博物館ドレス 明治20年代初め
「日本人と洋服の150年 フライヤー」より

 

展覧会を観た感想は、
「日本人は、洋服を作るのが下手すぎる。」
ということでした。

悲しみや憤りが、こみあげてきます。

ヨーロッパの、劣化コピーにしか見えないのです。

2つの展覧会で本物を観た後なだけに、さらに偽物感を感じてしまいます。

 

どこが下手なのか?

日本人と洋服04 文化学園服飾博物館ドレス 大正末期-昭和初期
「日本人と洋服の150年 フライヤー」より

 

第一に気になったのは、
「日本人は、洋服を立体的に作る気があるのか?」
ということでした。

次に、
「日本人は、布地の扱い方に迷っている。」
と思いました。

 

誰に洋服作りを習ったのか?

日本人と洋服05 文化学園服飾博物館ドレス 昭和10年代
「日本人と洋服の150年 フライヤー」より

 

私は、明治時代の洋館が大嫌いです。

偽物にしか見えないからです。

ジョサイア・コンドルは、本当に才能がある建築家だったのでしょうか?

また最近見た展覧会、

で思ったことは、
「黒田清輝は、日本の洋画を間違った方向へと導いたのではないか?」
ということでした。

以上のことから考てみると、
「洋服の作り方も、才能のない者に、間違った方法を教わったのではないか?」

という疑惑が湧いてしまいます。

 

150年前から洋服作りが下手な日本人

日本人と洋服06 文化学園服飾博物館ドレス 昭和34年頃
「日本人と洋服の150年 フライヤー」より

 

「日本人ファッションデザイナーの作る洋服が、最近下手になった。」
と思っていましたが、それは私の勘違いでした。

150年前から、日本人は洋服作りが下手なのでした。

クリスチャン・ディオールをコピーした洋服が、展示されていました。

とても下手でした。

私は以前、
「クリスチャン・ディオールは下手だと思う。」
と書きました。

それでも、日本人がコピーした洋服に比べればうまいです。

完成度の次元が、全く違います。

「ヨーロッパの人と会うときは、洋服ではなく着物を着た方が良いですよ。」
と言いたくなるくらいに、日本人の作る洋服はレベルが低いのです。

では世界的に評価の高い、三宅一生や山本耀司はどうなのでしょう。

 

山本耀司の洋服

日本人と洋服07 文化学園服飾博物館 ヨウジヤマモトコート、ジャケット、パンツ 山本耀司 1983年
「日本人と洋服の150年 フライヤー」より

 

このヨウジヤマモトの服を、私は小池千枝先生に着させていただきました。

25年前のことです。

この服は、平面に畳むことができます。

しかし、人が着ればしっかり立体的になります。

山本耀司は、人体の立体と布地に取り組みました。

立体に取り組んだ結果の、平面なのです。

 

三宅一生の洋服

日本人と洋服08 文化学園服飾博物館 イッセイミヤケドレス「リズム・プリーツ」 三宅一生 1990年
「日本人と洋服の150年 フライヤー」より

 

三宅一生も平面的に見えますが、立体に取り組んだ結果の平面です。

人が着ていない状態では平面ですが、人が着るとしっかり立体的になります。

今年開催された「MIYAKE ISSEY」展を見ればわかりますが、 三宅一生も人体の立体と布に真剣に取り組んだファッションデザイナーです。

 

まとめ

東京コレクションを見ていると、立体から逃げているファッションデザイナーがとても多いです。

立体から逃げて、表層の部分だけで勝負しているように見えます。

パリで成功するには、表層のアイディアがいくら面白くても、立体(立体裁断の意味ではありません)が下手ではいけません。

アレキサンダー・マックイーンの作品を見ていて、気付きました。

日本のファッションデザイナーは、新しいシルエットを作ることができません。

いつも、同じシルエットを使っています。

日本のファッションデザイナーには、シルエットのバリエーションがないことに気付きました。

(イタリック部分 2017/1/18追記)

日本はパリで認めてもらえるファッションデザイナーが数名いるだけで、全体のレベルはまだまだ低いことがわかりました。

そんなシビアなことに気づかせてくれた、展覧会でした。